本当に久々の星空の話題です。
このブログのメインだった筈が・・・
先程、家に帰ってきたら東の空に真っ赤な火星が雲間から明るく輝いていました。(今日の8:40の写真です)
今回は、久々の天体ショーとなる火星の大接近の話題です。
明日、7月31日が今回の大接近の日となります。
大接近で何が起こるかと云うと、「近い=大きく見える」訳で、小型望遠鏡でもそこそこ火星の模様らしきものもなんとなく見える様になります。
しかし、この日を過ぎたら突然小さくなる筈も無く、徐々に小さくなって行きますが、2週間くらいは楽しめますので、条件の良い日を選んでみて見ると良いです。
下に2003年8月の大接近した際に自分で撮った写真を載せておきます。(ビデオカメラを望遠鏡につけて撮って、その動画から良いものを30枚選んで静止画にして重ね合わせたものです)
これは、直径約8cmの望遠鏡で撮ったものですから、どの程度の見え方なのかの目安になるでしょう。参考にしてください。
ただ、気を付けて欲しいのは、倍率を高くすれば良く見えると云うものではないということ。
一番はレンズや、鏡の直径がモノをいいます。
大きければ大きいほど鮮明に見え、それぞれの口径に応じた適切な倍率があるので、意外と若干倍率が小さいほうが良く見えたりします。
小さくてもそれなりに見える倍率があるので、試してみてください。
次に、大気の揺らぎが大きく影響します。空気が止まった様な日が最高です。
上空や自分の居る場所に風が吹いてると、川の中の石を見ているが如く全く見えない事もあります。望遠鏡の性能以前の問題です。
それと、レンズの場合にはレンズの光学的性能により見え方が変わります。反射望遠鏡はその点安くて大きな口径のものが手に入るので良いですね。
上の写真は、フローライトと云う光学レンズで撮ったもので、色収差などが殆ど出ないため良く見えます。
★火星はどこに見えるのでしょう。
これは、今日、7月30日の8:40分の星の位置です。
夜8時ごろに、南東方角に見えます。山羊座のはずれに居ます。
南にはさそり座の「アンタレス」が火星の赤と対抗して赤く輝いています。
その右には木星が輝いていて、左には輪っかのある土星が居ます。火星に飽きたら木星や土星にも望遠鏡を向けてみてください。
双眼鏡でも、木星の衛星がきれいに横一直線に並んでいるのが見えるはずです。
★何で火星は15~17年毎に大接近をするのでしょう。
これは、同じく今日の太陽系惑星の位置関係を示したものです。
ちょっと、薄くて見えづらいですが、火星の軌道の線が地球の起動の線と離れた場所と近い場所があるのが分かると思います。
で、現在は軌道同士が近い位置に地球と火星がいます。
これが大接近で、火星よりも地球が太陽の周りを早く回っているので、何度も火星を追い越しながら15年から17年ごとにこの付近の場所で出会います。
勿論、この場以外でも、地球が火星を追い抜く時には火星に近づきますが、その距離の違いで中接近とか言う場合もあります。
子供たちも、夏休みで星に興味を示す良い機会です。
皆さんも、子供たちと一緒に夜空を眺めてみては如何?
今年は8月12日の深夜にはペルセウス流星群も新月で月明かりに邪魔されずに観察できますョ。
暗い場所なら1時間で50個くらいの流れ星が見られます。
お勧めです。