ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ビタペクトに関するご質問  その1

2011-03-27 | 放射能関連情報
ビタペクト2について日本人の方からメールでご質問をいただきました。他にも同様の疑問を持っている人がいると思いますので、ブログ上でお答えします。
(長文になってしまったので、2回に分けて投稿します。)

1.胃の中の放射能性物質を取り込み、とありますが選択的に放射能性物質をとりこめるのですか?
ヨウ素、セシウムなど様々な種類がありますが、これは取り込めるが、これはできない、といったことはありますか。

 ビタペクト2はペクチン、ビタミン、ミネラルを含んでいます。このうちペクチンに放射能性物質を取り込む性質があります。
 他にも放射能性物質を取り込む物質がありますが、経口摂取するのが容易で、なおかつ効果が高いのがペクチンです。
 ペクチンは放射能性物質を胃と腸で、自分自身に磁石のようにくっつけます。そして、尿や便といっしょに体外へ連れて行ってくれます。
 放射能性物質にはいろいろな種類がありますが、そのうち、これはペクチンが排出させるが、これはだめ、というものはありません。
 ただし、ヨウ素は半減期が8日間と短く、ビタペクト2が開発されたのはチェルノブイリ原発事故が起きてから時間がずっと経っており、当然ですが、ヨウ素についての体外排出作用があるのかどうかについての、具体的な事例はありません。
 基本的にはビタペクト2は放射能性物質の中でもセシウムとストロンチウムの体外排出作用を目的に開発されました。
 さらにペクチンは放射能性物質以外の物も排出する作用があります。これについては、次の質問2に対する回答をご覧ください。


2.玄米のフィチン酸などは体に必要なものまで排出してしまいますが、ビタペクト2にはそのようなことはありませんか。

 ご指摘のとおりペクチンには放射能性物質以外のものまで体外に排出してしまう作用があります。順番にお答えします。
各種ビタミン、ミネラル類。これは体に必要なものです。それ補うため、ビタペクト2には、各種ビタミン類とミネラル類が添加されています。それで「ビタペクト」つまりビタミンとペクチンという名称なのです。
 ちなみにウクライナではよく似たペクチン剤「ヤブロペクト」が売られています。しかし、これにはビタミン類が添加されていないので、別にビタミン剤やミネラル剤を購入して併用するほうが好ましいと言えます。
 その点「ビタペクト2」にはペクチンのほか、すでに各種ビタミン類とミネラル類が配合されているので、基本的には別途ビタミン剤など買わなくていい、という利点があります。
 ただ、ビタペクト2にはその前身である「ビタペクト1」なる商品が最初に開発されました。それには各種ビタミン・ミネラルのほか、カルシウムが添加されていました。しかし、そうするとコストがかかり、とても高価な製品になってしまい、ベラルーシ人には一般的な値段では販売できないことが分かり、はカルシウムだけを除いたビタペクト2が作られました。
 つまり、ビタペクト2を飲んでいるときにはカルシウムも排出されてしまう可能性があります。それを補うために、ビタペクト2を飲みながら、カルシウムを意図的に補足するのが、実はベストなのです。

 次に持病などがあり、常に薬を服用している人、また風邪をひいたなどの一時的な病気で風邪薬を飲んだという場合。ビタペクト2を併用しても、特に副作用などは出ないと言われています。しかし、薬の成分そのものをペクチンが排出してしまう可能性があります。つまりせっかく飲んだ薬が効かない、ということです。しかも放射能性物質排出の作用もその分減ってしまいます。
 そのため、薬とビタペクト2を同時に併用することはお勧めできません。
 
 他にはビタペクト2には体内にたまった重金属を排出する作用があります。そのため重金属が原因のアレルギーを起こしている場合、ビタペクト2を飲むことによって、アレルギーが軽減されることがあります。
 
 またペクチンには整腸作用があるので、便秘に大変よく効きます。かなり頑固な便秘も、次の日には解消されます。そのためベラルーシでは放射能より、便秘に悩んでビタペクト2を買って飲む人もいるぐらいです。
 宿便などもきれいに出ます。またダイエット効果があります。
 私の場合は、肌がすべすべになりました。たぶん体の中にたまっていた毒素のようなものが排出されたのだと思います。 


3.成分中にサッカリンがありますが、すみません、発がん性物質とされたことがあったかと
思うのですが、問題はないのでしょうか。(まちがっていたらごめんなさい)

ベラルーシではチェルノブイリ原発事故発生後、1型糖尿病の子どもが増えました。糖尿病、と言うと、成人病のイメージがありますが、これは子どもに多く発症する1型糖尿病で、生まれたときにすでに糖尿病だった、という子どもも生まれています。
 そこで、ビタペクト2には糖尿病患者でも安心して飲めるように砂糖は添加せず、しかし子どもでも飲みやすい味になるよう、サッカリンを加えています。
 サッカリンについては、以下のウイキペディアからの記事の抜粋をお読みください。

「1960年代に行われた動物実験で雄ラットに膀胱癌の発生が見られたため(雌では見られず)、サッカリンには弱い発癌性があると考えられ、一度は使用禁止になった。しかしその後サルも含めて様々な動物で試験が行われ、他の動物では発癌性は示されなかった。上記の雄ラットの実験は、膀胱結石を作り易い条件下であり、膀胱結石による物理的な刺激などが原因であることが判明したことにより[要出典]、後に見直しを受け、現在では発癌性物質リストから削除されている。また、コーエンらにより[4]霊長類である猿に対して24年間サッカリンを投与し続けた試験の結果が発表された。この実験においてサッカリンが原因と見られる異常は発見されなかった。
 現在、アメリカ合衆国や中華人民共和国などにおいては大量に使用されているが、日本においては安全性維持のため、食品衛生法により各食品への使用量が制限されており、外装にその旨と使用量が記載されている。」

 ベラルーシではサッカリンの摂取は規制されておりません。サッカリンを含むビタペクト2を1人分の量(約1か月分)飲んだとしても、それにより発がん性が高まるとは考えにくいです。それより、放射能によりがんを発症する恐れのほうが私には大きいかと思われます。

ちなみに、ビタペクト2にはサッカリンが使われていましたが、ビタペクトTには人口甘味料のアスパルテームが使われています。
 ベルラド研究所は現在はサッカリンが入っていたビタペクト2の製造を終えており、ビタペクトTのみの製造・販売を行っています。


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