ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年4月3日。ウクライナ侵攻から771日目

2024-04-03 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月3日。
 今朝のミンスク。うっすら雪が積もりました。気温は1度。

 ロシア国防省は今日、モスクワで先月22日に起きた銃乱射事件以降、ロシア軍の入隊が大幅に増えたと発表しました。
 年初から軍と契約を結んだ10万人余りの入隊者のうち、過去10日間の新規契約者は約1万6000人に上ったということです。
 さらに過去1週間に各都市の選考会場で行われた面接では、入隊希望者の大半が事件の犠牲者のために報復することを入隊の主な理由として挙げたとしています。

 本当でしょうか。本当なら、高給が目当てで入隊を希望するのではなく、感情を理由に発奮して入隊したロシア人が増えたということになります。
 さらにロシア軍への入隊というのはウクライナへの戦地に赴きたいということであり、テロと戦うということでは主な目的ではありません。
 実際にそういう希望者がいるなら、その人達は今回のテロ事件の背後にウクライナがいるというロシア大統領の発言を固く信じている人ということになりますね。 
 ウクライナ政府が関与を否定し、イスラム国が犯行声明を出しているのに、いやウクライナのせいでテロが起きたんだ、ウクライナに報復したいと信じている人がロシアに大勢いることになります。
 日本人の感覚からすると、そんなに自分の大統領の言ってることを信じるの?と思うでしょう。
 
 ただ、上記のロシア国防省の発言は入隊者を増やしたいがために、わざと「希望者の大半が事件の犠牲者のために報復するって言ってましたよ。」と国民に宣伝しているような気がします。
 アンケート調査の結果の数字でもないですし。
 いろいろとイメージづくりをしているのではないでしょうか。