入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’24年「春」(46)

2024年04月16日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


前略
 Tさん、驚きました。そうですか、定年を機に随分遠くへ移住したものですね。お忙しい中、連絡ありがとうございました。
 確かに、しばらく会うことはできなくなりますが、そちらは冬季も暖かそうだし「今度はこっちが訪ねるよ」の番になりますね。彼の地は以前から関心の高かった所です、必ずそうします。
 大分生活環境が変わると思いますが、身体に気を付けて頑張ってください。そして、たまには入笠の牧場のことも思い出してください。頂いた帽子は今年も愛用いたします。早々
                          三沢拝

 Tさんは長年牧場の山小屋やキャンプ場を、所属する団体や職場の同僚とよく利用してくれたお馴染みさんだった。「遠い場所」も具体名が記されていたが、敢えてここではそうしなかった。
 考えてみれば、定年を待たずに55歳で都を捨てて信州に帰り、その3年後には縁あって入笠牧場の管理人になったわが身とも似ている。今から考えれば、都に留まる選択も充分にあったし、そのために迷惑をかけてしまった人間もいたが、個人的には悔いはない。

 田舎出身の人たちが、都会の郊外に家を建て、あるいは平均価格が1億円を超すようになった新築の集合住宅を入手し、そこで残された晩年を過ごすことは、誰でもというわけにはいかない。多くの人には望めない。また、都会の生活が、その人や家族にとって有意義であればいいが、中には仕方なく無目的に暮らしている人もいよう。
 そういう人たちの中にはTさんのように、狭い窮屈な街の暮らしを捨てて、田舎暮らしをするという手もあり、そういう人たちの話を耳にすることも増えてきた。
 
 田舎は過疎化が進むばかりだし、特に山間地では空き家が目に付くようになった。他方、東京は一極集中が進むばかりか、天変地変の怖れがいつ起こるかも分からない。過度に進む温暖化も悩ましい。
 田舎に移り、そこで新生活を始めることはそれほど簡単ではないし、若い人たちが安心安全ばかりを求めて田舎に引き込み、大都会で勝負をしないというのもどうかと思う。しかし、「闘い過ぎて日が暮れ」たら、もう一度新しい土地で新しい生き甲斐を求めることはあっていいと思う。そうやって、地域に貢献し、活躍している人たちもいる。

 Tさんも、これまでの豊富な経験を活かし、新たな生活を始める一人になる。どうか氏の選択が正しかったことを願い、祈っている。

 山小屋&キャンプ場の営業案内は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で、
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