どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

カエルも ヒキガエルも うたえる

2024年05月02日 | 絵本(外国)

   カエルも ヒキガエルも うたえる/アーノルド・ローベル・作 エイドリアン・ローベル・彩色 アーサー・ビナード・訳/長崎出版/2010年

 

 この絵本が出版された経過が興味深い。アーノルド・ローベルが友人にプレゼントしたものが、友人の死後、オークションの競売で手に入れたコレクターの手から娘のエイドリアンに渡ったという。

 もとはモノクロのものに、エイドリアンが彩色したとあって彩色の意味が理解できました。

 ローベルのほかの作品もそうですが、ほのぼのして、あったかいものが残る読後です。

 一ページに一編、計10話の短編がのっています。

 

 「カエルねえさんは おおいそがし」

 カエルねえさんは アップルを オーブンで 焼いています。ロールパンもこしらえて オーブンのもとへ。そばでは カエルぼうやたちは じっとみています

 できあがると、カエルねえさんは ぼうやたちに 大声で いいます なんて?

 「オタマジャがっこう」

 「本は読みません、文字も書きません、数学も もちろん まなびません・・それでも 勉強するのは?」

 「マイカーに のった カエル」

 新車で 昼も夜も ひと月もふた月も しかも 赤信号に いちども ひっからずに!

 なぜ そんな とおくまで? ときかれた カエルの こたえは?

 

 こたえがわかったら あなたも ローベルの世界へ・・。


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