ストーリー・オブ・マイ・ライブ わたしの若草物語 5

オレはおっさんやから。
評価がすごいので見に行ったけど、そう言いたくなるくらい、イマイチピンと来ない作品だった。個性豊かな4姉妹が助けあいながら、それぞれの生き方を全うする。たぶんあの時代には世間に許されなかったことをやる姿に、女性たちは元気をもらうんだろうけど、描き方が綺麗で純粋すぎてちょっと引く。男性社会に虐げられた女性というのも理解できるけど、もっと女性は強いし、ズルいし、怖いぞ。人によるけど。少女マンガとフェミニズムが混ざっているのが違和感の理由だろうな。

悪人伝 6

アニキぃ！
その呼び名がアジア一似合う川田利明、いやマ・ドンソク主演のヤクザ映画。今まではコワモテだけど気は優しい役だったアニキがヤクザの親分…まんまや。連続殺人犯が偶然アニキを襲ってしまったばっかりに、ヤクザと刑事が同じ犯人を追う。時に協力し、でも互いを出し抜こうとする。犯人を含め三つ巴の争いが最後まで緊張感をもたせた快作だった。下手に友情が芽生えたりしない感じがかえってよかったわ。

アルプススタンドのはしのほう 5

舞台で見たかったなぁ。
と思ってたら、やはりもともと高校生の演劇だったそうだ。アルプススタンドのはしのほうで、同級生をなんとなく義務で応援してる高校生たちが徐々に…という話。別に甲子園でなくてもよかったんちゃうかな？野球好きだからなのかもしれないけど、地方球場のスタンドでなんとなくロケされても、あの空気はでない。スタンドの物理的な違いも、日差しの色も、流れてる空気も。舞台なら観客の想像力に委ねられるが、映画の残酷さ。ええ話に水をさす野球オヤジのこだわりでした。

はちどり 5

ウニ14歳、みたいな。
監督デビュー作なのに各国で絶賛された期待作。94年の韓国で14歳の少女がいろんなことや出会いを経験しながら、世界と向き合っていく物語。わかる部分もある。大人や社会、人間関係に悶々とする。友だちは大切だけど、ちょっとしたことでくっついたり離れたり。でも、オレがおっさんだからなのか？文化が違うからなのか？投げっぱなしで納得できないシーンがいくつも。一番違和感があったのはあの変なカラオケBGM、一体なんなん？

ステップ 6

予想通り、泣いた。
重松清原作、妻を亡くしたお父さんと娘の10年の物語。そりゃ泣かんわけないだろ。うちはありがたいことに母ちゃん元気だし、むさ苦しい野郎ばかりだけど、父親の気持ちはわかる。子供の成長と真摯な父親にやられる。劇的な展開もあっと驚く伏線もない。でも染みるのが重松節だ。

ワイルドローズ 5

響かんかった。
やんちゃでいろいろあったけど、カントリー歌手になる夢を諦めないシングマザーの話。歌はうまいし、やさぐれた演技もいいけど、あんまり共感できず。ひとりよがりの夢を周りに迷惑かけまくって、実現できてよかったね？そんな夢物語は歌の中でも成立しなくね？

のぼる小寺さん 6

うらやましい…。
壁があるから、登る。純粋にボルダリングに挑む小寺さんと、彼女に感化されていく周囲の青春もの。すごくのんびりしてて、ガツガツしてなくて、懐かしくて。これからああいう世界を体験できるかもしれない、高1の息子が羨ましくなった。何が向いてるかはまだわからなくても、目の前にある壁に真剣に取り組む。その姿の眩しさにオトナは泣けるんだなぁ。ラストシーン、おれは大好きだ。

イップ・マン 完結 6

カッコよすぎて。
ドニー・イェンがイップ・マンを演じたシリーズの大団円。史実とかストーリーとかどうでもいい。最強で、弱いものに優しく、懐の広いイップ師匠に会えるなら。で、今回すごくよかったのが、そんな最強の男でも息子の反抗期には手を焼いてたところ。同じ人間なんだと、オヤジは親近感持った。昨日たまたま聞いた河島英五の「時代おくれ」がものすごくリンクした。大好きなシリーズが終わってしまうのが残念だ。

ウェイブス4

波はあるけど。
映画は総合芸術と言われる。てまも物語を彩り、監督の主張をより伝えるために撮影技法や音楽は手段として使われると思っている。これは手段が目的になっちゃってるなぁと思ってしまった作品。撮り方や音楽はカッコいいのかもしれないけど、ストーリーが凡庸だし、感情移入もできない。最近音楽をうまく使った映画が多く、木対していただけに残念。

カセットテープ・ダイアリーズ 8

ビンタはられた！
時代は87年。いろんな面で抑圧されていた16歳が、ブルース・スプリングスティーンの曲にであって人生を変えていく物語。アーティストは違うけど、同じような歳に出会った曲、アーティストにものすごく影響受けたし、大げさでなくテープが切れるほど何度も聞いた。久しぶりにSpotifyで聞いても全部歌詞が心に刻まれているかも。今の若者にたぶんこの感覚は共有できないだろうな。
あれから30年、今あの頃の気持ちをちゃんと持っているか？あの頃憧れたオトナになれているか？改めて考えさせられた1本だ。

チアアップ 5

水戸黄門なみ！
ガンにかかったおばあちゃんが、それまでの人生をリセットして移住したシニアタウン。表向きは穏やかで幸せそうな暮らしにウソを感じて、昔からやりたかったチアリーディングのチームを立ち上げる。あとはまんま予想通り。ターゲットにダイレクトなメッセージなんだろうけど、あまりにもヒネリが無すぎる。ばあちゃん世界のジメジメとか、おいらくの恋とか、もう少し現実味ないと。ファンタジーといえばファンタジーなんやけど

ランボー Last Blood 6

やりすぎ、ランボー！
実は見てないが第1作は82年。ベトナム帰還兵という設定に現実味のある物語だった。それを40年経ってもまだ引きずるて！
理由はともかく後半に悪党を秘密基地に誘い込んで殺す殺す！また仕掛けた罠がアナログで最高。惨殺ホーム・アローン。ハイボールを飲みながら見るのには最高の作品だった。この作品から学んだこと？団塊世代、まだまだナメんな！ってことかな。