JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

なくしていない LOST SUMETHING / Bourne Davis Kane

2013-02-07 21:40:57 | 聞いてますCDいいと思う


「MONTAUK VARIATIONS」というマシュー・ボーンという英国のピアニストのソロ・アルバム(チェロも弾いている)をジャケ買いしたら、かなり凄い演奏なので驚いた。
探してみたらアルバムが2枚見つかって2011年のあたらしいのと比べてみたくて手に入れた。このピアノ・トリオの演奏は2004年3月の録音で、まマシューは1977年10月生まれだから、26才のときのアルバム、3名が並んで名をつらねているので、仲間が集まって作ったという感じが強い。
面白いのはマシューの曲は1曲もなく、ドラムスとベースが2曲づつ、あとはとっても癖のある人たちの作品が並んでいる。

1曲目、オーネット・コールマンのピアノ版かと始まりましたが、A・ピーコックのこんな感じになるかなというアヴァンギャルド。
2曲目はダーク色をましたドラムスの人の曲。
3曲目、速弾きのピアノは近作のソロ・アルバムと同じように乱れない、ピアノの感じは基本的に同じ、ただこちらはアンビエント色はなし、カーラ・ブレイの曲だからP・ブレイ系というのが一番近いかもしれない。
4曲目、ドラムスがしっかりとリズムをきざむ上でピアノが飛び跳ねる。
5曲目は、モンクの“Round Midnight”どうなるかと思いきや、金属的なアルコの音にのってたゆとう様なミッドナイトのテーマ、時が進むと次第に怪しいヴォイスなどが入りだし、惨殺事件が起こってしまうというドラマ仕立て、こりゃ驚いた、モンクもひっくり返っただろうな。
6曲目がベースの人の“Paul”という曲名、やっぱりポール・ブレイ派なんだろうな、すくなくてもマッカートニーじゃない。
7曲目ジョン・サーマンの曲、ここでは怒涛の音数。

2011年のソロ・アルバムの世界にたどり着くベースのようなアルバム、ピアノ・テクの出所ははっきりしてきたし、ソロ・アルバムにむけてこのベースは何もなくしていない。
もう少し前の作品も手に入れたけれど、そちらはどうでしょう。

LOST SUMETHING / Bourne Davis Kane

Matthew Bourne (p,sampler)
Steven Davis (ds,per)
Dave Kane (b)

1. Kid Dynamite
2. Melt
3. Donkey
4. De Selby’s Earth
5. Round Midnight
6. Paul
7. In Between
8. Lost Something

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2 コメント

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やはり前衛派でしょうか (風呂井戸)
2013-02-08 09:15:50
 探求が進んでますね。
 このアルバムは基本的なピアノ・トリオなんですね。やはり前衛性の感じられる展開のようですね(?)。
 しかしこのジャケも、一つの世界を持っているというパターンを感じます。
 私の愛する北欧系とはちょっと違うようですが、興味はあります。さらに深めて教えてください。
なかなか (monaka)
2013-02-08 21:07:43
風呂井戸さん、こんにちはmonakaです。
このアルバム予想どうりで、前衛まではいかないけれどソロにつながる演奏がありましたので、このピアニストの筋がとおりました。

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