トムとジェリー 5

ダブダブやん。
最初に書いとく。トムとジェリーはメチャメチャ好きな作品だ。
子供の頃から再放送で何度も見てるし。子供ができてからは彼らのためという
名目で安いDVDを買い漁った。図書館でも何度も見てた。
だから今回映画化と聞いて、メッチャ期待してたのに。
実写（といってもCG.だらけだが）との合成で気持ち悪い3DCGにしなかったのは
評価できる。でも物語のスケールも長さもデカくしすぎ。間延びしてるし
彼らのバトルか人間社会に騒動起こすことばかりに重点がおかれすぎ。
そんなの関係なく、あと先なんか考えないでメチャメチャやるのがこのシリーズの魅力なのに。
やっぱり人間はホウキおばちゃんの下半身だけで充分だわ。

ノマドランド 6

晴れの日もあるはず。
ダンナと死に別れ、会社も倒産し、バンに乗って働きながら旅をする
ノマド（遊牧民）生活を送るおばちゃんのロードムービー。
家にとらわれず、好きなところで暮らせる自由はあるかもしれないけど
やはりいつも寂しさと想い出から逃れられない。
同じような境遇の人もたくさんいて、お互い助け合ったり励ましたりもある。
でも彼女の表情も空もいつも曇天模様なのが辛かった。
自分にだって遠くない将来やってくる老後。
何のために生きるのか？誰のために生きるのか？どうしたら晴れるのか？
考えさせられずにはいられない1本だった。

14歳の栞 8

あいつ今何してる？
春日部市の中学校の２年6組の3学期、35人の生徒の日常を
捉えたドキュメント。バレンタインや卒業式はあたりまえにあるけど
事件を起こす生徒も、熱血教師も出てこない。でも、いやだからからか
むっちゃ共感があった。子供からオトナになる境目にもなる14歳。
彼らがどんなことを感じ、どんなふうに生活し、どんな未来を考えているのか？
そして自分はどうだったんだろうか？
いろんなことを思い出しながら、ずっと2ね6組にいたかった。
みんな不安げで、みんな悩んでて、でもみんなたまらなく輝いていた。
やっぱりクラスに好みのタイプが２人くらいいた。

まともじゃないのは君も一緒 5

しもたぁ！
朝ドラの影響で「一平」にしか見えない成田凌と、清原果耶による
ラブコメディ。マンガ原作でもないし評判がよかったのでつい行ってしまったが、
ちょっと見て後悔した。おっさんが見たらあかんやつや。
男前なのに気づいてなくてコミュ障の予備校教師と
耳年増な教え子の女子高生。このままでは結婚できないと
危機感を感じた彼は、彼女に普通の恋愛についてのレクチャーを
お願いする…どうなるか100億バーセントわかるやん。
教師びんびんの野村宏伸ばりに頼りない成田くんカワイイ！なんて
全くどうでもいいもんな。

クイーンズ オブ フィールド 5

カンベンして〜！
だらしないオトコたちの尻ぬぐいを奥さんたちがする物語。
まあ、あとは頑張れベァーズとか、プリティリーグみたいな展開で
想像どおり。だからこそメンバーの個性だとか、主婦ならではの
エピソードが必要なのにそこが薄い。
さらにあの終わり方はなぁ。オンナが強いのは言われなくてもわかってるからさぁ。

ミナリ 5

たくましく、どこででも。
80年代にアメリカの荒野に農園を作ろうとした韓国人の一家の物語。
ミナリとは日本でいうセリのことで、どこででもたくましく育つ植物らしい。
家族のためといいながら、意地で家族を振り回す父と、韓国は辛いと
渡米しながらそこに我慢できなくなっている母、そして心臓の悪い末っ子を
中心に話は展開する。
よそ者のアジア人が簡単に成功できるほど甘くなく、苦労を重ねていくが
多分一番の障壁である「アメリカの田舎の排他主義」があまり描かれて
いないのは白人が作った映画だからか。
そんな中でも根を張り、今の活況のベースを作ってくれた「すべてのおばあさん」
への感謝は理解できるが、これがアカデミーというにはいろいろ白人のご都合が
見え隠れするんだよな。

けったいな町医者 7

令和の赤ひげ！
尼崎で在宅医療にも取り組む長尾クリニックの長尾先生のドキュメント。
薬漬けにする医療に疑問を唱え、薬以外の方法で患者や家族を笑顔にする
ことを目標に頑張ってはる。自分かどうかはまだ先に思っておきたいけど、
親にとってはそう遠くない未来の話なので、いろいろ考えさせられた。
どうやってその時を迎えるたいのか？残される家族を揉め事や苦しみに
巻き込まないために、元気なうちにしっかり意思表示をしておきたい。
目的もなく生かされるのは本位ではない。子どもたちが元気で楽しく生きていって
くれれば、それに勝るものはないかな。

あのこは貴族 5

裸族とかのほうが、いいや。
親のことを自然にお父様とか呼ばせる東京の名家の娘と、田舎から受験を頑張って
東京に出てきて揉まれている娘の物語。
ちょっとした接点はあるけど、やっぱり別の世界の話だ。
救われるのは名家のほうが窮屈で、生活は安定してるけどちっとも幸せそうでないところ。
5000円するアフタヌーンティーセットより、チャリで２ケツのほうか
俺にはしっくりくるわ。

写真の女 7

インパクトあった。
デジタル、そしてSNSの登場で以前とはまるで違う役割、機能をもった写真。
寂れた写真館のオヤジと、お見合い写真を修整しまくる女、修整した自分の
写真でインスタ投稿するバレリーナ、3人の物語だ。
他人にとっての自分は修整した自分なのか？
本物が自分に近づいていけるのか？
そもそもなにが自分なのか？自分はなんのために生きるのか？
いろんなエピソードを通じて問いかけてくる。
あと印象的なのが、アフレコでいれているSEだ。
わざと気になる大きさで、違和感をつくっている。
硬すぎる靴音だけはなんとかしてほしかったけど。