映画の話でコーヒーブレイク

映画の話を中心に、TVドラマや旅行の話などを綴ります

聖者たちの食卓  HIMSELF HE COOKS

2014-10-16 | ドキュメンタリー
ここのところ、ちょっとドキュメンタリーづいています。
気になっていたので横浜ジャック&ベティで鑑賞。


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        聖 者 た ち の 食 卓
                  HIMSELF HE COOKS

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インド北西部、パキスタンとの国境近くパンジャーブ地方にある黄金寺院ハリマンディル・サヒーブ。
四方を白い壁の荘厳な建物と池に囲まれた美しい黄金寺院。
ここはシーク教の総本山なんです。
シーク教徒の男性は頭にターバンを巻いています。(ターバンを巻いている人はシーク教徒です)
    
                 
毎日、巡礼者や旅行者のための10万食の食事が無料で提供されているそうです。
そこでは宗教も人種も階級も職業も関係なく、みなが公平にお腹を満たすことができます。

映画は何の解説もなく、音楽もなく、ただひたすらそこにいる人たちを写し続けます。
寺院を訪れ列をなす、とんでもない数の老若男女。
     
           
寺院に入る前にお清め。手を洗い、靴をあずけ、足を洗う。
(こんな凄い数のひとたちが靴をあずけたら自分の靴は返ってこないんじゃないの?)
畑でジャガイモを収穫する人。
ニンニクと思しき物を剥いている人。
    
大きな鍋に火を入れる人。
玉ねぎを刻む人に食材豆を入れ煮込む人。
ナンの種を作る人、器用にナンの両面を焼く人。
           
食器を配る人。食料を配る人。
汚れた食器や鍋を集める人に洗う人。
大鍋の中に入り、丁寧に洗う人。
食事処や寺院内外の掃除をする人、池で瞑想する人。
      
       
本編より予告編の方が解説があり、何が繰り広げられているのかを理解する助けとなりました。
驚くべきことに!500年以上毎日連綿と続けられている無料の食事。
寺院の職員なのか?と思った人たちはすべて無償のボランティアなんですと。

特に指示を出している人がいたようには思えないのですが、
整然と滞りなく一度に5000人一日10万食の「作る→食べる→片づける」が行われているというのです。
おかわり自由で、残さず食べること。
一体全体、どういうシステムで動いているのか?!
何なんだよこれ~?なんでちゃんと回っていくの?!
みんながせこせこ働いているというのでもなく、ボ~っとしている人もいる。
無秩序の中の秩序」とでも言いましょうか?
500年という長い時間の中で見事に洗練されてきた秩序…なの?



本作の後、ずっと見たかったインド映画「めぐり逢わせのお弁当」を続けて鑑賞。
こちらの「ダッパーワーラー」といわれるお弁当配達システムも「無秩序の中の秩序」。
自転車で回収し電車で運び、オフィスの席まで、何故間違いなくお弁当が届くのか?!

神秘の国インド・・・恐るべし! 奥が深いわぁ~!




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 ***** 見た 映画 *****

 10月 15日 「聖者たちの食卓」@横浜ジャック&ベティ

         「めぐり逢わせのお弁当」@横浜ジャック&ベティ
 


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