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ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年5月21日。ウクライナ侵攻から819日目

2024-05-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年5月21日。
 ロシアの凍結資産について、EUの閣僚らでつくるEU理事会は今日、資産から生じる利益をウクライナ支援に活用することで最終合意しました。アメリカもG7で凍結資産の扱いについて議論する考えです。
 日本政府は同調しないのでしょうか。

 


2024年5月20日。ウクライナ侵攻から818日目

2024-05-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年5月20日。

 ウクライナ国旗の色に髪の毛を染めたモスクワ在住のロシア人男性が、「軍隊に対する不名誉罪」で有罪判決を受け、5万ルーブル(約8万6000円)の罰金を科せられた。

 この男性は先月、髪を染めた後にバス停で(見知らぬ人から?)暴行を受け、被害届を出すため警察署を訪れました。ところが、男性の髪の色を見た警察官は彼を起訴することを決めました。
 (バス停と警察署での会話の内容が何となく想像できますね。)

 警察では「私はロシア政権もウクライナ政権も支持していない」と言ったそうですが、裁判所は「ロシア軍に対する否定的な態度を表現したものだ」と指摘。
 さらに男性は「(侵攻前の)2017年から髪を明るい色に染めてきた。私の髪の色はウクライナと何の関係もない」と主張しましたが、判決は有罪。罰金ですんでまだ良かったのかもしれません。

2024年5月18日。ウクライナ侵攻から816日目

2024-05-18 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年5月18日
 ウクライナ政府は、今日から国外在住の徴兵対象年齢である18~60歳の男性への領事サービスを再開すると発表しました。
 ウクライナ外相は、国外にいる徴兵対象年齢の男性について、前線での戦いを人任せにしていると批判し、当局はパスポート発給などの領事サービスを停止していました。ちなみにベラルーシ大使館も国外在住の自国民に対するパスポート発給を停止しています。

 ウクライナ政府の狙いは、軍が兵員不足に苦しむ中、徴兵対象年齢の男性の帰国を強制するためでした。パスポートの有効期限が切れても新しいパスポートをもらえないので、帰国しなくてはいけません。
 しかしウクライナ外務省は17日付の声明で、最新の徴兵登録書を所持していることを条件に、「4月23日に停止していた徴兵対象年齢の男性への領事サービスを再開するよう在外公館に指示した」と発表しました。

 この外国に滞在している自国民に現地の自国大使館が新しいパスポートを発給してくれないというのは問題です。矛盾していると思います。
 別に兵士動員逃れのためでなくても、外国でパスポートを紛失したり盗まれたり、うっかり燃やしてしまったり水に落としてしまうということが起こりうるからです。
 新しいパスポートを作ってくれないとがないと、帰国することすらできなくなりますから、自国軍に入隊できないですよ。

2004年5月17日。ウクライナ侵攻から815日目

2024-05-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年5月17日。

 ウクライナ大統領は今日、一部の受刑者の軍への入隊を可能にする法案に署名しました。ロシアと同じことをしています。それだけ兵員不足が深刻化しているのでしょう。
 受刑者には入隊の申請が認められた場合、仮釈放が与えられます。そして戦場へ。ただし重大犯罪で有罪判決を受けた受刑者は対象外です。ここがロシアとはちがうところですね。これでウクライナでは最大約2万人の兵士の補充が可能になると言う試算もあります。
 ウクライナでは徴兵逃れに対する罰金を引き上げる法案も署名されました。
 
 ウクライナ軍兵士の平均年齢は40歳以上とされていますが、太平洋戦末期の日本軍の兵士の平均年齢も相当上がっていたのではないでしょうか。。ちなみにウクライナでは動員可能な年齢を25歳以上60歳以下としています。


 加盟国閣僚らでつくるEU理事会は今日、ノーボスチ通信やイズベスチヤなど、プーチン政権の影響下にあるとされる4メディアに域内での放送活動の禁止を決定しました。

 

