ベラルーシの部屋ブログ

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読売新聞に掲載されました!

2013-07-31 |   新美南吉
 2013年7月31日付読売新聞夕刊に新美南吉生誕100年の記事、そしてベラルーシでも南吉作品が紹介されることが載りました!!!

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 ネット上でもこの記事を読むことができます。

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新美南吉 生誕100年 国内外で相次ぎ新刊


大津の日本画家 美しい「悲しみ」作画

 「ごんぎつね」などで知られる童話作家・新美南吉(1913~43年)が今年、生誕100年を迎え、作品が国内外で相次いで出版されている。いずれも増刷されるなど人気だ。時代や国境を超えて愛される理由を、専門家らは「どこかもの悲しいストーリーの行間からにじみ出る、人間を見つめる視線の優しさが、現代人の心に響く」とみる。

 百姓の兵十ひょうじゅうと心を通い合わせようとしたキツネを描いた「ごんぎつね」、子ギツネが人間の町を訪れ、手袋を買い求める「手ぶくろを買いに」……。南吉は29歳で亡くなるまでに約120編の童話を残した。作品は死後、脚光を浴び、1950年代から小学校の国語の教科書に掲載。絵本は約10種類あり、今年は多くの新刊本が出版されている。

 新樹社(東京)は先月までに、「ごんぎつね」など5作を発刊した。原画を描いたのは、大津市在住の日本画家・鈴木靖将さん(69)。南吉の童話は子どもの頃に読んだ記憶はあったが、同社からの依頼で改めて読み直し、悲しみが美しく描かれた作品に魅了された。5作の原画計76枚を1年余りかけて完成させ、「童話には悲しみこそ人間を成長させるというメッセージが込められていると感じた。登場人物の内面が読者に伝わるように描いた」。

 ほかにも、講談社が1月に「ごんぎつね」などを刊行し、1~2か月ですでに増刷。担当者は「子どもだけでなく、大人の心もつかんでいる」。ポプラ社や岩崎書店なども発刊した。

 海外でも評価が高まっている。新美南吉記念館(愛知県半田市)などによると、フランス、米国などで現地語版がすでに出版され、今年9月にはベラルーシの児童向け雑誌に「ごんぎつね」が登場する。中国では小鳥と木の友情を描いた「去年の木」が教科書に採用されており、今年は作品集の発行が続く。中国語への翻訳を担当してきた周龍梅・佐賀大非常勤講師は「人間の優しさや温かみが感じられる作風なのが支持される理由」とする。

 
 新美南吉 にいみ・なんきち。1913年7月30日、愛知県半田市生まれ。旧制半田中学校(現・愛知県立半田高校)に通う学生時代から執筆を始めた。「ごんぎつね」は18歳の時の作品。その後も愛知県で教員を務めながら創作を続けた。生前はあまり知られていなかったが、今では「東の宮沢賢治、西の新美南吉」と称せられる。

(2013年7月31日 読売新聞)

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 電話で取材を受けたのですが、内容はほとんどカットされてしまいましたね。(^^;)
 
 でも気にしませーん。

 ベラルーシでも新美南吉が紹介されている、ということが日本の方に伝わったわけですから。とてもうれしいです!
 
 

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