民主党宮城2区総支部 13年収支報告書改ざん
河北新報 12/11(日) 10:52配信
民主党(現民進党)の宮城2区総支部で支部長が不在だった2014年、当時の事務を担当した仙台市議が支部に配分された13年分政党交付金の収支報告書を改ざんしていたことが10日、分かった。繰越金の帳尻を合わせるため、架空の領収書を計上するなどしていたという。
支部の政党助成金を巡っては、政党助成法で5年間の保管が義務付けられている12年11、12月の領収書計57万円分がなくなっていることも判明。支部は近く記者会見を開いて事情を説明し、改ざんがあった収支報告書の修正手続きに入る。
関係者によると、市議は14年3月ごろに13年分の収支報告書をまとめる際、前年からの繰越金不足を税理士に指摘された。実際には通帳の確認ミスで残高不足はなかったが、市議が報告義務のない少額の領収書があったように装うなどし、収支報告書の数字を合わせたとみられる。
12年11、12月の領収書については、13年4月に支部長だった元衆院議員今野東氏の死去後、実質的な会計管理を引き継いだ市議2人が確認を怠り、紛失した時期も把握できていないという。
支部は今野氏の死去後、支部長不在が続いていた。今年3月に民主、維新両党の合流で民進党が発足し、維新の元衆院議員林宙紀氏が支部長に就任。10月に政党交付金の少額領収書の開示請求が寄せられたため関係書類を確認し、領収書の紛失や改ざんが発覚した。
架空の領収書を計上し、政党交付金の収支報告書を改ざんしたとされる市議は河北新報社の取材に対し、「通帳を引き継いだ際に会計処理を誤った。事務的なミスで、架空の領収書を作るなどはしていない」と話した。
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