今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

ミート・ザ・ペアレンツ2 5

2005-11-30 00:36:55 | タイムリーヒット
マスターズリーグみたいな映画だ。

もともとはデ・ニーロ扮するやっかいな嫁さんのオヤジに、べン・スティーラー(俺はこいつのどこが面白いのかサッパリわからんけど)が振り回されという話だが、2作目の今回はベンのオヤジ役でダスティン・ホフマンが登場。完全に2人のキャラ合戦と相成った。

デ・ニーロとホフマン。タイプは違うけどハリウッドを代表する名優2人が同じスクリーンで対峙する。ちょっと前だったら「重厚な男のドラマ」とか「今年度アカデミー確実」なんてコピーがついたに違いない。でも今回はコメディ。2人が演じるのは超ジジバカなおじいちゃんとリゾートで浮かれた生活を送る専業主夫。
2人のカッコよさを知る人間としてはちょっと寂しいかもしれないけど、デ・ニーロは62歳、ホフマンは何と67歳。のんびりした今回の演技が楽しそうに見えたのは気のせいだけじゃないような気がする。

20年位たったら、日本でも写真の2人でこんな映画が作られるかもしれない・・・。
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット 5

2005-11-27 00:10:21 | タイムリーヒット
刺激が足りないの~(色っぽく)

1作目を見たのは2001年。本の中のモヤ~っとした想像世界にピントが合うような映画に新鮮な感動を覚えた。隣にはまだ「彼女」だった今のカミさん。手をつないでいるのを会社の人にみつかってドキドキしたのを思い出す。
あれから4年。成長したのはハリーやハーマイオニーだけじゃない。俺の腹も出てきたし、出っ張りすぎたカミさんの腹からは息子が登場。もうすぐ1歳になるヤツを寝かしつかせるのに必死なカミさんは、髪の毛をボサボサにしメガネをかけたまま寝ていた・・・。

はじめは新鮮でも、パターンを繰り返しているとマンネリになるのはデートも映画業界も同じだ。デートならサプライズも作りようがあるけど、もともと作り物で刺激だらけのCG映像の中ではもう何見たって驚きゃしない。48手やりつくして、チョコボール向井も土下座して「ネタ切れです」って謝ってるみたいな状態だ。あと驚くとしたら実物が隣に座ってるくらいのビックリがないとあかんわ。

原作ではあと2年予定されてるらしいけど、次はどんなサプライズをくり出してくるのか?そう考えるとマンネリを打破して48作も君臨した彼はやっぱり偉大だなぁ。
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同じ月を見ている 4

2005-11-25 01:09:50 | デッドボール
心臓病の少女と幼なじみの少年二人。身寄りのいない貧乏少年はランニング着ているだけあって頭が弱いが絵は上手い。ちょっと坊ちゃんのクボヅカの方は女の病気を治すために心臓外科医になる。少女は山火事で父親を亡くし、その犯人にされた貧乏少年は刑務所へ・・・って。はあ?
ベタベタの設定と話題のキャスティングをつなぎ合わせただけでうまく行くと思ったら大間違い!オヤジのコネで監督するのもいい加減にしろコノヤロー!!(マイクを叩きつけるSE)

芝居にバリエーションのないモデルと未だに飛んだまま着地してない男。その上一番難しい役を男前とはいえ、まともに言葉のできん外国人にやらせてどないすんねん。どう考えてもあの役はメロリンQの方やろ!

どこだ?こんなダメ企画通した会社は?って東映さんに決まってるがな。
外すよぉ!江川さんの競馬予想よりよっぽど確実に。
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親切なクムジャさん 4

2005-11-24 00:04:17 | デッドボール
クムジャさんはかわいそうや。あの男も確かにヒドい!でもあそこまでやる必要があるのか?またそれを金取って見せる必要がさらにどこにあるのか?

伝えたいテーマより、表現の残酷さばかりが印象に残ってしまう。隠し味にと思って入れたキムチが料理全体を支配しちゃったみたいな感じの映画だった。
クムジャさんはある意味で親切だったが、監督は本当に不親切だと思う。
今、俺が世界で一番好きなタイプ、イ・ヨンエに免じて最後までみちゃったけど。
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チキン・リトル 6

2005-11-23 01:35:34 | タイムリーヒット
冷酒とか、焼酎のお湯割が欲しくなるね!

