思想家ハラミッタの面白ブログ

主客合一の音楽体験をもとに世界を語ってます。

トランスパーソナル心理学 岡野守也 より

2015-06-07 13:40:16 | Weblog
人間の心には素粒子が粒子であり、同時に波でもあるという性質を持っているのに似て、
補い合う二つの様式がある。一つは私たちがごく普通に体験しており、
正常だと思っている様式の意識である。
この様式の意識では自分が皮膚という境界で外界とはっきり分離された物理的実体であり、
世界は個々別々に分離した物質からできており、時間の流れと空間の隔たりによって制限されており、
あらゆる出来事はすべて因果律に支配されているとみている。
基本的に実体視された物質に向かっている。

グロフはそれに対してもう一つの意識があるという。
この様式の意識では、それだけが独立分離してあるような物質や物理的自我は、
意識の作り出す幻に過ぎないことが自覚され、時間と空間も絶対的なものではなく
自己は五感を通さなくても宇宙のあらゆる存在に接近できる。
同じ一つの空間を同時に数多くのものが占めることがありうる。
過去は過ぎ去ってもうない、未来はまだ来ないものではなく
今の瞬間に体験的に引き寄せることができる。
人間は同時にいくつかの場所にいる自分を体験することができる。
一つ以上の時間的枠組みを同時に体験することもできる。
部分でありながら全体であることができる。








 深層からの回帰 意識のトランスパーソナル・パラダイム グロフ

新しい科学的発見は数千年の歴史を持つ文化が抱いてきた信念を指示しはじめている。

つまりわれわれの個人的な魂は結局すべての存在に浸透する

宇宙的な意識と知性の顕れに他ならないことを示しているのだ。

われわれはこの宇宙意識との接触を完全に失ったりはしない。

なぜなら宇宙意識から完全に分離することなど決してないからである。

無意識の心をもっと充分に自覚しようとする動きが

この惑星の生存の可能性を大きく広げてくれるというのが私の信念である。