今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

ソルト 5

2010-07-31 16:05:57 | ノーヒットノーラン
つ、強すぎる!…でも、それで?
ハリウッドを代表する「強い女」アンジェリーナ・ジョリーによるスバイもの。CGは駆使してるにしてもアクション頑張ったと思うけど、それだけやん。設定もあり得ないくらい古いし、何となく想像つく展開。シリーズものにしたげな終わり方だったけど、次は見ないわ。それにしてもソルトの強さは異常だ。最近ホントに沈黙しているスティーブン・セガールと対戦させてみたい。
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さんかく 7

2010-07-29 20:43:55 | ノーヒットノーラン
ナイスキャスティング!
イキってるだけのヤンキー上がりと恋愛依存性の面倒な女、田舎育ちで素朴に見えてしっかり女の強さは知ってる彼女の妹の「さんかく」関係。字面だと伝わりにくいし、何が起こるわけではないけど最後まで見れてしまうのは監督の力量だ。誰でも心の隅にちょっとは持っている「人間の弱さ」を凝縮したような人物、それを演じる俳優のキャスティングも見事としかいいようがない。彼らの不器用な生き方を笑いながら、観客は時々ちょっと胸の奥をつつかれる。お金はかかってないけど、安易な原作ものでなく、ゼロから丁寧に作った良作だと思った。
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小さな命が呼ぶ時 6

2010-07-28 19:33:05 | ノーヒットノーラン
最大限の努力って。
治療薬のない難病の子供を抱えた親が、その研究をしている化学者と製薬会社を設立してしまうという…これが実話だからすごい。自分の子供の健康に感謝しながら、もし自分だったら…と考えずにいられなかった。順調だった会社人生を降り、ただひたすらそのために奔走する。親だったら子供のためなら何でもする、口でいうのは簡単だし、そういう気持ちは持っている。でも見てる間中、お前ならどこまでできる?お前は何のために生きてんねん?鋭く問いかけ続けられているような気がした。だから涙は全然でなかったわ。
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おのぼり物語 7

2010-07-25 22:35:25 | ノーヒットノーラン
みんな、頑張れ!
大阪から漫画家目指して上京した30前の兄ちゃんの右往左往の物語。映画としてはかなり造りが粗いし、演技もまるであかん。でも何か愛せてしまうのは気持ちがわかる部分があるからだろうか。ジャンルに限らず首都として日本のトップに立つ街、東京。でもそれを構成する大半が地方出身者で、夢はあるけど才能はないかもしれない、日々関係ないバイトをしながら東京に勝負をかけている彼らのパワーが街を支える原動力になっていることを改めて感じた。知り合いのあの人や、あの人、たくさんの人の顔が浮かんできた。みんな、頑張れ!
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必死剣鳥刺し 5

2010-07-21 21:24:27 | ノーヒットノーラン
う~ん、ワサビが足りない。
藤沢周平原作の正統派時代劇。妻を亡くし生きる望みを失った剣の達人と、その周囲の人々の話なんだけど、なんだろうこの生ぬるい感じ。主役のトヨエツはじめ、脇にもいい役者揃えてるけど、それぞれのキャラクターがなぜそうなのかの説明がほぼないし、張りっぱなしの伏線も多すぎる。原作ではきっとちゃんとしているところを雑に切ってるから、どうも入り込めない。トヨエツの絶望感とか剣豪としての殺気、何より必死さがまるで感じられないのは役者のせいではないと思う。唯一良かったのは吉川晃司。日本映画界随一のベビー級対決での中ボス感ったら、なかったなぁ。
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借り暮らしのアリエッティ 5

2010-07-20 23:20:02 | ノーヒットノーラン
だいたい、ミクロマンくらいか。
アラフォー男子ならピンとくる大きさの小人たちが、人間の家の軒下にひっそり住んでいて…という話だけど、これ面白いか?小人から見たら全てが大きいというスケール感による面白さだけで、人間や回りの動物たちからの身の守り方とか、借りてきた道具の小人ならではの活用法とか、おもしろくなる要素はいっぱいあるのに、どれも中途半端。あと音楽のせいもあるけど、やたらと寂しげな人ばかり出てきて、何か楽しくない。深みも爽快感もない、あるのはジブリブランドだけ。こんなんだと次は考えちゃうなぁ。
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インセプション 6

2010-07-19 18:51:00 | ノーヒットノーラン
奇面組かよ!
潜在意識に細工するために、他人の夢に侵入する話。もともと映画とかの特殊効果って、夢とか夢のような物語を具体化するために開発されてきたはずだけど、発展しすぎた技術の整合性をつけるために「だって夢だもん!」と開き直っているようにも見える。確かに彼らの夢の設計は細かいところまで緻密で見事なんだけどそれの説明がややこしくて、見てるこっちが夢の世界に引きずりこまれそうになるのが難点だなあ…ってこれ書いてるオレは夢じゃないよね?
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シュアリー・サムデイ 4

2010-07-19 16:08:01 | ノーヒットノーラン
ねじれの位置かな。
当代一の二枚目、小栗旬様監督による青春ムービー。序盤のバカで最強だった高校時代の衝動へのノスタルジーは共感を覚えたけど、後半が尻すぼみすぎ。やっぱり二枚目だけあって、本当にカッコわるく見せる撮り方を知らない。あと現実離れしすぎた展開とか、ちゃちい地元のツレ賛歌にもガッカリした。ゴッコ遊びとプロとの、いつになっても埋まらないミゾを感じちゃったなあ。
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川の底からこんにちは 6