ディズニーがクリスマス―正月に向けて投入してきたCG大作というから楽しみにしていたが、ある意味期待ハズレ、同時にある意味期待以上の作品だった。

ハズレの部分、「今までのディズニーキャラの中で一番運が悪い」チキンリトル、運だけじゃなくて顔も悪すぎるというかごっつい貧相。周りのキャラもブサイクさにかけては怪作「リロ&スティッチ(写真)」並み。子供たちがとても感情移入できると思わないし、キャラ商品でグッズだアトラクションだと次々儲ける作戦のディズニーとしてはかなり厳しいんじゃないだろうか?

アタリはかなりストーリーが胸に食い込んできた部分。チキンリトル父の「わが子を思う気持ち」「わが子を信じるということ」そして「わが子のためなら何だってできる」。セリフを聞きながらいちいち自分の息子が脳裏に浮かび、身の引き締まる思いだった。頑張って育ててこう!

ただこれは今の俺みたいな立場だから感じるものであって、彼女の「かわいぃ!」を期待してクリスマス前のデートで来た兄ちゃんとか、冬休みのお楽しみで見に来たちびっ子諸君にはわかるまい。そんな意味でかなり大人向き。イカの塩辛みたいな映画なのだ、これ。
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大停電の夜に 6

2005-11-20 01:03:08 | タイムリーヒット
ジャズのCDを聴いているような感じ。

クリスマスの夜、東京中が停電に見舞われ、それをキッカケに12人の恋物語が少しずつ微妙な展開を見せる・・・。雰囲気を大事にするカントクだけにその点はバッチリ。それぞれの物語が薄いという批判もあるみたいだけど、最後に上手いこと繋ぎ合わせるためのフリだと思えば合点もいくだろう。

この映画を見ていて一番感じたのは「電気ってどんだけ騒々しいもんやねん!」っていう点。「普段と違うところはただひとつ、電気がないだけ」ある意味SFよりもありえない設定の東京はとっても静かで、すごく落ち着いて見えた。子供の頃は台風の時とかよく停電したけど、この20年近く経験していない。あのローソクとラジオだけの世界。たまには電気を消して・・・みたいのもいいかもとちょっと思った。

ただひとつ納得が行かないのは、クリスマスの夜だからってみんな恋してる点。そうじゃない人たちもたくさんいるのに一切出てこないやん。野郎同士村さ来で飲んだり、無理に仕事を入れて言い訳自分で作ったり、明石家サンタ見てちょっと自分慰めたり、ここ2年くらいは家でM1見てたり・・・しまった。自分の経験オンリーだ!
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フライトプラン 4

2005-11-18 23:41:51 | デッドボール
かなり、引いてもうた・・・。

夫を失い、悲しみにくれる妻がニューヨークへ向かう飛行機の中で突如、娘が姿を消した。しかし目撃者どころか、荷物もチケットも搭乗記録すらない。さらに地上に問い合わせると娘はすでに死んでいるという記録が・・・。自分の妄想なのか?誰にも信じてもらえない状況下、誰も逃げ出せない密室で母の孤独な戦いが始まった・・・。

多分、宣伝では母の強さとかそういう点を強調して「女ダイハード」みたいな感じに持っていきたいんだろう。でもハッキリ言ってやりすぎだ。何の罪もない乗客をパニックに陥れたり、無実の人を疑ったり、飛行機ぶっこわしたり・・・娘を思う気持ちは尊いけど、そのためなら何やっても許されるわけじゃない、写真の男じゃないんだから・・・
24時間フルタイムで疲れ顔のジョディ。その狂気に満ちた目は迫真の演技ってだけじゃない感じがした。

そしてもうひとつ引いたのは後半の犯行計画とストーリーの荒さ。ジョディを追い詰めながら犯人がベラベラ喋るし、その話を聞いても「え?ちょっと待てよ」ってな穴だらけ。2時間サスペンスでももうちょっとマシだ。あと、もし間違えてでも見ちゃった人がいたら聞いておきたい。「最後はあの人にちょっとぐらい謝るべきだよね」

ジョディは上空何万mかの密室から抜け出せずに苦労してたけど、俺は関係者だらけの完成披露の会場で途中退出できずにえらく長い時間を過ごしたぞ。
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エリザベスタウン 4

