はりぼて 5

物語だったら、センスなし。
富山のチューリップテレビが市議会議員の政務調査費の不正利用を暴きだし、15人以上が辞職したニュースのドキュメント。ゴキブリが１匹いたら100匹いると思え！っていうが、まあ出ること出ること。狼少年も呆れるくらいのウソのオンパレード。事実だから仕方ないけど、同じパターンの不正と謝罪会見に飽きてしまった。ただ、なんかしっくりこないのは「どこでもあるやろうし…」と、それを吊るしあげ「市民は怒っている」と鼻高々な報道陣の姿勢。間違ってないけど、なんか嫌いなんだよな。

思い、思われ、ふり、ふられ 5

30年前の俺なら、どう思うだろう。
なぜか同じマンションの中の同学年美男美女4人が惚れた腫れたする青春物語。まるで圏外だった高校時代の思い出を
紐解きながら見てた。たしかに高校生にとってその問題は死ぬほど大きい。だからこそ思うんだけど、あんなに周りや家族を気にして生きてたかなぁ。
よく言うとしっかりしてるけど、なんかかわいそうな気がした。振られたら、死ぬと思ってたもの。

ジェクシー！ スマホを変えただけなのに 6

中2がきっと大喜び！
siriとかアレクサみたいなAIが、引きこもり気味の主人公の人生をよくするためにアドバイスしていたんだけど、うまく行きだしたら嫉妬して大暴れ！というコメディ。ハングオーバーの連中の作品だから、推して知るべし、シモネタ満載だけど大好きだ。クラウドを通じて大概のことができ、それに頼りきった自分たちに警鐘を鳴らすフリをしてるけど、単にアホやってビール飲みてぇって感じでいいんちゃう？こういう映画は。

ファヒム パリが見た奇跡 5

いつものやつね…。
バングラデシュからオヤジさんと共にパリに逃げた少年が、自らのチェスの才能を開花させ、周りを変化させ、人生の道を切り開く物語。実話だし、すごい話だけど、正直このパターンは食傷気味。あとファヒムに比べて何もできない父親が悲しくて情けなくてせつなくて。

第50回全国高校野球選手権大会 青春 4

変わったものと、変わらないもの。
第50回大会を市川崑監督が撮った記録映画。昭和43年というから52年も前の映像で、映ってる選手は今70歳。いろんなものが変わったこの半世紀、でもグラウンドの中やアルプスの風景はほとんど変わらなかった気がする。それが戦争でもないのに無かった今年の夏。記憶に残るなぁ。
それにしても監督に野球への愛がない。カメラはいろいろ遊んでるだけだし、ジャズ喫茶みたいな音楽に野球は乗らんわ。

ハンド全力 4

薄いなぁ。
ハンドボール部の今風青春物語。SNSで世の中が動いたりするのが今の物語なんだろうけど、なんだかなぁ。あれじゃあ今一生懸命部活を頑張ってる人たちに失礼ちゃう？青春ものと言っても質が変わってきたことを実感してしまった作品。スクールウォーズの時代とは同じ国とは思えないだろ。

パブリック 図書館の奇跡 6

いろいろややこしいわ。
エミリオ・エステベス監督、主演による「ええ話」。寒くて行き場を失ったホームレスが図書館に泊めろと立てこもる、それをスネに傷ある図書館職員が…予想どおり。利己的な人間の多い世界での、利他の精神。もちろん尊いと思うけど、自分があの立場になったらできるか？逆にファンタジーみたいになってるのが残念だ、今の社会。

誰かハマーショルドを殺したか？5

浩を見習え、浩を。
日航機が墜落して35年、そしてコロナのワクチンがどうこうの時期にこの映画。ドキュメントなのかフェイクなのか？混乱させるためになのか、あちこち飛んでややこしい。
怪しい証言者、不鮮明な証拠、雑な再現アニメ、水曜スペシャルの要素は充分なのに、イマイチ面白くない。DVD見て勉強してほしい。

マルモイ 言葉集め 6

芦田愛菜ちゃんは出てないよ。
日本軍に統治され、創氏改名、言葉すら奪われそうになった韓国で、極秘に朝鮮語辞典を作っていた「バトルあり舟を編む」。やはり信念に命をかけた人たちの物語はカッコいいし、史実だから胸に響く。ただこの時代のアジア映画の日本軍の扱いの悪さもないわな。

なぜ君は総理大臣になれないのか 7

なんのために生きる？
彼は政治家に向いてないのでは？何度か出てくるセリフだ。自分の出世や実績、保身などのため、うまくやることをいつからか「政治」というようになっている。衆議院議員ながら、そこが得意でない男と家族を追ったドキュメント。同世代なのも、政治が苦手なのも共通していて他人事でなかった。やりたいことがある、一人ではできない、権力や機会を得るために団体に属する、でもそこにはそこのルールや損得がある、自分を殺しているべきか？うまくやっている奴らはなんなのか？
政治の世界にはほぼ興味がないが、いろんな意味で重ね合わせることばかり。じっくり噛み締めたい作品だった。

もち 5

なんちゅうタイトル！
でも、本当にもちをメッチャ食べるという岩手県の一関市の14歳の女子中学生の話だ。ドキュメントではないけど、役者は地元の一般人。だから表情はいいけど、セリフはなぁ…。スマホはいじってるけど、田舎の文化は守ってる彼女はこれからどんなオトナになっていくのだろう？はちどりと比べてしまうのは酷かなぁ。