リチャード・ジュエル 7

恐ろしいのは事実。
96年にアトランタであった爆破事件の犯人をFBIがでっち上げたという話。第1発見者で、ちょっとイタいヤツだというだけで人の人生をむちゃくちゃにする権力とそれに群がるハエ。彼は無実を勝ち取れたからまだいいけど、闇に葬られた冤罪がありそうで恐ろしい。さらに間違いだったことがわかったあとの、権力とハエどもの知らんぷりに腹立ってしゃあないわ

アラビアのロレンス 6

50年以上前やで！
不朽の名作として有名だし、タイトルは知ってるけど、初めて見た。東京五輪より前、三丁目の夕日の時代にこんなスケールの作品を撮っていたことにひたすら驚く。アラブの自由のために戦ったロレンスの情熱が乗り移ったよう。CGなんて影も形もなかったのにあんな画を撮った人間の凄さも感じた。人間、何にでもなれるんや。

キャッツ 4

これはハードル高いわ。
世界中の人が知ってる、超メジャーミュージカルの映画化。でも個人的には全然ストーリーとか覚えてない状態での鑑賞、というかもしかしたら見てないのかもしれない。
まずミュージカル映画だということ、人が猫の顔して踊りまくる気持悪さ、そこまでは覚悟していた。でもこんな分かりにくい、抽象的なストーリーやった？元は散文詩にメロディをつけて構成したそうだけど、キャラクターも説明不足なうえ、とにかく歌うだけで面白くない。舞台を何度も見たファンはあれで喜ぶんだろうけど、入っていないとあかん設定が多すぎやわ

記憶屋 4

ペラっ！
人の記憶を消せるという都市伝説「記憶屋」の設定だけをいただいた、アイドル映画だった涙。主役の演技はもちろん、消したい記憶の描写や、都合良すぎる展開も全て薄くて、なんだかなぁという感じ。どのへんで泣くの？

フォードvsフェラーリ 8

カッコいい！
ル・マンでフェラーリに勝つために戦った男たちのドラマ。とにかく戦ってばかり。ライバルと、生活苦と、仲間内で、しょーもない出世野郎と、父として男として。レースシーンの迫力もすごいけど、それ以上にそんな彼らの姿に感動した。怒られるかもしれないけど、オンナコドモにはわからん良さだな、これは。

だれもが愛しいチャンピオン 7

障がいってなんだ？
プロのバスケコーチが社会奉仕のために知的障がいのチームをコーチをすることになり…という話。はじめメチャクチャだった彼らが次第にチームになり快進撃という展開はがんばれベアーズ的だし、途中の描写不足もある。でも「大半の人たちとはちょっと違う」だけの彼らだけが本当に障がい者なのか？逆に人格的に障がいがあるコーチが治癒していく姿を見て、今までとは違うことを感じた。ラストの試合後も最高だった。見終わって顔が自然とニコニコしていたのが何よりの証拠だ。

ジュマンジ ネクストレベル 6

ネクスト？という感じだけど。
再び彼らがジュマンジへ。キャラを選べなかったり、爺さんが混じってたりと、多少変更はあるけど基本変わらず。でも映画館にいながらテーマパークにいるようなワクワク感は充分で顔が綻ぶ。ヘッドセットつけて360度版でみたいなぁ。

ヘヴィ・トリップ／俺たち崖っぷち北欧メタル！ 8

コイツはヤヴァいぜ！
フィンランドからやって来た北欧系トナカイ粉砕デスメタルロードコメディ。全編に散りばめられたトナカイの血とにゲロと笑いとメタルへの愛。ハチャメチャなようで、実はしっかりと繋がるストーリーに映画館で久しぶりに爆笑した。いきなり今年はいい映画に当たってるなぁ。

M 村西とおる狂熱の日々 8

負けてられへん。
村西とおる監督の25年前のロードAVみたいな撮影現場の記録映像を再編集したドキュメント。撮影現場のヒリヒリした感じをそのまま切り取ってあって見てるだけなのに力が入ってしまった。一時代を築いた男に感じたのは人一倍の情熱と生命力。昭和を代表するエロ事師は72歳、令和の時代になっても中国にエロを輸出しようと目論んでいるらしい。46歳で疲れてたらあかんわ。

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋 4

年始がこれなのは…
才色兼備の大統領候補とマイケル・ムーアみたいなイケてないジャーナリストが、恋に落ちる逆ローマの休日みたいな話。ところどころにストレートな下ネタが散りばめてあって、それをあのシャーリーズ・セロンがやるってのがウリらしい。オトナのコメディって言うけど、面白くないのが致命的。正月一発目の鈍った頭にはこれくらいでいいのかもしれないけど。