2005-11-17 18:19:37 | デッドボール
やっぱり振り子の法則ってあるわ。

俺の敬愛するビートさんが昔言っていた話だ。「ものすごく悪いことをする奴はものすごく優しいこともする」野球でも2-0からより10-0からの逆転の方が劇的で感動するだろう。この作品は解雇・恋人の別離・父親の死が重なって、人生に絶望した兄ちゃんがエリザベスタウンで過ごす日々で、生きる意味を取り戻すという物語なんだけど、それにしちゃ振幅が小さすぎた。

主人公がデザインしたスニーカーが何であそこまで酷評されたり、それだけで会社に何千億も損害を出すのか不明だし、親父さんに対して周囲がどんな感情を抱いているかのエピソードも全然ない。ましてや恋人に振られるなんて日常茶飯事だろう。だから自殺を企てる気持ちはとてもわからんし、あれくらいで絶望とか言ってたら本気で自殺しようとしてる奴に失礼なくらいだ。単なる「ちょい凹み気味の時、男好きスッチーに逆ナンされた超ラッキー兄ちゃんの物語」としてしか取れず、羨ましいけど感情移入はできない。

美しい田舎の風景と、つまらんアメリカンジョークで爆笑しそうなちょっとウザめのファミリー。アメリカ人が他国の平和よりもよっぽど大事にしているものを組み合わせてあるから、そこそこヒットしたのかもしれんけど、ちょっとストーリーが甘すぎる。どうせなら写真の男くらいの振幅がなきゃ、見ごたえがない。
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ミリオンズ 5

2005-11-16 17:44:20 | タイムリーヒット
母親を亡くした幼い兄弟。弟の秘密基地にある日、22万ポンドが空から降ってきた。でも通貨統合で使える期間はあとわずか。大金をなんとか使いきろうとする兄と貧しい人たちに施そうとする弟。だけど子供だからなかなかうまく行かなくて…という話だ。

映画ではうず高く積まれていた22万ポンドというのがいくらか気になって調べてみた。1ポンドは200円ちょっとだったので約4500万円。ある日突然この額を渡されて3日以内に使い切れ。ただし、貯金とか投資とか不動産とかはダメ。あなただったらどうするだろうか?

ヨドバシで売ってる一番でかいハイビジョン買って(うわ!家に入らん)ジャガーの新車買って(くそ!ペーパードライバーだった)北新地で豪遊して(あ!どこの店に行ったらいいかわからん)…書けば書くほど、自分の小市民ぶりを痛感するばかり。

だから映画の中では子供たちに「プレステのソフト全部」とか「うまい棒200万年分」とか「プロ野球チップストラック1台分」とか無茶な使い方を試してもらいたかったのに、今イチパッとした使い方は出てこなくて、それがこの映画の面白さの限界になっていた。

こないだテレビで「年収4500万 六本木ヒルズに住む独身医師」の生活を放送していたが、あまりうらやましくは見えなかったし、この映画を見て金を使うにもセンスが必要なんやなと痛感した。今話題の彼がこの作品を見たら、どんなこと考えるんだろう…。
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カーテンコール 6

2005-11-15 16:45:56 | タイムリーヒット
刺身の方だけ、食べてみたかったな。

映画が娯楽の中心だった時代、満員の映画館の幕間で芸をして笑いをとっていた一人の芸人がいた…。「三丁目の夕日」で大泣きして、ノスタルジーモードに入っていた俺にはど真ん中直球。さらに映画、芸人と好きなジャンルが集まったお子様ランチのような映画だと思って見に行った。

序盤はよかった。藤井隆のキャスティングは最高だったし、彼のお客さんを見つめる暖かい笑顔は客席を幸せな気分にしてくれた。しかし、途中から別の要素が入ってきて大きく映画は進路を変えた。そう、在日の問題だ。

映画を作る上で娯楽性と同時に訴えたいテーマというのは大事な要素だと思う。ただ、バランスが難しい。テーマが薄すぎて気づいてもらえなかったらしょうがないし、逆に強すぎたら説教くさくなってしまう。「半落ち」「チルソクの夏」…どちらかといえばテーマが強すぎるのがこの監督の特徴だけど、今回は「貧しくても夢を持って頑張ってた家族、それに救われていた古きよき日本」と「在日差別」という毛色の全くちがう2つのテーマを一気に見せようとしてしまっていた。「刺身と石焼ビビンバ定食」じゃないけど、欲張りすぎ。どっちかだけで成立するのに無理して同じお盆に乗せちゃったもんだから、何ともバランスの悪い結果になってしまったと思う。

