ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年12月10日。ウクライナ侵攻から291日目

2022-12-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年12月10日。
 
 ノルウェー・オスロで今日、行われたウクライナ、ロシア、ベラルーシ3カ国での人権活動をたたえる今年のノーベル平和賞授賞式。
 戦争が終わっておらず、しかも当事国三国の関係者が同時受賞とあって、笑顔もなし。
 ベラルーシの人権活動家ビャリャツキ氏は刑務所に収監中のため、妻のナタリア・ピンチュクさんが受賞演説を代読。
「人々(ベラルーシ人)の自由への渇望は止められない。」
というメッセージを世界に発信しました。またピンチュクさんは演説で、
「ベラルーシでは抑圧された人々の声がかき消されている。」
と語りました。

 ロシア人権団体「メモリアル」代表はBBCとのインタビューで、ロシア当局から平和賞を受け取らないよう勧告されたと明かしました。ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナの人権団体など、共同受賞する団体・人物が「不適当」だという理由だったそうです。

  ノルウエー在住のウクライナ人ら約20人がオスロのロシア大使館前に集まり、「ロシアはテロリスト」「ウクライナの子どもたちを殺すのをやめろ」と侵攻に抗議の声を上げました。


 ロシア大統領は紛争において核兵器を先制使用しないという軍事ドクトリンを正式変更する可能性を示唆しました。


 日産はロシアとベラルーシの市場からの撤退を発表しました。ペテルブルグで組み立てた車をロシアやベラルーシで販売していたのですが。
 ベラルーシのディーラーは、日産の車の整備は継続することを約束した。


 ベラルーシの国境警備隊が、ラトビア国境近くで意識不明の難民を発見しました。
 難民はシリアのパスポートのコピーを所持。凍傷を起こしており、すぐベラルーシ国内の病院の集中治療室へ。
 糖尿病患者であるとベラルーシの病院側は判断。今も入院しています。
 ラトビアがベラルーシ側へ難民を追放した(越境しようとしたのを追い返した)とベラルーシ側は非難しています。


 複数のウクライナ当局者は今日、ロシアがイラン製ドローンを使ってエネルギー関連施設2カ所を攻撃し、オデーサで電力供給が途絶したと明らかにしました。150万人以上が電力供給を受けられない状態だとウクライナ大統領が語っています。復旧まで数カ月かかる可能性もあるそうです。

 

ニコライ・ヤポンスキー教会に浮世絵の提供。

2022-12-10 | チロ基金
 12月10日にミンスク市内のニコライ・ヤポンスキー教会日曜学校で、日本の浮世絵に関するレクシャーが有志の信者さんにより行われました。
 私は残念ながら日本語の授業のため、出席することができませんでしたが、レクチャーに使う浮世絵を提供しました。

インスタグラムで少しですが紹介されています。こちら。

 提供した浮世絵はチロ基金支援者の方々からの寄贈品です。(もちろん江戸時代に刷られた本物の浮世絵作品ではありません。原寸大のプリントです。)
 普段は日本文化情報センターで使われている絵画資料ですが、ときどき他の施設に出張させています。
 浮世絵を寄贈してくださったチロ基金支援者の皆様に感謝申し上げます。ベラルーシで役に立っています。