いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ラスト・チューリップ・セレナーデ。 serenade of last tulip

2024-05-09 20:25:21 | 日記
 (1)P.マッカートニーさんは81才で米国公演を開催して、はたして日本にもコンサートでやってくるのか、またライブでお目にかかりたいと思っているところです。チューリップ・バンドは76才の財津和夫さんをはじめ70才代が3人でギター、ドラム、キボードのサポートメンバー3人を加えたライブツアーは今回が最後になると言っている。

 (2)コンサートを聞く方もそれだけでけっこう疲れるのだから、演奏し、歌う方はもっと大変だろうと察しがつくので、そういう季節、時を迎えているのだろう。チューリップ5人が再稼働してコンサートを始めたあとリード・ギターの安部俊幸さんがまだ60才代で生活するインドで亡くなって、それでも財津さんが残りのメンバーでチューリップコンサートを続けると言った時には現在よりもちろん若かったのでビートルズもそうだったように4人のチューリップでコンサートを続けるのもいいと思ったがサポートメンバーを加えた現在のスタイルのチューリップコンサートになって、アンコール公演までいってそれもいよいよ残り少なくなって年令的にもこれが最後といわれている。

 (3)しかしオーディエンスはコンサートを聞いたホールではどこもいっぱいで熱気、熱量にあふれている。聞き納めとなればオーディエンスは惜しむ心でかけつけるもので、きりがないともいえる。
 今のチューリップの音楽的力量からすれば4人だけでも前半1時間のあと休憩を入れて後半1時間のコンサートはできる実力はあるとみる。音楽に音の厚み、幅にこだわり、納得のできるものを提供したい財津さんの高い音楽観に合っているのか問題はあるだろう。

 (4)現在のオーディエンスの熱気、熱量を肌、感覚、感性で感じればきりがないとはいえ、今回で「エンド・ロール」という決断もむずかしいところだ。が、しかし、どんな人にも最後はやってくるので、辞め時というのはやってくる。
 それが「今」なのかは前述したようにそうともいえないし、しかしそれだけが大切な人生でもない。

 (5)財津和夫さんがつくる音楽は「魔法の黄色い靴」から「心の旅」、「青春の影」、「「虹とスニーカーの頃」、「2222年ピクニック」それから「サボテンの花」と並べればタイトルから届くメッセージは「文学」だ。
 音楽で「文学」といえばノーベル文学賞を授与された米国のボブ・ディランがいるが、代表作(ノーベル対象曲にもなったが)の「風に吹かれて」はどれだけ爆弾が飛び交えば戦争は終わるのかとベトナム戦争への反戦歌であったから時代を主張する「文学」だった。

 (6)財津さんがつくる音楽はラブソング、バラッドなので音楽の中身は文学というカテゴリーではない。しかし、「青春の影」、「虹とスニーカーの頃」」、「サボテンの花」の頃からは十分「文学」といえる表現、要素がつまってきて詩人、作詞家としての財津和夫さんの「力量」が伝わるものだ。

 (7)財津さんにはまだまだやることがあるのではないか。財津さんはまだ歌いたい歌があると言っている。

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