昭和後期は斜陽になってきた映画館だけど最近は結構込み合ってるし、勢いを取り戻しているように思う。だからお笑いブームでデビューしてもなかなか出番のない今、幕間芸人を復活してみたら面白いのに。彼とかいいと思うわ「ちょうど時間になりました…」って
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仮面ライダー THE FIRST 3

2005-11-13 15:37:16 | デッドボール
史上最強の痴話ゲンカ。

仮面ライダーといえば、ウルトラマンと並ぶ我々団塊ジュニア世代の最大のヒーローだった。大人になり、小金を持ったその世代を狙って企画したんだろうが、最近のヒーローものファンにも見せたかったのか「アブハチ取らず」な駄作に仕上がってしまった。

俺たちのライダーはあんなんじゃない。写真のように「暑苦しさ日本一」の兄ちゃんが、なぜか世界征服の第1歩として幼稚園バスをジャックするショッカーと毎週毎週戦いつづけた。相談相手は立花のおやっさんしかいなかったし、戦う怪人はさそり男、トカゲロン、アリキメデス…小林製薬の製品名なみになんの工夫もない。そこにはスマートさのかけらもなかったし、まして恋なんて…

さらにアクションシーンが見てられない。改造人間のわりには戦闘員相手に普通の殺陣やってるし、最大の見せ場ライダーキックも単なる跳び蹴り。プロレス界でいうと長州力の必殺技だったラリアットが、いつのまにか誰でもやる「つなぎ技」になってしまったような寂しさがそこにはあった。

濃く、難しいものは敬遠され、手軽でスマートなものがもてはやされる平成の世の中だ。イケメンを起用してもいいし、恋をするのだって許そう。でも世界征服をたくらむ組織の打倒よりも先に、女取り合って戦うのはやめておこうよ。「国とか世界とかの大義より、個の小さな幸せを優先してしまう」日本人の現状を暗喩しているような気がしたのは考え過ぎだろうか。
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レジェンド・オブ・ゾロ 6

2005-11-11 17:54:24 | タイムリーヒット
仮面も一緒やし…

別に宇宙から来てもいないし、超能力もない普通の人、でも金だけは持ってる。
そんな奇特な富豪が自分の富と能力を使い、マスクを被って勧善懲悪のヒーローごっこ。モービルが馬になってるし武器もだいぶ旧式だけど、見ながら思った「これってアナログなバットマンやん…。」

2作目となる今回で良かったのはバンデラスのアクションでもキャサリン・ゼタ・ジョーンズの美しさでもなく、2人の息子役の子供。オヤジ顔負けのアクションに加え、あの表情。イタズラする時の目と子供らしく助けを求める目のギャップにお父さんはメロメロだ。自分の息子の何年か後を想像せずにはいられなかった。

俺と同い年の彼も仮面被って体鍛えれば、元手は充分あるんだからヒーローになれるよ。政治家なんかよりずっとカッコイイぞ。
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旅するジーンズと16歳の夏 4

2005-11-09 16:10:07 | デッドボール
子供の頃からずっと一緒に育った仲良し4人組が、初めて別々に過ごした16歳の夏。
それぞれが経験した出来事が彼女たちをちょっとずつ成長させる…
大人の階段の~ぼる~♪ H2O(エイチツーオー)の歌が聞こえてきそうな“ガールズグローイングアップストーリー”だから、関係ない俺には正直眠かった。

体型が全然違う4人なのに同じ”魔法のジーンズ”がピッタリあうのは「ありえない」という点に気が行きがちだが、そのジーンズを4人で洗わずに2ヶ月近く穿きまわしているのも「ありえない」し、一番「ありえない」のは「これからも私たちずっと一緒よ」とかいう胡散臭いセリフだ。

周りを見ていて、女の友情ほど都合よくて壊れやすいものはないと思う。「彼女は親友なの」とか言って、困ったりへこんだ時は泣きついたりするくせに、片方に彼が出来たりしたら思いっきり疎遠に。さらに同じ人を好きになったりしたら大変だ。「昔から気に入らなかった」とか「あの子はそういう女だ」とか第3者が聞いたらビックリするような発言がポンポン飛び出す。(あくまで人から聞いた話だけど)

やっぱり友情というのは「いつもベッタリくっついている」というより、「離れて生活していて久しぶりに会っても昔どおりバカ言い合える仲」というのが本当ちゃうかなと思うわ。写真の2人だって普段は仲悪いらしいし…。
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TAKSHIS' 7

2005-11-08 12:00:46 | 逆転サヨナラHR
これぞバカ映画!(間違ってもおバカ映画ではない!)

