脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

모든 날, 모든 순간 今年もありがとうございました。

2021-12-22 | Weblog
今年一年もコロナウイルスが蔓延し、いろいろと自由を制限される年でした。しかしそういう中でもひとりびとりがお互いを思いやりトレーニング中もマスクを着用してくださり、感染防止に努めてくださいました。ジムが安全にひとりも感染者を出すことなく運営することができましたが、これもひとえに皆様のおかげです。心から感謝しています。MOBは女性や社会人が楽しくトレーニングし、日ごろのストレスを発散して活力を得てもらうことを目的に運営していますが、その社会人や女性が安全に堂々とその権利を持って平等にトレーニングできる場であることに存在の意義があると思っています。そのため力による人間関係を生み出さないためにも徹底的に暴力を排除してきましたが、今後もこの方針は決してかえることはありません。ボクシングは暴力を扱うスポーツです。荒い世界ではあたりまえであっても、うちのように女性や一般の社会人が多い場所では彼ら彼女らがこわいと感じたらそれは暴力です。例えば一方的な実力差があるのに相手を痛めつける、かかってこい的な相手を威圧するマス、こういった行為に対してはトレーナーであっても誰であっても決して目をつぶることはないと宣言します。
さらに平等であるためにはジムでは誰が弱い立場であるかということを考えて、ボクシングなどの格闘技ではマイノリティである女性を大事にすることが全体の平等だと理解し、そういった立場の人たちが孤立したりすることなく、常に配慮していきたいと思っています。MOBはコミュニティです。ここに来たら楽しくて安心できる、いろいろな人がいてお互いが尊敬出来て刺激になる、日々の活力を得ることができるコミュニティでありたいと願っています。
しかしそのことを実現するためには私一人の力ではなく、会員の人たちの協力も大事ですが、ここにはトレーナーをはじめ、多くの人たちがジムの雰囲気をよくするために協力してくれています。最近では若い人たちが集まって協力してトレーニングをしていますが、今後このコミュニティが大きな求心力になると信じ期待しています。そしていつも明るく楽しくジムを盛り上げてくれる福ちゃん軍団、女性がトレーニングしやすいように気を配り、特に男性ばかりの時は積極的にトレーニングにくわわれるように配慮してくれますが、彼らの存在は大きく、そのおかげで女性も積極的に楽しくトレーニングできると思います。さらにドクターをはじめ、医療関係の人たちにはコロナウイルス感染防止のためのアドバイスをいただきました。ジムが安全に運営されるためにはこういった人たちの協力は不可欠であり、コロナ禍においては大きな助けになりました。本当にありがとうございました。今日あげた歌は모든 날, 모든 순간ですが、この歌は英訳ではevery day, every momentとなっていて、確かタイトルもそうなっていると思います。私は学生時代ハワイにいましたが、そこで過ごした体験は貴重で、わたしにとってあの時経験したevery day, every momentのすべてが思い出になっています。ジムではみなさんがトレーニングしていますが、ここではすべての人が主役です。心から楽しくトレーニングしてここで貴重な体験をして思い出をつくってもらいたいと願っていますが、そのためみなさんのevery day, every momentを大切にしていきたいと思っています。もう今年もあとわずかですが本当にありがとうございました。そしてまた来年もよろしくお願いします。 
            
             모든 날, 모든 순간 (Every day, Every moment)Kim Hoyoung



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Veni, Veni, Emmanuel

2021-12-07 | Weblog
もう12月、クリスマスまであとわずか、欧米ではたぶんアドヴェントを迎えていると思う。この季節巷ではクリスマスのイベントやセールにむけてにぎやかになるが、クリスマスは宗教とは関係なく日本でも重要なイベントである。クリスマスはキリストが生れた日、そしてこの誕生を喜びの日として全世界が迎えているが、しかしこの日はそのキリストをめぐって嬰児が大虐殺された日であることを知っているだろうか。その出来事はバイブルに記述されているが、事の次第は当時王様に君臨していたヘロデと言う王が「東に新しい王様が誕生する」と言う予言者の言葉を聞いたことによるものだ。そして彼は、それを信じてそれでは自分の身があやういと、保身のために場所を探させ、そしてそのあたり一帯の嬰児たちを皆殺しにしたのがクリスマスに起こった出来事だ。実は私はこの話を当時仲の良かったジウンにしたことがある。「こういうめちゃくちゃな話があるので、俺はクリスマスを祝えない」と、でもジウン曰く確かにこの日、大虐殺があった日であるかもしれないが、しかし、イエスの誕生と言うのもある意味犠牲的なもので、ごたごた書くと宗教くさくなるので、かいつまんで言うと、神が人としてのかたちをとってこの世界に到来したのは人類が愛し合うためであり、そのために神は自らを喜んでささげて人間のための犠牲となった。彼ら彼女らの言う基本的なLoveと言うのは惜しみなく与えるもので、それがGod's loveだ、そしてそのことを知ることが大事だと言う。さらに彼女は続けて言った。キムホヨン、クリスマスはプレゼントをもらう日ではない。プレゼントを与える日だ。この日は子供たちはプレゼントをもらう日だが、でももらう子供たちよりもそれを与える大人たちの心が満たされる、この日はもらう喜びよりも与える喜びを知る日、ここにクリスマスの貴重なメッセージがある。


私は基本的にクリスマスはお祝いをしない。なぜならこの日多くの生まれたての嬰児たちが大虐殺にあった日であるからだ。だから私はこの日はその嬰児たちをおぼえてクラブの名前で募金をするようにしている。クリスマスは家族団らんで集まってケーキを食べたり、教会に集まって自分たちはなんて幸せなんだと思うのもひとつのあり方だと思う。でも大事なことは我々は何かをもらうのではなく、与えなくてはならない、与える喜びを知る日だ。私が募金するのは決して喜びとあたえてあげるとかそういう傲慢なものではないが、しかしこの日いろいろな世界の子供たちのことをおぼえて、少しでも協力できることで、いくらかでも心に安心感をおぼえる。たぶんその安心感は、与えあうことで人間は満たされる、人間は与えあって支え合う生き物なんだと言う天上からのメッセージで、私はそのことに気づくことが一番重要だと思っている。

今日あげた動画はVeni, Veni, Emmanuelこの言葉はラテン語の言葉でVeniはカエサルのガリア戦記にも出てくる有名な言葉「Veni, vidi, vici(来た、見た、勝った)と同じ言葉が出てくるが、Veni, Veni, Emmanuelと言う言葉の中に神の到来を待ち望んでいる様子がうかがえる。ジウンが私によく言っていた。それは「人間には見えるタイプの人と見えないタイプの人がいる。そしてあなたは見える人だ」と。私は決して特定の宗教は支持しない。けれどもいろいろと体験をしていく中で、自分が何か大きな存在にぶちあたる、それを一般的に神と言うのだろうかわからないが、多分この世には我々の人智をこえた正義、何かがあると信じている。



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