犬も食わねど、チャーリーは笑う 7

スティーブン・キングを軽く超えたね。
香取慎吾と岸井ゆきのによる夫婦の物語。ヨメが書いている旦那デスノートに気づいて…という話だが、もう内容がビシビシ来て、笑いながらも背筋が凍りまくった。でもそんなコメディだけでなく、ちゃんといい話にまとめるあたりや、伏線もしっかり回収していてとても好きなタイプの作品。嫁さんには絶対みてほしくないけど(笑)
岸井ゆきの、いい作品にでてるなぁ。

川っぺりムコリッタ 6

どちらかといえば、好きだ。
松山ケンイチ演じる前科のある青年がやり直すためにやってきた田舎とそこのアパート、ハイツムコリッタでいろんな人と出会い、自分とか、生きる意味とかに改めて気づいていく、再生の物語。この監督らしく、おだやかでのんびりユーモラスな空気ながら、それぞれ事情を抱えた人物たちから、いろんなことを感じさせられる。ラストの夕焼けの川原のように、あったかくみんなを包み込んでくれる作品だ。

沈黙のパレード 5

実におもしろ…くはない。
福山雅治さまのガリレオシリーズ。トリックの解明というより、犯人側の事情とか情状酌量的な展開に重きをおいていて、イマイチ。久しぶりにみたいドラマのファンにはいいかもしれないけど、映画館で見る必要はないかな。

AKAI 6

高級カセットデッキではない。
赤井英和の息子さんによるドキュメント。といっても半分以上当時のテレビで放送していた映像に、コロナ禍に撮ったオヤジさんのインタビューを被せたものだから、ドキュメントとしての力はあまりない。でもそれを凌駕する事実の熱量、男としてのカッコよさに圧倒される。父ちゃんはこんなにカッコよかったねんで！息子に見せられる映像のある赤井さんに羨ましさを感じた。さて、うちの父ちゃんは写真もあんまり残してないし、どうしようかな。

あいたくて あいたくて あいたくて 6

西野カナではない。
バツイチと死別、今は独身だけどあまり器用には生きてきていない男女が、メールのやりとり　で愛を深めていく物語。同じような顔の兄ちゃん姉ちゃんが、難病を乗り越えたり記憶をなくしたりする安い恋愛ものより、だいぶしっくり来た。主演の二人は46だそうだが、特に女優さんのほうが可愛らしくて「まだまだイケる！」中年がそんな気分に少しぐらい浸っても、ええやんか。

Love Life 5

思てたんと、ちゃう。
矢野顕子の同名曲に着想を得た夫婦の物語ということで、もっとほっこりした話かと思いきや…見ていて寂しくなる話だった。夫婦の数だけいろいろ事情もアップダウンもある。ただ、ちゃんと嫁さんの目を見ようとは思った。

神々の山嶺 5

理由はない、か。
クライマーたちを描いた日本のマンガのフランス人チームによるアニメ化。山の怖さ、ヒリヒリするような緊張感、それでも挑み続ける男たち。それは伝わってくる、でもどうしても理解できない自分。きっと達成感はものすごいと思うよ、でも同じ距離降りてこないとあかんのよ…。全くわからん。

さかなの子 7

じぇじぇじぇ～がギョギョギョ！
のんが、さかなくんの半生を演じる、しかも設定も男のままで。さかなくん自体が間みたいなところなのもあるけど、途中からあんまり違和感なくなって、というか男で演じるのしんどいなと思った。好きなことにとことんこだわる生き方と、それを否定しないで支えてくれる周囲の人々。普通って幸せか？しあわせなのはそっちだよな…すごく不思議な気持ちにさせてくれる佳作だった。

ブレットトレイン 4

ニホン、ナメんなよ！
ブラピ扮する運の悪い殺し屋が東京から京都までの新幹線の中で起こすアクション。これがまぁひどい。どう取材して、どう誤解したらこんなにネジ曲がるのか不思議でしょうがない。別にリアリティばかり求めるつもりはないけど、あれだけ日本人が絡んでて文句いわないのはどういうこっちゃ？ブラピなら、ハリウッドならなんでもありか？東京から京都まで半日って、各駅停車でも着くぞ。