入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’24年「春」(44)

2024年04月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 

 きょうも好天、明るい空、小鳥の声、経ヶ岳の雪は恐ろしいほどの速さで消えつつある。いろいろな草花が咲き出し、中には名を忘れてしまったり、花を見て改めてその存在に気付くこともある。
 カタクリは今朝見ると蕾の数がさらに増え、どうやら花の数は3輪になるようだ。だが、釣った魚を再び放流する釣り師のように、そこまでに至れば花への関心は薄れるような気がする。



 一昨日、昨日と梅の枝打ちをした。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と同じく、今頃するのは大馬鹿の誹りを免れないと承知の上だが、ここの梅の実を当てにしている約1名のために、3本のうち最も若い1本は手を付けずに残しておいた。
 この時も、高所に怖気る自分の無様さを痛感し、登攀者の端くれだと思っていた過去に詫びるしかなかった。どうもかつてのように、身体のつりあいがとれなくなっているのを、無意識裡にも分かっているのだろう。

 そして、炬燵も片付けた。昨年は、どうせ山の暮らしを終えるのは11月も終わるころ、そのころになればまた炬燵が必要になるはずだとそのままにしておいた。しかし、さすがに昨日の陽気では、見るだに暑苦しく退場してもらった。
 実は炬燵は好きではない。これは以前にも呟いたが、別の暖房、ストーブなどに頼る生活が長かったためで、炬燵は場所を取るので気に入らない。普段「炬燵の虜囚」を口にしているくせにこれは炬燵に対する裏切りかも知れないが、あくまでも「虜囚」、囚われの身を喜んでいる人は少ない。

 また一周間が終わり、来週の末にはもう上にいる。18年目の牧守となり、里とは大分違う自然の中で仕事が始まる。すでに幾つかの予定、計画はあるが、特段に何にも構える気はなく、しばらくは春まだ浅き牧を楽しみ過ごすだろう。

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 本日はこの辺で、明日は沈黙いたします。
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