映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

マダム・イン・ニューヨーク ENGLISH VINGLISH

2014-07-05 | インド映画
久々のインド映画です。
シリアスな「パークランド」を見た後、ちょっと銀ブラ(死語?)をしてシネスイッチ銀座へ移動。
「her」同様、本作も神奈川県では公開なし。
2~3か月したら横浜ジャック&ベティで公開するようですが、待ち切れずに鑑賞決定!です。

いやぁ~主演のシュリデビさんの美しいことったら!
ボリウッド映画の至宝、15年のブランクを経て本作でカムバックだそうです。
 
 美しいだけでなく気品がある。来日時の画像。      映画の中のシュリデビさん。
インドの綺麗な人は、彫りが深くて目鼻立ちがハッキリしていて、本当に美しい!


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         マ ダ ム ・ イ ン ・ ニ ュ ー ヨ ー ク 

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 < ストーリー >
専業主婦のシャシは料理上手。2人の子どもと多忙な夫サティシュのために尽くしてきたが、
英語ができないことを夫や娘にからかわれ、傷ついていた。ある日、ニューヨークに暮らす姉から
姪の結婚式の手伝いを頼まれ、家族より先に単身渡米する。コーヒーショップで店員にバカにされ
一念発起。誰にも内緒で「4週間で英語が話せる」と謳う英会話学校に通うことを決める。
各国から来た仲間とともに英語を学ぶうちに、次第に自信を取り戻していくシャシ。
卒業試験と姪の結婚式が重なって…。

インドの人はみんな英語をしゃべるのかと思っていました。
インドにはヒンディー語を含め22の公用語、それに加えて15を超える言語があるらしく、
英語は準公用語という位置付けで、言語が多すぎるため国内のコミュニケーションに
便宜上使われるという事のようです。
地域や世代によって、英語を話さない人もいるという事のようです。

国会や都議会でセクハラ野次が問題になっていますが、まだまだ女性を低く見る男性は多い
ということですね。特に中高年の男性はその傾向が強いようです。
インドでも女性の社会進出をこころよく思わない男性は多く、悲惨な事件の報道を耳にします。

本作の主人公シャシは料理上手でケータリングをやったりしているようですが
夫は全く彼女の能力を認めていません。高度成長期の日本のお父さんのようにワーカフォリック
で、妻は家で家族の面倒をみてればいいんだというタイプです。
娘は娘で母が英語を話せないことを揶揄し、彼女の心を傷つけています。
これは悲しいよね。悪気がないだけにたちが悪い。

そんな時舞い込んだニューヨーク行き!
姪の結婚式の準備のため、家族より早く単身5週間の滞在です。
片言の英語でビクビクしている彼女にアメリカの風当たりはキツイ。
コーヒーショップで英語がわからないと公衆の面前でバカにされるシャシ。
あんな失礼な店員のいる店には行きたくな~い!
アメリカにいるなら英語が喋れて当然でしょと思っている人、結構いましたものね。
(優しく、ゆっくりしゃべってくれる人も勿論大勢いましたが…)
知人は「バニラアイス」を注文したら「バナナアイス」がきたと苦笑いしてました。
そうそう、私はスーパーのレジでビールを取り上げられました。
アメリカでは21歳以上でないとアルコールが買えません。アジア人は若く見えるんです
当時の私は26歳。パスポートを見せても国際免許証を見せても信じてもらえず、アメリカの免許証を
見せろと言うばかり。その日はビールを買えず、友人に教えてもらって翌日VISAカードを見せたら
問題なく買えました。政府お墨付きの日本のパスポートよりVISAカードかい!?と驚きましたが、
パスポートは国によって違うのでレジのお兄ちゃんは偽造と思ったのかも?


娘の電話でひどく傷ついたシャシは英会話学校で学ぶ決心をします。

ここの先生のキャラがいい(右端のめがねさんが先生です) 
先生の指導と、共に英語で苦労しているクラスメイトとの交流、シャシの頑張りが相まって、
次第に自信をつけていく。
       
結婚式でのシャシの英語のスピーチが出色です。
たどたどしいけれど、自分の思いを英語にのせて話すシャシ。
そう、問題は英語ができるできないではなくて、その過程を通して彼女が自分に自信をつけたこと。
           
人は誰かに認められることで自信をつけ、輝くことができるんですね。
認めてくれる人が家族であれば一番うれしい。
    

家族円満の秘訣、それは対等の立場で、互いに尊重しあうこと。
国や文化は違えども共感できる、とてもいい映画です

インド映画のお約束、歌って踊っては控えめです。

この映画も、私の今年ベスト3当確です。



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