2024年5月12日。ウクライナ侵攻から810日目

2024-05-12 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年5月12日。
 ロシア大統領は今日、国防相のショイグ氏を安全保障会議書記に任命し、後任に第1副首相だったアンドレイ・ベロウソフ氏を任命しました。
 安保会議はロシア大統領が議長を務める安全保障問題の最高政策立案機関で、盟友ショイグ氏を自身の補佐役に置いたことになります。
 ベロウソウ氏は経済発展相などを歴任した経済官僚で、軍事の専門家ではありません。しかし国防相になります。軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長は留任したので、この軍トップの二人がうまくやっていけるのかどうか。
 ショイグ氏は軍需産業分野を統括する政府軍事産業委員会の副議長も兼務しています。プーチン氏はウクライナ侵攻継続に向けた軍備強化などを引き続き担当させるそうです。
 あからさまなクビにしなかったのは、ショイグ氏の解任がロシアの「特別軍事作戦」が思い通りに進んでいないことを国民に認めることになるからです。
 

 ロシアの警察は、ウクライナ東部で6人の仲間を射殺した容疑でロシア軍兵士を捜索しています。
 容疑者はユーリ・Gとよばれる57歳の「元受刑者」の二等軍曹です。つまり犯罪者で服役中だったのが、軍にスカウトされて6ヶ月生き延びれば、無罪放免になるという話にのった一人です。
 テレグラム・チャンネル「バザ」によれば、ドネツク人民共和国で5月4日に榴弾砲大隊の兵士6人を射殺した後、逃亡したそうです。
 サイレンサー付きのAK-12アサルトライフルと弾薬を所持している可能性があり、警察はロシアの国境地帯であるロストフ、ベルゴロド、ボロネジを捜索している、とバザをはじめとするロシアのニュースサイトが伝えている。この周辺地域に住んでいる人たちは気が気じゃないですね。戦争で敵国から攻撃を受けるのを恐れるだけではなく、味方の軍の頭のおかしい犯罪者が近所をうろつくようになる、これが戦争の持つ一面なのですね。

 ロシア軍では他にも、ドミトリー・ロボビコフという軍曹が昨年2023年1月13日から14日にかけて行われた新年会の最中に部下7人を手榴弾を爆発させて殺害し、少なくとも10人を負傷させた罪に問われています。
 コメルサント紙が報じたところでは、ロボビコフ軍曹は部隊の様子を確認するために兵舎に行き、そこでRGD-5手榴弾を取り出してピンを抜いてから、兵士の一人にピンを元の位置に戻すよう命じました。しかし、命令を受けた兵士は、やり方を習っていないと答えました。するとロボビコフは兵士を罵り、そして別の小隊の兵士が寝ていた隣の部屋に手榴弾を投げ込み、ガスボンベを爆発させ、7人を死亡させました。
 ロボビコフ軍曹は拘束され、殺人、殺人未遂、故意による身体的危害の加害、故意による器物損壊、爆発物の不法所持で起訴され、今日裁判が始まりました。
 ロボビコフの弁護士によれば、被告人は模範的な働きをしてきたが、脳震盪のために服用した鎮静剤とアルコールとの組み合わせで正常な状態ではなかったうえでの予想外の事故だったと主張しました。
 手榴弾はロボビコフが廊下で見つけたもので、兵士と言い合いになった後、彼は意識を失っていたそうです。その間に手榴弾は隣の部屋に入り込んで爆発し、ロボビコフ自身も重傷を負ったので、犯罪行為を行える状態ではなかったという主張です。

2024年5月10日。ウクライナ侵攻から808日目

2024-05-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年5月10日。
 ウクライナ軍の情報筋は今日、ロシア国境に接する東部ハリコフ州で同日朝からロシア軍が攻勢を強め、ウクライナ領内に約1キロ進軍したと明らかにしました。州知事によると、州北部ボルチャンスクで砲撃により住民1人が死亡し複数が負傷。10日午後も戦闘が続きました。情報筋は、ロシア軍が自国領内への砲撃を減らすため国境から約10キロの範囲に緩衝地帯を設けようとしているとの見方を示しました。
 ロシアが進軍したのはボルチャンスク周辺。ボルチャンスクでは住民の避難が始まりました。
 昨日の第2次世界大戦の戦勝記念日から一夜明け、ロシアが攻勢のスピードを加速させています。

2024年5月9日。ウクライナ侵攻から807日目

2024-05-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年5月9日。
 第2次世界大戦中の対ナチス戦勝記念日です。
 ベラルーシでも戦勝記念の式典が行われていましたが、いわゆるキリのいい年ではないので、地味でした。おそらく7月3日のベラルーシ解放記念日が今年80周年を迎えるので、そちらのほうに多くの国家予算が投入されるものと思われます。

