脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

おすすめの電子書籍

2024-02-20 | Weblog
最近おもしろいなと思った本がある。それは平山美希 さんの「「自分の意見」ってどうつくるの? 哲学講師が教える超ロジカル思考術」これは電子書籍になるのだが、是非中高生あるいは大学生に読んでほしい一冊だ。彼女は日本の大学に在学中にシモーヌ・ヴェイユに興味を持ち、さらに深く学ぶためにパリのソルボンヌ大学に編入して本格的に哲学研究をはじめ、哲学を教えるようになったのだが、本書はその留学時代に経験したことがベースとなっている。フランスの高校生は卒業するために高校卒業資格を認定する「バカロレア」という試験を受けなければならないのだが、科目には哲学があって 彼彼女らは哲学の授業のなかで、試験を解くためのメソッドを習うそうだが、本書ではそのメソッドを「① 問いを立てる② 言葉を定義する③ 物事を疑う④ 考えを深める⑤ 答えを出す」とわかりやすく解説しているので、哲学がよく分からない人でも理解できると思うが、特に疑うことは大事である。日本人はこういう哲学的思考ができないので、疑うと言うとただ否定的な受け方しかできないが、しかし物事を肯定的に考えるためには疑うことも必要なことである。カエサルなどの格言を見てみると否定から肯定にはいることが多いが、それはこういう一流のリーダーはまず物事をうたがうことからはじめるのだろう。私の例をとって説明すると、よく来た人にジムはアットホームでいいところですねと言われる。でもアットホームはいいことなのか、さらにいごこちがいいのは誰に?と考えてしまう。アットホームはむしろ特定の人たちが強く結びついているだけではないのかと疑うのだが、群れは平等でなければならないので、そこに少数派が存在していないかということを考える。そうなるともっとまわりの人の話を聞いてみようとなるのだが、その時またさらにまわりのことが見え始めて考え方をあらためさせられることがある。一部の人間たちを大事にしてとりまきにしてわいわいとやっているとあたかもジムは活気があって、まわりに喜ばれていると錯覚してしまうが、ジムは公共の場であって昨日入会した人も会員である。私は決してべたべたした人間関係がアットホームで雰囲気がいいと考えていないが、ここに来た人が権利を持ってどうどうと楽しくトレーニングしてくれることを望んでいる。そのためには全体に目を通して、ひとりびとりをリスペクトすることが大事だと考えている。それが私がジムを健全に保ち、雰囲気をよくしていくための答えである。
メソッドを持つことは大事だ、英語でも仮定法はこれとこの問題をおさえていたらだいたいとけるという理解のメソッドがあれば全体を理解できる。



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