いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

人間の冬眠作用。 operation of hibernation of a human being

2024-05-06 20:26:36 | 日記
 (1)クマは冬場になると通常、冬眠(hibernation)する。最近は冬場になっても山間にエサが少ないため補充できずに市街地にクマが出没して人間への危害が増加している。この哺乳類動物(ほかにも冬眠動物はいる)がなぜ「冬眠」するのかについての研究に取り組む研究者の報道を目にした。人間としては食料を体内に蓄えて地中で長期間「冬眠」できるメカニズムはとても理解できない。

 (2)今や「人間にも応用できないか」の研究紹介だった。重篤な患者の救命率を上げるため救急搬送中に「冬眠」させるアイデアで「冬眠で省エネ状態にすれば、それだけ臓器や組織の悪化を遅らせられる」(神経科学教授)として「より効果的に医療に応用できる」からだ。

 (3)人類の「惑星旅行」に役立つと考えられている。日本人宇宙飛行士も参加する米国などの国際宇宙探査「アルテミス計画」は、まず月に人間を送り込み、月を拠点として火星(mars)への有人飛行を目指している。
 火星までは往復約2年(報道)かかり、食料や酸素など資材が膨大になり巨大な宇宙船が必要で実現はむずかしいといわれる。そこで宇宙飛行士が「冬眠」できれば食料など資材を大幅に減らせてより軽量の宇宙船でいいというわけだ。

 (4)「冬眠」は長期間宇宙移動、滞在でも筋力や骨量が低下しづらく、宇宙空間でのストレス解消にもなるというものだ。もちろん人間、人類としての課題はあり、人間、人類の自然な生命構造、基準に反して科学的に操作して人間の生命、生存能力を自由にコントロールする生命倫理、命題の問題に、「冬眠」前と後の「現実」との著しい精神的「かい離」をどう受け入れられるのかなど課題も多い。

 (5)中国の研究者が世界の生命、医学倫理、基準に反して初めて人造人間をつくったといわれて批判を受けた問題は、その研究者は中国を離れて他国で研究を続けていることが報道された。先端的科学、情報、医学の未来社会のAIと人造人間は本質的構造、構図が違っており、「冬眠」が人間にも応用されるということになれば人間の誕生、成長、老化の自然な生命倫理サイクルに反することになり、人間、人類の普遍的で自然な「存在」と科学、医学、生命工学の先端的人間能力操作の「技術的研究開発」という相容れない命題二面性に直面することになる。

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