 モスクワで行われた戦勝記念式典での軍パレードの戦車はただ1台。大戦中に使われていた戦車です。
 その他の戦車は全てウクライナへ投入されているのでしょう。

 ロシア大統領は演説で「ロシアの戦略核兵器は常時戦闘態勢にある」と核で西側を強く牽制。しかし、「ロシアは今、歴史的に困難な、分水嶺の時を通過しつつある」と戦況について述べ、ロシアが優位に立っているとは発言しませんでした。
 ロシアは今日、ウクライナ侵攻について大きな戦果を国民に誇示するつもりだったようです。
 しかし、計画していたドネツク・ルハンスク両州の完全制圧を実現することはできませんでした。

 ロシア大統領は国民生活の飛躍的向上を約束しました。(ロシアの国防費をGDPの6%)ロシアの経済は22年、制裁を受けて2.5%縮小しましたが、昨年は成長率がプラス3.6%に急上昇しました。軍需生産への支出急増と、労働力不足による企業間の賃上げ競争で、投資・消費共に増えているからです。

 

2024年5月7日。ウクライナ侵攻から805日目

2024-05-07 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年5月7日。

 ウクライナ大統領らの暗殺計画に関与したとして、ウクライナ保安局は今日、ウクライナ国家警護部隊に所属する大佐2人を反逆やテロ準備の疑いで逮捕したと発表しました。2人はロシアの連邦保安局(FSB)に協力していたそうです。
 FSBはウクライナ大統領の警護につく軍人の中から、大統領を人質に取って殺害できる実行犯を探しており、上記の大佐2人が協力を約束したようです。
 具体的には、ウクライナ側の工作員が警護対象者の情報を渡し、それを受けてロシア側がミサイルやドローンで大統領を攻撃、さらには暗殺した痕跡も消すというものだったそうです。実行前に発覚したということです。

2024年5月4日。ウクライナ侵攻から802日目

2024-05-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年5月4日。

 ウクライナのゼレンスキー大統領とポロシェンコ前大統領が、ロシア内務省の指名手配リストに含まれました。刑事事件としていますが、詳しい容疑は不明。「ウクライナ政府の残虐行為」をロシアが国内外にアピールしたいだけでしょう。実際に逮捕されるかというとまあ、可能性はほとんどないでしょう。
 ロシアはこれまでも外国の政治家らを一方的に指名手配しています。例えばロシアは今年2月、侵攻を厳しく批判するエストニアのカラス首相を「ソ連兵の記念碑を破壊した」として指名手配したほか、侵攻の戦争犯罪に関してプーチン氏に逮捕状を出した国際刑事裁判所の赤根智子所長らも指名手配しています。

2024年4月30日。ウクライナ侵攻から798日目

2024-04-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月30日。

 ロシアによるウクライナ侵攻を支援しているベラルーシは、今夏のパリ五輪の開会式の入場行進は行えず、選手は中立の立場で出場します。
 今日、大統領は訪問先で「中立の立場で出場することを選んだ者は、相手をたたきのめし、本物のベラルーシ人であることを示せ」と発言しました。
 中立出場についての考えを問われると「決めるのは選手」と答え、「選手が勝利を収めれば、われわれが政治的に彼らをたたく良い手段になる」と述べました。


 ポーランドの外務次官は今日、自国に滞在している徴兵を逃れたウクライナ人を保護しない意向を表明しました。ポーランドはこの問題について、EUに対応を求めています。
 何だか冷たい対応のように思えますが、兵員を確保したウクライナ政府にポーランドが協力している形です。
 ウクライナは軍の動員対象年齢の下限を27歳から25歳に引き下げ、徴兵逃れを取り締まる法律を改正。また国外在住の18~60歳の男性を対象に、パスポートの発給を停止する法令を発布しました。帰国するのはOK。
 国連難民高等弁務官事務所によると、今年2月時点でポーランドでは95万2104人のウクライナ人が難民登録されており、このうち16%に当たる15万2656人が徴兵対象年齢に当たります。
 ポーランドは徴兵対象年齢のウクライナ人男性の扱いについて、現時点でウクライナ政府から正式な要請は受けていないのですが、将来、要請があれば、国内法と欧州法にのっとって行動する、つまり難民指定したウクライナ人男性を帰国させる措置を取る可能性があると示唆しました。
 ポーランド国防相は、ウクライナから徴兵対象者の移送支援を要請された場合、ポーランドは同意するかとの質問に対しては「すべては可能だ」と回答しました。
 ポーランドだけではなくとリトアニアも先週、自国に滞在している徴兵対象年齢のウクライナ人男性の帰国を支援する用意があると表明しています。日本政府の対応は? もっとも日本に避難しているウクライナ人は少ないですが。

