ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

11月21日 ラジオ番組で、ベラルーシの作家アレクシエーヴィチが紹介されます。

2008-11-19 | ベラルーシ文化
 速報です!
 来日公演したこともあるベラルーシのジャーナリスト、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの最新日本語訳「戦争は女の顔をしていない」を翻訳した三浦みどりさんが、11月21日にNHKのラジオに出演することになりました。

(20日出演の予定だったのですが、21日に変更されましたのでご注意ください。)

 NHK第1ラジオ「わたしも一言! 夕方ニュース」のコーナーです。
 18時28分から18時44分ぐらいの間で、生放送だそうです。 

 アレクシエーヴィチについてはHP「ベラルーシの部屋」内をぜひ!ご覧ください。

http://belapakoi.s1.xrea.com/aleksievich/menu.html


「戦争は女の顔をしていない」をはじめ、アレクシエーヴィチの著作の日本語訳については、出版社である群像社のHPをご覧ください。

http://gunzosha.com/books/ISBN4-903619-10-1.html


 NHK第1ラジオ「私も一言! 夕方ニュース」のHPはこちらです。

http://www.nhk.or.jp/hitokoto/


 NHK第1ラジオの各地の周波数はこちらで確認できます。

http://www.nhk.or.jp/res/tvres5/h50302.htm


 NHK第1ラジオはベラルーシでも聴くことができるんです。
(時差があるから番組が始まる時間の計算間違えをしないようにしなくては・・・。)
 今から三浦みどりさんの声を聴くのを楽しみにしています。
 そして、何より「戦争は女の顔をしていない」を読まなくては・・・!
 うちの図書館にも原書のロシア語版があるんですけどね・・・やっぱり日本語で読むほうが早いので・・・。(^^;)
 日本語版「戦争は女の顔をしていない」は日本文化情報センターで、来月から閲覧できるようになる予定です。

・・・・・・

 ここから先は22日にした投稿です。
 無事ベラルーシでも上記ラジオ番組を聴くことができました!!
 三浦さんのお声を久しぶりに聞きました。とてもうれしかったです。力強いメッセージでした。

 ミンスクへ送ってくださった「戦争は女の顔をしていない」日本語版は明日届く予定です。早く読みたいです!
 この放送をきっかけにアレクシエーヴィチの他の著作についても読む日本人が増えてほしいですね。

 アレクシエーヴィチの作品は現在、ほとんど日本語訳されています。テーマは戦争や原発事故などですが、一貫して感じられるのは、無視されがちな一般人の声を集めて大きなメッセージにしていることです。創作ではなく、実際に生きている人たちの声であることに意義があります。
 (この本を日本語で読む日本人の多くも、そういう「普通の人」がほとんどだと思います。)

 「戦争は女の顔をしていない」は従軍した女性の声を集めた証言集です。
 同じくアレクシエービッチの作品「ボタン穴から見た戦争」は戦争当時子どもだった人の証言集で、言葉を語っているのが子どもだけに、読んでいて辛くなる部分が多かったです。
 「戦争は女の顔をしていない」は証言した女性たちの多くは、高齢化しており、亡くなられる方がこれからどんどん出てくると思います。
 そういう意味で、証言できるうちに人々の声を集めたアレクシエーヴィチというジャーナリストがいて、本当によかった、幸運だったと思います。

 それが日本語に訳され、日本人が読めるようになったことは、貴重です。
 戦争がもたらす多くの一般人にもたらす心身への苦痛、生命の喪失の危機。これはベラルーシで起こった出来事でも、日本であった戦争でも、共通すると思います。
 無名の人々の声を読んで、何かを(特に戦争を知らない世代は)学ばないといけませんね。
 アレクシエーヴィチも「証言を集めて本にして、はい、それで終わり。」と考えて、今までの作品を発表し続けたわけではないですから。
 
 

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