アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

イノシシ出没

2017-01-07 22:23:51 | アンティマキの場所に生きる動植物
   イノシシが、家の窓のすぐ近くまでやってきて、穴を掘り、崖を崩しています。一昨年までは、これほど人家に近づくことはなかったのですが、この秋冬は急接近。このままだとがけが崩れかねないので、知り合いの業者と相談。広範囲にわたって、田畑のまわりを囲っているのと同じフェンス?を張ってもらうことにしました。

この場所から家の建物まで1mも離れていません。左下は小川が流れています。岸にはコンクリート壁が作られていますが、そのうえは土の崖。湿気ているので、体重の重いイノシシがちょっと掘っただけで、崩れてしまうのです。

   思わぬ出費で、気が重いのですが、致し方ありません。農地なら害獣対策の補助金が出るのですが、個人の住宅では望めないことと思います。

   柵は作ることにしたのですが、イノシシが来ないようにするのが肝要。ということで、施工を頼んだ業者が、うちの隣の集落に住む、罠専門の猟師さんをつれてきてくれました。

   今年彼が捕ったイノシシの頭数は例年の1・5倍。猟期になって2週間ほどで10数頭とったそうです。なぜこれほどまでにイノシシが増えたのか。彼によれば、理由はふたつ。①猟師の高齢化。「今の若い人たちは、わしらみたいに(イノシシをとることを)おもしろがらんのだわ」②いい猟犬がいないこと。

   もちろん、理由はほかにもたくさんあります。山に人工林が増え、広葉樹がなくなって食べ物が減ったこと。温暖化によって冬死ぬ頭数が減り、より食べ物がなくなったこと。うりんぼうを好物とするキツネが激減したこと。などなど。でも、現役の猟師さんから見たこの2点、いわれてなるほどとおもいました。

   うちの敷地内で彼にたくさんイノシシを捕獲してほしかったのですが、どの場所でもわなを仕掛けられるわけではないそうで、結局、彼がいつも罠を仕掛けている場所の一つがすぐ近くにあるので、そこでこれまで以上に頑張ってもらう、ということになりました。

    一方、私が頑張るべきことは、クズ退治。クズの切り口に灯油をしみこませると絶えるそうなので、この冬は、あちこちにまたまたはびこったデビルプランツ=クズの根絶にいそしまなければならないようです。やれやれ。

    上の写真は、自然薯のはながら。この直下にイノシシが掘った穴があります。彼らの、うちに来る目的は、クズだけではなく、自然薯に野ネズミ、モグラにミミズ。作物はなにもないのに、彼らの食べ物は豊富なのです。

     この穴、一昨日見つけて、周囲にあった木端を埋めました。この穴が、どうやらもっとも最近掘られたようだ、と猟師さん。正月早々やってきたようです。この場所は、車の出入りする、家の入り口付近。彼らは昼間もその辺を歩いているそうで、おちおち散歩もできなくなりそうです。人間を怖がってなどいられないほど、おなかが減っている、ということなのでしょう。

コメント
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