2024年4月29日。ウクライナ侵攻から797日目

2024-04-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月29日。
 ロイター通信によると、ウクライナの国境警備隊は今日、ロシアのウクライナ侵略が始まった2022年2月以降、軍の動員を逃れる目的で、国境の川を泳いで渡ろうとするなどした約30人が死亡したと発表しました。
 ウクライナ軍は、兵力の補充が優先課題となっています。そもそもの人口がロシアとはちがうので、18~60歳の男性の出国が原則、禁じられています。つまり徴兵される可能性がある男性が出国できません。
 ウクライナ国境警備隊のSNSによると、ルーマニアとの間に流れるティサ川で4月末、2人の男性の遺体が発見されました。多くのウクライナ男性は戦争に行きたくないんですよ、やっぱり。
 報道官によると、越境を試みた人が死亡する事例はモルドバ国境でも起きています。
 人身売買などに関わる業者が手引きをしており、これまでに約450の業者が摘発されました。
 例外として出国が認められるシングルファーザーなどを装うため、書類を偽造して出国する手口も横行してます。わざと離婚して、子供を父親が引き取り、徴兵を逃れて隣国に出国。母親は女性なので出国できます。そして隣国で家族が合流する、という方法もありますね。
 報道官は、1日約120人が出国を拒否されていると明らかにしています。一か八か国境まで行く人もそれだけいるということですね。

2024年4月26日。ウクライナ侵攻から794日目

2024-04-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月26日。
 チェルノブイリ原発事故発生から今日で38年です。
 昨今はコロナに戦争と心配なことが次々と目の前に起こるので、ベラルーシ人もチェルノブイリの放射能被曝ことは忘れがちになっています。
 しかし、ベラルーシ政府は毎年調査を続けており、その結果が今日までに発表されました。
 簡単に訳して投稿します。

 ベラルーシでは現在も国家予算を使って汚染地域の土壌の除染作業を行なっています。その効果が出ているのか、最近の農作物の放射能汚染度は低くなっています。
 事故から38 年が経過し、セシウムとストロンチウム90の半減期はすでに過ぎました。このことも影響していると思われます。
 一方で国の調査では事故前の放射能レベルに戻るには150年かかるという試算でいるそうです。
 土地の除染に関して言えば、例えば同じゴメリ州内でも、汚染の濃度にばらつきがあり、また汚染している放射性核種もセシウムとストロンチウムのちがいがあり、除染作業の内容も細かく分かれています。

 畜産物に関しては、放射能汚染されていない飼料を家畜に与えることがいい方法であるとベラルーシでは考えられており、「きれいな」飼料が畜産企業に無料で支給されています。

 ベラルーシでは主食のジャガイモとパンとその原料である穀物類を特に測定を詳しく行なっているのですが、2006年(事故から20年後)の時点で800から900のサンプルを測定したところ、そのうちの30%から35%が基準値を超える放射能を含んでいましたが、2023年(事故から37年後)の測定では、基準値を超えたものは5%から8%だけでした。
 主食のジャガイモとパンはほとんど汚染されていない状態に回復したと言っていいでしょう。

 ちなみにアブラナと豆類には放射能が蓄積しやすく、オーツ麦と大麦は蓄積しにくい。一方で、小麦とライ麦は、汚染度は低いもののセシウムとストロンチウム90の両方を蓄積しやすいことが調査によって分かりました。
(ストロンチウムの計測は難しいのですが、ベラルーシ政府はちゃんと測定をしているようですね。)

 ジャガイモは放射能の蓄積はあまり進まない部類のようです。
 ベラルーシはジャガイモが主食なので、基準を厳しく設定しています。他の国、例えばロシアや西側ヨーロッパの国々は基準が甘く、それに比べて我が国は厳しいから国民の安全を守っていると胸を張っているのです。でも実際にはベラルーシ人のジャガイモを食べる量が多いので、基準値を低く設定しておかないと、放射能が体内に溜まりやすくなるからです。

