脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

やくざじゃねえか。

2011-09-30 | Weblog
うちのクラブは個性的なメンバーが多いどう個性的かと言うと、専門職の人が多く、英語や他の国の言葉を話す人がいるのだが、そういう特色を考えてもわかるのだが、とにかくいい意味で個性的な人が多く、それぞれがお互いを認め合ってバランス良くプラクティスもしくはエクササイズに励んでいる。
てなわけでこういうクラブをまとめていくのはほぼ不可能に近い。
私は子供も含めてまとまらないというところが、このクラブのいいところであり、それはお互いを認め合うことができるからだと思っているのだが、実際外国生活の長い人たちがここに来た時に、自然な感じでいいと言うことを言ってくれるのだが、私自身も日本語で言うところの仲良しとか、団結と言うことができない人間で、やたら仲間意識を煽って奴隷化させる封建的なクラブにはいささか問題を感じているので、運動部のようにやたら監督に従順でまとまっているというようなヒエラルキーが必ずしもいいとは思わない。
確かに不良少年や少し素行に問題のある人間などは、運動部などのこういう集団を通してルールと言うものを学ぶと言う点では、ある種のヒエラルキーは効力を持つ場合もあるが、しかしそれはそういうちょっとしたドロップアウトした人間や、心の弱い人間であって、正直この程度の常識が本当にこのグローバル社会では通用するとは思わないし、自立した大人には必要ない、意味がないと思うのだが、私はそういう従うことで組織を成立させているようなヒエラルキーは、独立した自己を確立させることは難しいと考えている。

話しはHIのクラブの話しになるが、もちろん自分の属していたボクシングクラブにはそういうヒエラルキーのようなものは存在せず、個人個人が自由にボクシングを楽しんでいた。
そもそもボクシングは趣味だ、遊びだ、みんなそれぞれ学業と言う一番はたさなくてはならない責任があるのだから、そんなものをいちいち理屈をつけられて、さもそれが一番大事なことと位置付けられることは非常に問題があるし、それは個人の権利をうばっていることに等しいことだ。
よく言うがこういう封建的な軍団は弊害だ、競技場などで同じようなかっこをしたそれだけできる軍団が偉そうにしているが、こういう奴らがやたらOBだの監督だのに気をつかいぺこぺこして、でかい声であいさつするのはまわりに威圧感を与えるし、関係のない自分たちまでこういう人間に気をつかわせるのは、はたして彼らの行為が公共の場にふさわしいとは言えないだろう。
年上や役員だと言うようなことをかさにして、会場などででかい声で偉そうに注意しているが、ひどい奴になると会場からリングにむかってたいしたことでもないのに、偉そうにでかい声で注意するのだが、しかしこういうことはリングをおりてからでも言えることであってなぜそういう場、しかも公共の場で犬をしかるようにおこれるのか理解できない、おそらくこういうことをする人は人権教育に疎い世代であると理解しているが、さらに面識のない子供に対してお前とか、おいそことかそういう発言はよく聞くが、こういう発言も子供の人権を考えたらいうべきことではない。
私はこういうヒエラルキーでは子供の人権が軽んじられていることに問題を感じているのだが、しかし言うことを聞かせることにおいてはやくざ顔まけで、教育上、刺青がだめなら、やくざを彷彿させるような軍団もアウトと考えるのが当然ではないか。

私はよくもと運動部の人間にミーティングのことを話してやるのだが、われわれのミーティングはめったにやらない、やるとしたら試合の前の大事な時で、そのミーティングも自由参加、何をするのかというとヴィデオを見て研究することである。
ミーティングは監督であるDRの高級コンドミニアムで行われるのだが、その家に行くとまずヴィタミンのサプリメントとオレンジジュースが配られる。そしてそのサプリメントを飲んでオレンジジュースを飲みながら、自分たちのヴィデオを見て話し合うのだが、その監督が話している時に、ヴィデオを見ながら寝そべっている奴もいるし、ソファーでゆったりくつろいでいる奴もいる。
運動部の経験がある人間はまずこの話しに驚くのだが、日本ではまず監督が話している時に寝そべったり、ソファーでくつろぐなんてことはあり得ない、さらにミーティングでも日本のように監督のいうことに対して「はい、はい」という返事だけがかえってくることはなく、みんな様々な意見を出し合うのが我々のスタイルで、おそらく権威ばかりを強調するような場ではこのような意見などでてくるはずはないと思うのだが、ボクシングのことであっても、こういう話し合いの場を持つことが、自分たちの確固たる個を生み出していくのだと思っている。

話しはVCRの話しになるが、VCRを見て研究することは非常に大事なことである。
これは自分がボクシングを競技してきた上での戦略や戦術の基本になっている。私は対戦相手のくせやスタイルなどをみぬこうとするのだが、まさにそれは今までそういう訓練をされてきたからで、経験上最初ぶがわるかった試合でも、途中から相手のくせを見抜いて見事逆転勝ちと言うことがあったのだが、特に外国のようにくせのある選手が多い地では、くせを見抜くことはかなりのアドヴァンテージになる。
相手の方が右に上がるかというだけでも攻めるべき場所がみえてくるし、どっちにまわれば有効なのかと言うことがわかるだろう。私などはまだまだたいしたことがないが、しかし我々のように腕力のない人間が、とっさに相手のくせをみぬくということは、競技する上でも非常に大事なことであり、このことはヴィデオを見て研究すると言う訓練を積んでいれば、ある程度可能なことである。








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