ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年4月2日。ウクライナ侵攻から770日目

2024-04-02 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月2日。
 今日、ベラルーシは4月とは思えない気温、24度です。蒸し暑い・・・。しかし、夕方大雨が降って、気温が4度にまで下がりました。1日で気温が20度も下がるのはベラルーシでも珍しいですね。

 毎年4月2日はロシア・ベラルーシ連合条約締結の日です。この時期になるといかにベラルーシとロシアが仲が良いのかさまざまなイベントが開催されます。

 これに先立ち、ベラルーシ人とロシア人の国際結婚の調査結果が発表されました。
 2023年、外国人と結婚したベラルーシ人のうち、半数以上の58.7%がロシア人との結婚でした。
 またベラルーシに居住するロシア人同士の結婚も26件あったそうです。
 それだけロシア人がベラルーシにたくさん住んでいるということですね。

  2019年の国勢調査によると、70万7千人のロシア人がベラルーシに住んでいました。コロナ禍前の数字を出してきていますが、これはどういうことなのでしょう。コロナ禍の影響で人が移動する(帰国する)ことが増えたので、正しい統計が取れなくなったのかもしれません。
 このうち約60万人が都市部に居住しており、残りの11万人は農村部で暮らしています。

 また2023年には17万5千人以上のロシア人がベラルーシの療養所(サナトリウム)など保養施設に訪れています。外国人総数のうちロシア人が93%を占めています。ロシア人にとってはベラルーシが人気の保養先のようです。言葉の壁もないし。

 2023年、ベラルーシとロシアの相互貿易額は6.3%増加しました。主にベラルーシはロシアへ乳製品と肉製品、トラックと乗用車、テレビ、モニター、プロジェクター、トラクターを輸出しました。
 そしてロシアからは石油、ガス、鉄金属などを輸入しています。 2023年のロシアからベラルーシへの投資額は51億ドルに達し、2022年よ​​り12億ドル増加しました。
 ベラルーシにはロシア資本の企業が2,300以上進出しています。
 蜜月関係というより経済制裁を受けている今、両国が助け合わないといけないという状況だということでしょう。


 ロシア中部のタタールスタン共和国でドローン攻撃があり、ウクライナ側はドローン製造工場を攻撃したと主張しています。
 攻撃を受けたのはエラブガ市の経済特区「アラブガ」とニジネカムスク市の石油施設で、少なくとも7人がけがをしました。
 ウクライナメディアは軍情報総局が無人機の製造工場を攻撃したと報じています。大した戦果があるように見えませんが、問題なのはタタールスタンはウクライナ国境からは1300キロ離れていることです。1300キロ離れた標的ですらドローン攻撃ができると証明したいようです。
 この「アラブガ」でも15歳から17歳の専門学校生が24時間態勢でドローンの組み立てを行っていると報じています。
 結局、この21世紀の戦争とはドローン対決ということなのですね。

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