ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年9月10日。ウクライナ侵攻から565日目

2023-09-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月10日。

 ウクライナ軍は医学教育を受けた同国人女性に対し10月1日から入隊手続きを義務づける布告をSNS上で発表しました。
 医師、看護師、歯科医、助産師や薬剤師として働く18歳から60歳までの女性全員は登録が必要になります。ただ登録をしたからといってすぐに従軍するわけではありません。また妊娠中の女性、現役の学生や特定の症状などを抱える女性は布告の対象外になるとしました。

 女性は男性と対等な立場で軍務に就くことになる可能性があり、ウクライナ人男性の18~60歳と同様に、同一年齢層の女性は兵役に招集される可能性を踏まえ、ウクライナにとどまらなければならないともしています。
 ただ、銃を手に取り、前線へ送られることはないでしょう。あくまで従軍医、従軍看護師としての任務(医療行為やその補助)をすることになると思います。
 戦闘の最前線に助産師が必要なことは、まあなさそうです。ただロシアに占領されている地域がウクライナ軍の奮闘により解放されたら、その地域に住む住民の健康を守るため、すぐそこへ派遣されると思います。

 上記の医療従事者の女性は、学生だった頃から、国家の非常時には従軍しないといけない可能性があるということを聞かされているので、そんなに驚く通達ではありません。
 ベラルーシの医大もそうです。平和なときから、戦争時には従軍することが義務付けられているので、急に軍に登録するよう言われても驚きません。
 ちなみにベラルーシの医大の1年生の必須科目のうちの一つは「野戦病院の歴史」です。


 チェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長に重病説です。
 ロシア大統領の軍事面を支える三本柱、ロシア軍、ワグネル、そしてカディロフ氏。このうちワグネルのプリゴジン氏は死亡し、今度はカディロフ氏が病気だそうです。
 情報源は、ウクライナメディアおよびウクライナ内務省の顧問。本当なのかどうか、病気の具合はどうなのか、証拠はありません。
 進行中の腎臓障害で急激に悪化しているという報道はこれまでにもあり、毒を盛られたのではないかという臆測も広がっています。ドバイで治療を受けたとの報道もあります。
 自身の健康状態が突然悪化したことでカディロフが不安を抱き、担当医で副首相のスレイマノフ氏が毒殺を企てたと糾弾したとウクライナメディアは伝えています。
 スレイマノフ氏が「生き埋めにされた」という噂もあるそうですが、死亡を裏付ける確かな証拠はありません。スレイマノフ氏はカディロフ首長に数回注射を打ったのですが、かえって容体が悪化したといて、2022年10月にスレイマノフ氏は副首相の職から解任されていました。同氏が殺害されたのか分かりませんが、それよりカディロフ氏の健康状態が気になります。