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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

伊勢神宮訪問

2016年05月28日 | 日記
G7伊勢志摩サミットが26,27日(28.5)と開催されました。開幕した日、G7各国首脳は関連行事として伊勢神宮を訪問しています。その中で、『読売新聞』(28.5.27)に〝海外メディアの反応様々〟という記事が掲載されていました。

海外通信は様ざまな見方を示した。AFP通信は「安倍首相は熱れつな神道の崇拝者」であり、「日本人の精神性を理解してもらうために選んだ」などと解説。その上で「神道は日本のナショナリズムと密接に結びつくもので、世界の指導者が訪問するにはふさわしくないとの指摘もある」との見方も伝えた。
英BBCは「『安倍首相は伝統的な価値観の復活を望む保守派に迎合している』という批判家もおり、伊勢神宮訪問が論義を読んでいると」と報じた。(以上)

http://lite-ra.com/2016/05/post-2278.htmlによると、

 明日5月26日から三重県志摩市で行われるG7首脳会議、「伊勢志摩サミット」。安全保障や経済政策など、喫緊の課題が目白押しだが、安倍政権はそんなことよりもこの間、必死になっていたことがあったらしい。それは、サミットに参加する各国首脳に伊勢神宮を参拝させることだった。
「官邸から各国首脳の伊勢神宮参拝を実現させろ、と至上命令が下っていて、外務省は各国政府と交渉を続けていたようです。当初はファーストレディだけが訪問する、という回答だったのですが、官邸は『首脳本人に参拝させろ』と頑としていうことを聞かない。必死で働きかけた結果、正式参拝はやはり、政教分離に抵触すると拒否されたが、各国首脳全員が内宮の『御垣内』にいき、自由に拝礼するということをなんとか承諾してもらった」(外務省担当記者)(以上)
とあります。
日本のメディアが、このことに、触れていないのが気になります。

お説教で良く聞くことですが、エリザベス女王のことです。
昭和五十年五月、イギリスのエリザベス女王夫妻が来日をされ、日本の代表的な宗教施設を訪問したいという要望があり、西本願寺にもお見えになっています。
 御影堂(ごえいどう)の向拝(ごはい)(正面の入り口)で、当時の光照門主がお出迎えになり、国宝の鴻の間や能舞台などを拝観されています。阿弥陀堂の御本尊の前で、「ここでは何をお祈りなさるのですか」とお訊ねになり、その時、直接ご案内をされていた光照ご門主は、「人間が祈願するのでなく、阿弥陀様が、十方の生きとし生けるものを必ず救うと誓われているのです」とお話しされました。すると、女王ご夫妻は深々と礼をされたそうです。

その後、伊勢神宮を訪問されています。

 本願寺新報(西本願寺の新聞)には、伊勢神宮訪問の様子を
「神宮の秘書部長に案内されたご夫妻が、内玉垣南門の敷居際まで進まれたとき、ここからは、天皇・皇后陛下だけしか入れませんので、と丁重に断わられました。ご夫妻は不審に思いながら、ここでは何をお祈りなさるのですかと尋ねられますと、部長は、皇室の繁栄と国家の安全と五穀豊饒ですと説明されると、ご夫妻はさりげなくあたりを見まわしながら正殿に礼拝することもなく引き返されたといいます。」と報じています。

各国首脳が伊勢神宮訪問することは、バチカンへ参拝するのと、だいぶ違っています。伊勢神宮は政治利用されると危険な内容を含んでいるからです。
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1 コメント

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Unknown (とおりすがりです)
2016-05-28 12:50:31
伊勢神宮政治利用のお話、全く同感です。御用放送局も神宮をバックにオバマ安倍
首脳を映す巧妙?な演出といい、腹がたって仕方ありません。失礼しました。

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