入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       ’24年「春」(61)

2024年05月07日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうで連休を利用してここへ来た人たちは全員が帰る。好天に恵まれ、「混雑させないキャンプ場」で、それぞれが、それなりに、山の春を楽しめたと思う。(4月5日記)
 
 今の時季はたった一日でも周囲の自然の様子が変化する。例えば、昨日までは冬と変わらなかったキャンプ場のコナシの木の枝に、小さな緑の色が付いていて驚いた。ようやく芽吹きが始まったのだ。白樺の木は新芽が鮮やかな黄緑の葉に成長したし、権兵衛山の裾を取り巻く落葉松の林は、煙霧のような薄緑色が色を少し深め、すでに樹幹を隠し始めている。
 
 そうした自然の精妙な演出の中で、山桜だけが花と葉の色の混色により遠目にはより赤く見え、その色が周囲の新緑との配色に成功して今、森の中に独特の存在感を放っている。
 きょう、明日はどうやら雨のようだが、すでに林道には山桜の花びらがたくさん落ちている。多分、これで雨になれば花はもう耐えられずに散ってしまうだろう。
 
 降ると思っていた雨はまだ降ってこない。5月の連休が終われば、いよいよ牧場の仕事が本格化する。今週末には肥料撒きの予定が入っているし、冬の間に痛んだ牧柵の補修や、電気牧柵の立ち上げもそろそろ始めなければならない。
 ならば今までは一体何をやっていたのかと問われそうだが、もちろん花鳥風月に溺れていたわけではない。仕事はやっていた。
 普通なら応援の来る小屋開きを一人でやり、小屋やキャンプ場の整備をし、撮影などの打ち合わせや、流れた企画の対応に時間をかけ、連休中は訪れた人々を迎えた。さらには、牧場内の林道に覆い被さる主にコナシと落葉松の葉が茂る前に、枝打ちをずっと幾日もやっていた。(5月6日記)

 苦労の多い枝打ちだが、誰もそんなことに気付いたり、喜んでくれたりする仕事ではない。通行ができて当たり前なのだ。
 ただし、自分だけは出来不出来も、その成果も分かる。一人で満悦するしかないとは言え、その自己満足の程度は他と比べても大きい。
 目下、他に残る課題は,鹿の捕獲だろう。いや、テイ沢の丸太橋の直しや古道の草刈りもある。

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 本日はこの辺で。
 
 

 

 
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