血液型の相性診断は意味がない?恋愛面で利用するには血液型の相性診断は意味がない?恋愛面で利用するには
2016年4月3日 18時0分
nanapi
どこの本屋に行っても占いコーナーがあり、血液型占いの本がありますよね。以前は「今日はA型が1位!」などと1日の運勢に順位をつけていたテレビ番組もありました。日本では最もポピュラーな占いといえるかもしれません。しかし、血液型占いって信ぴょう性はあるのでしょうか?なんとなくあたっているような気もしますが、大体人間がA、B、O、ABの4種類に分けられるのかは疑問ですね。今回は、血液型占いと恋愛面での利用方法についてまとめてみました。
■ みんな意外と血液型を気にしてた
婚活アプリを開発するマッチアラーム株式会社が行った、「好きな人の血液型は気にする?」というアンケートの結果によると…
◎ 男女別、血液型気になる率
やはり女性のほうが占いを気にする傾向にあるのか、51.9%の人が恋愛で異性の血液型を気にするという結果に。男性では31.3%という結果になりました。
◎ 男女とも年齢が上がるにつれて気になる人が多くなる
不思議なのは、なぜか男女ともに年齢が上がるにしたがって血液型を気にする人の割合が増えているということ。1970年代に血液型ブームが起こり、そこから血液型占いが広く人口に膾炙(かいしゃ)したことに関係があるのでしょうか。
※ アンケートは、20代~30代の独身男女、3,147人に対して行われました。
■ 血液型を気にするのは日本人+αだけ
日本では幅広い年代の人に知られている血液型占いですが、実は外国では全くメジャーでないことを知っていますか?それもそのはず、上記にもあるように血液型占いとは日本が発祥、日本で独自に発達した文化だからです。その起こりは1927年、お茶の水女子大学の古川竹二教授が血液型と気質を結びつけた論文を発表したのが始まりです。後にこれは例外多数として科学的には証拠不十分とされました。しかし、この研究に影響を受けた作家の能見正比古が「血液型人間論」として血液型と性格の関係を独自にまとめ上げ、1970年代には一大ブームに発展します。そのため「血液型人間論」が翻訳され発売された韓国や、親日国といわれる台湾では好意的に受け止められています。しかしそれ以外の国、特に欧米では「血液型で人格は判断できない」という立場の人が多め。特に、ドイツでは血液型と性格の関係を人種差別を正当化する道具として利用しようとしていた歴史があり、血液型の話を嫌がる人も多いのかもしれません。
■ でも、当たっているように感じる…なぜ?
◎ 血液型占いが当たるのは「バーナム効果」
でもなんだかんだ言って血液型占いって当たっているような気もしますよね。それは「バーナム効果」という心理的トリックが関係しているのかもしれません。バーナム効果とは、占いなどでだれにでも当てはまるようなフワッとした表現を使って「自分に当てはまっている!」と感じさせる効果のことです。例えばO型の人が占い師に「あなたはロマンチストで、表面上は明るく振舞っていますが心の中に不安を抱えています」と言われたとします。信じてしまう人は多いのではないでしょうか。というか、これO型でなくともA型でもB型でも信じる人が多いのです。なぜなら、ロマンチストで表面上は明るく振舞い心の中に不安を抱えている人はいっぱいいるからです。
◎ 影響力の強い人から言われるとその気になる
他人から「あなたはA型だから几帳面」「O型だから大らか」と言われることってけっこう多いですよね。もはや呪文のように、耳にタコができるほど聞かされてきたことと思います。そして、子どもの頃から親や周囲の大人たちから「あなたは◯型だから◯◯」という風に言われてきた人は、一種の暗示にかかっているのではないでしょうか。つまり、本来の性格は違うのに、自分の性格はこうだと思い込んでいるのです。ドイツの心理学者ローゼンタールが行ったこんな実験があります。ある小学校である子を名指しし、「この子は将来天才になる」と担任の教師に告げる、というものです。根拠は一切ありません。しかし、その名指しされた子はその後、他の子に比べて圧倒的に学力が伸びたというのです。例え根拠がなくても、周りから、特に影響力のある人に「この人は◯◯だ」と言われるとその気になりますよね。日本人にとって血液型の性格診断は身近ですし、幼少期の周りの大人というのは影響力が絶大。なので思い込みの部分も強いのではないでしょうか。
■ 彼を落としたいなら「どう利用するか」がカギ
というわけで、血液型性格診断はほぼ心理的トリックのようなもの。真剣に取り合うものではないと思われます。つまり、裏を返せばそれっぽい感じさえあれば何と言おうが自由。男女関係を構築するためのネタとしては血液型診断は有効です。トリックがわかっていても結局信じちゃう人は多いので、仲良くなるために利用してしまいましょう。
◎ 相性のいい組み合わせの場合
A型×O型やB型×O型など、相性が良いとされている組み合わせがあります。この場合は「O型なの?相性いいかもね~」と普通に攻めればいいのではないでしょうか。彼が優しくしてくれたときなど、折にふれて「わ~やっぱりO型は優しいよね」などとさりげなくおだててその気にさせましょう。続けると「本当に相性が良いのかも…」と洗脳されてくるかも?
◎ 相性の良くない組み合わせの場合
あまり相性が良くないとされている血液型の組み合わせもありますが、そこはバーナム効果で緩和しましょう。
A子「Bくん、血液型何型?」
B男「B型だよ。」
A子「へえ~そうなんだ!B型の人は「どうでもいい」が口癖だけど、実は周りに流されない性格なんだって。」
B男「そうかな?うーん、当たってるかも…」
A子「私はA型で周りに気を使ってばっかり。B型の人とは調和が取れて良い相性かもね♡」
B男「そ、そうかな?(ドキドキ)」
矛盾することをもっともらしく言っておくと、なぜか信ぴょう性が高まりますね。
■ 科学的根拠はないけど信じられているので利用しよう!
今のところ、血液型での性格診断には科学的根拠はないと考えられています。しかし、これだけ日本で全国的に通じるネタというのも少ないですよね。もはや民間信仰というレベル。これは恋愛に利用しないと損です!「血液型の性格診断とか信じてないし~」とは言わず、かしこく使っちゃいましょう。