先日卒業思い出ビデオの制作に必要な素材を撮りに中学校へ行って来ました。 教室を撮っていると、あるクラスの入り口のドアに「プロとアマの違い」と言 うものが貼ってありました。
ちょっと中学校の教室のドアに貼ってある事に違和感を感じながらも暫く立ちすくんでじっと見入ってしまいました。 そこには、自分のビデオ撮影・編集に対する考え方をこの記述内容と照らし合わせている自分が居ま した。
自分はプロか、アマか?
この記述に対する比較ではほとんど「プロ」のようです。 しかし、プロはそれで生計を建てていて、アマはそうでない人だと言う言い方も良く聞きま す。 その観点から云えば私はアマです。 過去に何度も「こんな値段でこれほどのビデオを作って頂いて申し訳ないのでもっと高くしてもらって良い んですが・・・」と言われて来ましたが、敢えて原価で提供して来ました。
これは私の地域に対する貢献のこだわりであり、利潤を求めないという他人から云わせれば馬鹿げた変人です。
趣味の世界から抜け出るのが怖いのかも知れません。
他人から「業者」と言われるのが嫌いで、つかさず「業者ではありません」ときっぱり言ってしまいます。 他から見た外見は機材をそろえて業者と言われる方々と同じ事をやっている様に見えますが、根底にある考え方・想いは違うと思っています。 業者の方々が悪いと言っている訳ではなく、生活が掛かっているか居ないかです。
「こんな金額で作るんだからこんなもんで良いだろう」なんて、とても考えられない人間なので、生活ができなくなってしまう訳です。 運よく私がこれを始めた13年前の頃は近隣にビデオ業者は存在せず先行していたので「俺の縄張りを荒らした」などと言われたことが無いのが何よりです。 逆に後発の業者に奪われた事はありますが、私は何も言わずとも翌年には自然と戻って来ました。 結局誰に頼むかはユーザが判断することで、そこにはどんな想いでその作品を仕上げたかが、見る人になんとなく伝わるものだと思っています。 やはり、「現在の仕事が上手く行かなくなったからビデオ屋に転向した」と言う方の作品は素人目にも雑で空しい作品が多いですね。
勿論、わたしより強い想いで、良い作品を作る方が現れればその時こそ私の出番は無くなるでしょうけど、それまでは依頼がある限り続けて行こうと思っています。 何時まで続くんだか・・・・ 正直辞めたいと思う事もありますが、完成して人が喜ぶとまた作りたくなってしまいます。
今シーズンは結局12作品を作りました。 まだ出荷していないものもありますが、来週くらいには一段落付けそうです。 今シーズンも良く頑張ったぞ! と自分を褒めたいですね。
でも、3月いっぱいまではまだ依頼分あるんで気は抜けません。 家の中は作業場になり、段ボールで埋まっていて 妻も毎年あきれ返って何も言いません。 すみません。