俺の敬愛する足立区のおじさんの新作は賛否両論だと聞き、劇場に行ってきた。
始まってすぐ感じたのはガス抜きとか、好き勝手やっちゃってる雰囲気。これまでの作品でいうなら迷作「お~い!やってるか」のテイストだ。くだらねぇ!(褒め言葉)ギャグも随所に散りばめられているのに、映画館で笑っているのは俺ひとり。どうやら皆さん「巨匠 北野武監督」が込めた「深いテーマ」を読み解こうと必死みたいだったが、時間の無駄だからこれから見る人はやめた方がいい。

音楽の世界だと自分の曲を歌いなおしたり、アレンジを変えたりする「セルフカバー」という言葉があるけど、この映画はたけしさん本人が自分の作ってきた映画、今の自分を茶化して遊んでる「セルフパロディー」なんじゃないだろうか?

はじめから芸人というホームグランドにいて、映画という「最高のおもちゃ」を与えてもらって遊んでたはずなのに、いつの間にか作品が評価されて「世界のキタノ」扱い。事故後はバラエティの露出が減ってきたせいもあって世間の評価は ビートたけし<北野武監督。ビートたけしの方が考えたくだらない設定でも、世間は勝手に北野作品の持つ意味とか言って深読みしたがるおかしな状況に「これならどうだ!」「これをどう深読みするんだ?」と悪戯をしかけているのがこの作品だと思った。
60近くなって瞬発力はもちろん衰えてるけど、こんな味のある形で「まだ世間に挑んでいる、おちょくっている芸人」の姿を見て、ちょっとうれしくなった。

これから行く人は「燃えよドラゴン」の名台詞を思い出してから見てほしい。
「考えるな!感じろ」考えても全く意味ないぞ。
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ALWAYS 三丁目の夕日 9

2005-11-06 14:11:44 | ノーヒットノーラン
映画館を出て、フラフラしながら武富士を探した。

最近流行りの「感涙」「感動」映画はほぼ見ているが、ケタが違う。安定した映画作りに定評がある制作プロ、ロボットの仕業とはわかっているんだけど、あれだけ泣かされてしまえば文句は言えない。

舞台は昭和30年代、東京タワーが建設中の東京。生まれるずっと前だし、町並みはCGで作られていたそうだから、実はSF映画くらい現実とはかけ離れた環境なのかもしれない。でも、そこで繰り広げられる小さなエピソードの一つ一つに、胸の奥のスイッチを的確に捉えられてしまった。

ランニングの小汚いガキ、1円や5円で菓子を買う駄菓子屋、やたらおっかない父ちゃんに、割烹着の母ちゃん。晩御飯はジャガイモだらけでやたらと黄色っぽいカレー…。
自分の両親がガキの時代の話だから経験しているはずがないのに、懐かしい、ほっとした気分になるのはどこかにそんなDNAでもあるからなんやろか?

携帯もインターネットもツタヤもコンビニもない。DVDどころかビデオすらない。もし明日からそんな世界になるとしたら、どうやって生きていくか想像できるだろうか?でも、そんな中で立派に生活してきたあの時代の人たち。今の我々と何が違うんだろう?

平成の時代、たいていの若い奴が食うもんに困らず、ロクに働かんでも親の仕送りでパソコンも薄型テレビも買える。たいして忙しくもないくせに、小金が入ったら南の島に行ったり、マッサージに通ったりとやたら「休み、癒され」たがる。
それに比べ戦後の混乱期の彼らには金はなかったし、便利な機械なんかないから時間だってなかったはずだ。でも「いつか~になる」「いつかでっかいビル建てる」夢とか希望を子供だけでなく、大人も持っていたような気がする。

「子供たちに夢を持ってほしい」最近の大人はやたらと言うやろ。でもその前にお前ら大人だって持ってええんちゃうというか、持てよ!!
ポケットティッシュ2個を使い果たし、すっかりまぶたの腫れてしまった無様な姿。そんな俺にラストシーンの夕日がそう語りかけているような気がした。
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