 森の中で自然に生えているベリー類ですが、今でも1キログラム当たり2万ベクレルの測定結果が出た森もあり、非常に危険です。絶対食べない方がいいのですが、ベラルーシ人はベリーを集めて(つまりただで食料調達)するので心配です。
 日本で山菜採りをする人がいるのと同じ感覚です。
 ちなみに今でもひどく汚染されているゴメリ州の地区はホイニキ、ブラーギン、ナロヴリャ、ヴェトカなどで、やはり事故直後から汚染地域としてある意味有名になった地区が多いですね・・・。

 事故が起きてから避難することを拒否して、汚染地域に残って自給自足をしていた人たち(通称サマショール)は高齢化が進み、どんどん少なくなっています。
 代わりに人のいなくなった村に野生動物が棲みつくようになり、その調査も行われています。
 それによると・・・
 汚染地域に棲むクマの数が増えている。ただし避難地域なので、人がおらず、クマによる被害はない。

 ウクライナのほうから移動してきたモウコノウマがベラルーシ領内の汚染地域で繁殖し始めた。(野生の馬です。この馬、サラブレッドのように走るのは早くない、つまりスマートな感じではないのですが、外見が絵本に出てくるお馬さんみたいでかわいいといつも思います。)

 事故が起きたとき、置き去りにされたペット(数日後に避難命令が解かれて、家に帰れるでしょう、などと言われて自宅を離れた人がたくさんいました。)について、ネコはその後野良ネコになったものの、多くが肉食の野生動物に食べられてしまったと予想される。(現場を目撃した人がいるわけではないので、あくまで研究者たちの予想。)

 ペットだった犬は事故後、生き延びたものは野生のオオカミと交配。現在ベラルーシでは、オオカミの数が増えているが、この中にこの交配種が含まれている。

 野生のシカ類よりイノシシのほうが放射能を蓄積している。肉食のオオカミのほうが放射能に汚染されている。

 汚染地域でスズメがいなくなった(放射能にやられた)という噂があるが、スズメは人ともに町へ移動したものと思われる。
 逆にコウノトリの数が減ってきた。
 クロライチョウの放射能汚染度が高い。汚染地域から遠くへ飛んで行こうとせず、地面に近いところで生息している鳥類であるためという予想。

 昆虫の巨大化が見られるが、これは放射能による突然変異(ミュータント)ではなく、地球温暖化により南の地域にいた大型昆虫が北にあるベラルーシへ移動しているかららしい。

 汚染地域に生息する野生のシカ、タヌキ、カワウソなどを解剖してみたが、腫瘍(ガン)ができている個体が見つかった。しかし非常に少数である。これらの動物は高度の被曝を受けているが、全てガンになるわけではない。かと言って、被曝に耐性ができたとは証明できない。

 野生動物は人間より平均寿命が短いので、子孫に被曝の影響がどれぐらい出るのか数代先まで早く見ることができるのですが、ベラルーシの研究者にはこれからも詳しい調査を続けて、世間に広く結果を公表してほしいです。

2024年4月25日。ウクライナ侵攻から793日目

2024-04-25 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月25日。

 ベラルーシ大統領は今日、全ベラルーシ人民会議でウクライナに
「いま交渉を始めなければ国家として存続できなくなる恐れがある。」
と強い言葉で警告し、直ちにロシアとの停戦交渉を開始すべきだと主張しました。
 ベラルーシ大統領はウクライナ国内の戦況に関し、ロシア軍がやや優勢なものの、両国軍とも「手詰まり」に陥っていると指摘しました。大統領の立場での発言なので、多くの情報を得ていると思います。
 ウクライナ軍では兵員不足が進んでいるとし、膠着状態にある今こそが和平合意に最も適したタイミングだとも主張した。とにかくベラルーシはロシアとウクライナの間に立って、仲介役をするのが自分たちの役目だと思っているので、このようなウクライナに対する助言が出てくるのでしょう。
 他にもウクライナ支援予算案を成立させたバイデン米政権が長射程の地対地ミサイル「ATACMS」の供与を含む追加軍事支援に乗り出すことは「紛争を激化させる要因となり、危険だ」と指摘しました。アメリカやNATOがウクライナを戦争に駆り立てているとも主張していますが、これはいつもの意見です。