2010-07-14 21:15:08 | ノーヒットノーラン
だってしょうがないじゃん。
大嫌いだけど、つい使ってしまう言葉だ。この作品の主人公もそんな弱さ全開だから、なんか共感してしまう部分があった。田舎から東京に駆け落ちしたけど、うまく行かなくて戻ってきた自称「中の下の女」。覇気も目標もなく川底のシジミのように流されて生きてきた彼女が「でも、頑張るしかないんです」と奮起する話だ。序盤のダメぶりや自己評価の低さは今日ヘコんでいた身にはきつかったが、後半の開き直り方にはスキッとさせてもらったわけだから、自分には効いたんだろう。細かい描写にはいろいろ違和感も感じたけど、あの第2社歌とラストシーンはよかった。そうだ、倒せ!倒せ!政府!
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ソフトボーイ 5

2010-07-08 23:54:51 | ノーヒットノーラン
期待が膨らみすぎたかも。
1試合もしないで全国大会に出場した佐賀の高校の男子ソフトボール部の実話を元にした作品。なんか普通の青春モノになっちゃってて残念だ。まあ邪な理由で部を立ち上げ、練習したって言ってもひと夏じゃ感動しようにも薄すぎるんだけどね。でもあの高校時代特有のアホなことに情熱を燃やせるパワーは懐かしく、羨ましく思った。たしかに「やってみんと、わからん」もんな。
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シーサイドモーテル 5

2010-07-06 23:14:01 | ノーヒットノーラン
ひょっとしてオレも?
山の中にあるボロボロの「シーサイドモーテル」で4組の男女が騙しあう群像劇、にしては台本が粗すぎ。出てるのはキャラの濃さばかり前に出るマンガみたいな役者ばかりだし、演出も必要以上に強すぎる。舞台ならよかったかもしれないけど、映画ではちょっと…。さらに騙し騙されての結末がいただけない。なんか苦労して完成させたジグソーパズルがガキの落書きだったみたいな落胆を覚えた。いくら騙しあいがテーマの作品でも、観客騙さんでええやん。
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ハングオーバー 7

2010-07-06 20:56:09 | ノーヒットノーラン
日本語に訳すと二日酔い。独身最後のバチェラーパーティーでラスベガスに繰り出した翌朝、起きてみると部屋はメチャクチャ。しかも全く記憶がない。オレも経験あるけど、ホンマ怖いよ、これ。何をしていたと言われても否定できない、そんなご乱行が少しずつ明らかになって…って話だけど、ひたすらアホで下らない。何にも残んないけどひたすら笑える、そんな一夜がだんだん羨ましくなってくる。映画ってなかなか実現できないことの代理体験という役割もあると思うけど、宇宙旅行でもすごい冒険でもなく、酔っぱらってメチャクチャやる、これも立派な憧れの世界なんやな。
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ザ・コーヴ 7

2010-07-06 00:03:43 | ノーヒットノーラン
アカとクロのエクスタシー。
活動家が和歌山の太地町で行われているイルカの密漁を暴いたドキュメント。これがアカデミーを受賞しちゃったもんだから、無視できなくなっちゃっていろいろ物議をかもしてる。確かにAVの偽物なんかとは比べもんにならないガチの盗撮映像は迫力も説得力もある。しかも太地町側もあの隠し方はクロを確信させる以外のなにものでもないわ。でも制作者側を全面支持するわけでもない。だって彼らの行動の原動力は「賢くてかわいいイルカはかわいそう」だから殺しちゃいけないの一点だけだから。アホで不細工な動物と差別する意図も理解できないし、彼らの「文化」である兵器産業や石油の利権を守るために、賢くてヒゲの下は意外にかわいいイ○ラ○人に戦争ふっかけて殺してる自分たちの国についても色々暴くべきなんじゃないかと思うんだけど。
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踊る大捜査線ザ・ムービー3 5

2010-07-05 23:49:16 | ノーヒットノーラン
風呂敷広げすぎ。
この作品がドラマの枠では収まらなかったのも、前作が邦画最大のヒットだったのもわかる。でもこれはないわ。お馴染みのキャラクターを登場させることだけが目的の顔見世興行映画。いくら盛り上げようとしても中身スカスカで、だいたい何も捜査してへんやん。そろそろパソコン苦手なものすごい知能犯出てきてくんないかなぁ…。
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パリ20区、僕たちのクラス 4

2010-07-01 22:14:46 | ノーヒットノーラン
カンヌ、相性悪いわぁ。
今年のカンヌのパルムドール。普段なら最初から興味わかない感じの作品が多いけど、教師と中学生の話だから見に行ってみた。…何だかなぁって感じだ。ある中学のクラスと担任の1年なんだけど、教師の意図が伝わってこないし、生徒たちの変化になんのきっかけも説明もない。唯一起こった事件も処置が出て投げっぱなしだし、どうしてあのエンディングに繋がるのか?これが今の教育現場ですっていうには芝居がかってるし。頭の悪い俺にもわかるように説明してくれよ。
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