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仏教ライフを考える西原祐治のブログです

福耳

2011年01月29日 | 日記
今日は、朝から箱根路を歩きましたが、その報告は明日。昨日、送信してきた21日に電話取材を受けました「福耳」の毎日新聞の記事を転載します。

最後にちょっとだけ西方寺西原祐治が出ています。

ザ・特集:幸運、金運、ホントに呼ぶの? 気になるあの人の「福耳」


新しい閣僚名簿を発表する枝野幸男官房長官。あの福耳は父親譲りだった=首相官邸で2011年1月14日、長谷川直亮撮影
ザ・特集:幸運、金運、ホントに呼ぶの? 気になるあの人の「福耳」

 ◇つい触りたくなる大きさ 枝野官房長官、国民の声もよく聞こえるでしょう。
 史上最年少の46歳の官房長官となった枝野幸男氏を見ると、いつも気になる。言動ではない、あの大きな耳だ。「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに……」、空耳ならぬ福耳。ウイット(機知)とユーモアに富んだテレビの人気番組のコーナー「空耳アワー」をもじり、「福耳アワー」と勝手に題してお送りする。【宍戸護】

 ◇お金や愛情への意識高い?
 内閣府が運営する「政府インターネットテレビ」の会見風景。枝野氏と政治部記者の緊迫したやり取りが続く。しかし私の目は、ちょっとそり上がっていて米粒が乗りそうな、枝野氏の耳たぶにくぎ付け。そして考える。「最年少官房長官は福耳のおかげか、親譲りなのか」。手がかりを探したところ、枝野氏の地元・さいたま市の後援会事務所に、枝野氏の父がいるかもしれないという情報を得た。

 2階にある後援会事務所の階段を上がると、ガラス越しに、枝野氏とそっくりな耳を持つ男性の後ろ姿を見つけた。枝野氏の父、忠正さん(80)だった。新聞の地方版を切り抜いたり、年配の支持者の話し相手役を務めている忠正さんは、お茶を差し出しながら雑談に応じてくれた。「息子の耳は僕に似ていると人に言われます。福耳というのか、大耳というのか。息子のほうが僕より大きいけどね」。座ったイスの横には、枝野氏の顔をアップにしたポスター。福耳もバッチリ写っている。ポスターと忠正さんを見比べると、枝野氏のほうが確かに大きい……。
 枝野氏にも尋ねた。幼少の頃からこんな感じの耳を持ち「あるお坊さんが、立派な耳を持った子だから大事に育てなさいと言った」と両親から聞かされた覚えはあるという。

 幸運に恵まれましたか?

 「実感はないです。関係ないかもしれないけど、政治家になってから、他の政治家みたいに握手を求められたり、写真を一緒に撮りましょう、と言われないで『耳に触らせてほしい』と言われることが多いです」。わかる。なかなかお目にかかれないような耳だ。思わず、手を伸ばしたくなる。ご本人は「基本的にほめてもらっているような感じだからうれしいけど、顔の他の部分はほめられてないわけだから、複雑な心境ですね」と感じていた。

 福耳は文字通り、「福を招く耳」なのか。昼の情報番組などにも出演している耳占い研究家、中谷ミミさん(43)を訪ねた。見せてくれたのは、無数の耳の形と持ち主の言動を書き込んだメモ帳。テレビに出る政財界人、芸能人、スポーツ選手や、街を行き交う人々の耳を約20年前から観察し、04年に耳鑑定も始めた。約10万人分を分析したという。

 中谷さんは、耳占いのイメージとして「耳は上下半分に分けて、上部は能力、下部は欲が出る。欲があっても能力がないと大きいことはできない」。福耳については「耳たぶが大きい人を福耳といい、お金や愛情への意識が高い傾向があります。顔を正面から見て、全体が見える耳は立ち耳といい、区別します」と説明する。立ち耳だが福耳ではない例として、オバマ米大統領や岸信介元首相を挙げた。「立ち耳の人は情報発信が得意で政治家に多い」と中谷さん。耳の形は年齢とともに変わるとも指摘する。

 耳たぶが大きい人=福耳という「中谷ルール」から見ると、小沢一郎・元民主党代表、福島瑞穂・社民党党首、米大リーグの松井秀喜選手、フィギュアスケートの浅田真央選手、女優の泉ピン子さんが福耳に当てはまるという。

 中谷さんが福耳の一人という、タレントの彦摩呂さん(44)に会った。最近グルメリポーターとして活躍し、この20年間で体重57キロが97キロに増えたという彦摩呂さんは「やせていた若い時はシャープな耳をしていたのですが、グルメリポーターを本格的に始めた10年前から、体がどんどん膨らんで耳たぶも持ち上がってプクッとなった。福耳のせいかは分かりませんが、昨年、東京都内にマンションを買いました。はははは」。同じく福島党首は「楽天的な性格は福耳のおかげ、ということにしておきましょう。いつもイヤリングをして、チャームポイントと言うには恥ずかしいけど、耳たぶが大きくイヤリングがしっかりつけられるのがいいところかな」と話した。

 ◇喜怒哀楽の激しさの表れ?

 医学的な根拠はないものか。独の医学博士、ヴァルター・ハルテンバッハ氏が書いた本「幸福になれる耳の本」(2004年)があった。氏は耳鼻科医ではなく外科医。警察から犯罪者の写真数万枚を提供されて、耳も分析してきたという。その結果、耳上部では人の知性や教養の深さが表れ、下部では感受性や感情反応の良さが出る、という。

 本では、耳たぶを「耳垂(じすい)」と専門用語で呼び、日本の「福耳」についても指摘している。「知り合いの日本人に聞いたところ、耳たぶのぽっちゃりして大きな男性は、『わあ、福耳だ』と言われ、まわりの女性がさわりたがるというではありませんか。(中略)私の研究では、残念ながら耳垂とお金の間にとくに関係はありません。それでは日本で言う福耳は何を物語っているかというと、一般に感情過多、つまり泣いたり笑ったり、怒ったり喜んだりする感情が、人よりも数倍激しいということを私たちに知らせてくれるだけです」

 耳鼻科を専門とする、国立大学の名誉教授は「耳たぶは専門ではないので、名前は勘弁してくれ」と前置きし、福耳について話してくれた。「医学的には耳たぶの形状に意味はありません。熱いものを間違って触った時、思わず耳たぶを触るでしょう。耳たぶは冷えているから。耳の機能と直接関係あるかないか僕は知りません。耳のデコボコには音の反射があるから意味はあるのだろうけど、ぶら下がった部分の耳たぶねえ……熱いものを触った時に冷やす。あるいはそう、女性がイヤリングするためにあるのかな……」

     ◆

 福耳といえば神様仏様も浮かぶ。えびす様も仏様も耳が大きく耳たぶが長い。「新装版 仏教美術の基本」(石田茂作著)によると、如来像を造形する際のルールに「耳たぶ長大」を挙げている。仏像に込められたメッセージについての著書がある、千葉県柏市の西方寺住職、西原祐治さん(57)はこの意味について「人の話をよく聞く大切さの象徴として耳が強調されている」と説明する。
 形も気になるが、やっぱり耳は聞いてなんぼ。長官はその福耳で、国民の声をよく聞いてくれることだろう。
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