 また、ベラルーシ大統領は、アメリカが中国に対して、経済面で非協力的で脅しをかけていることを非難。
 さらには、AUKUSの同盟国、アメリカ、オーストラリア、イギリスの他、日本と韓国も名指しで非難しました。
 ロシアのウクライナ侵攻に関しては、その責任はNATOの肩に乗っていると述べました。

 ベラルーシの経済面においては、「以前の苦しかった時代より今の方が豊かになった。今が一番豊かだ、と認めましょう。」と国民に対して言っています。確かに。
 他にも、この30年の間にアスファルト舗装された道路の長さは2倍になり、現在8万キロ。
 ベラルーシの国土は40%が森林地帯なので、林業も安泰。

 教育においては、国内で5万5千人の幼稚園児あるいは保育園児を受け入れられるようになり、いわゆる待機児童はほぼゼロだそうです。
 ベラルーシで学ぶ外国人留学生は3万人で、15年前と比べて2倍に増加。中国人が多そうですが。

 また30年前と比べると、出産時における母子の死亡率が、6分の1(母親)、5分の1(乳児)にまで減りました。
 こういうのを聞くと、今の方がベラルーシは豊かになった、と今が一番豊かだ、と言いたくなる気持ちも分かりますね。
 交通事故も3分の1に減ったそうです。
 


 




2024年4月24日。ウクライナ侵攻から792日目

2024-04-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月24日。

 ベラルーシ大統領は今日、同国内に配備されたロシア戦術核兵器の使用条件は明文化されていないので、ロシア大統領と協議して決めると述べました。
 ベラルーシ大統領は、国防の基本文書である軍事ドクトリンに核使用のメカニズムは「書かれていない。われわれがプーチン氏と決めることだ」と述べ、使用に制約を設けず、同盟国ロシアと合意すれば使えるとの考えを示唆しました。核使用に関しての取り決めが、悪く言えばゆるく、よく言えば臨機応変に使えるということです。ベラルーシは自国を守らないといけませんから、ありとあらゆる手段を想定しています。


 ロシアのイワノフ国防次官が昨日、収賄容疑で勤務中に逮捕され、今日裁判が始まりました。
 裁判所はイワノフ次官が第三者と共謀し、国防省が発注した契約で多額の賄賂を受け取っていたと指摘。その上で同次官を2カ月間勾留するよう命じました。2016年から現職を務めるイワノフ次官は、国防省で不動産管理、官舎、建設などを担当していたので、賄賂を受け取りやすい立場にいたと言えますが、なぜ今この時期に逮捕されたのでしょう。
 ロシアのショイグ国防相の右腕とされるイワノフ次官の逮捕は、昨日開かれた、国防省幹部の会議に出席していたにも関わらず、電撃逮捕です。
 イワノフ次官は、派手な暮らしぶりが指摘され、以前から調査報道の対象となっていたそうです。有罪となれば15年の禁錮刑が科される可能性があります。

2024年4月23日。ウクライナ侵攻から791日目

2024-04-23 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年4月23日。

 ウクライナ政府は今日、海外在住のウクライナ人男性に対する領事サービスを帰国手続きを除き停止したことを明らかにしました。
 ウクライナの男性が帰国することを促しています。
 ウクライナ外相は徴兵年齢にある男性に対する「公平な扱い」を回復する措置を命じたとXに投稿。
「動員年齢にある男が外国に行き、国家の存続に関心がないことを示しておきながら、この国からサービスを受けたいというわけにはいかない。国は戦争状態にある。男女を問わず、外国にいても祖国に対する義務は免除されない」と述べました。
 今、日本へ避難しているウクライナ人の心境はいかに・・・。もちろんベラルーシへ避難しているウクライナ人も大勢いますよ。そして今ベラルーシでは、ウクライナ人だけではなく多くの外国人の希望者にベラルーシの国籍を与える方針を打ち出しています。これを希望すれば、ベラルーシ国籍をもらえるので、もうウクライナ軍に徴兵される心配はなくなります。代わりにベラルーシ軍の徴兵義務を果たさないといけなくなりますが、徴兵義務に当たる年齢は18歳以上27歳以下です。27歳以上60歳以下のウクライナ人男性なら、ベラルーシの国籍を得ることで、ウクライナの徴兵を逃れられることになりますね。