カテゴリーを音楽にするか、本にするか迷ったけれど、あまりに音楽に驚いたので、これはおすすめのカテゴリーにした。
まずは本はといえば、年末に借りたピーター・バラカン著の「音楽日記」という本。バラカンが放送番組を持っていて、それに並行して音楽紹介を本にしたもの。
バラカンの選択する音楽は信頼はしていたけれど、本があったので借りてみた。
ブラフォード・マリサリスやジャコ、なんかも取り上げているけれど、バラカンの選択基準は、人種の音楽の流れをきちんと継承し、そこに個が結びついているような音楽が選択されているように思う。
紹介されている中で、聞きたくなってプチッたのがこのアルバム。デレック・トラックスのバンドのアルバムです。
ここで恥ずかしげもなく書くけれど、この人のことは知りませんでした。オールマン・ブラーザースバンドのブッチ・トラックスの甥子さんだそうです。
ブルース・ギターやロックなどほとんど素人だから、ここにこの人を知らなかったと書くことも許されてください。
なんせ、このアルバムで相当ぶっ飛んでしまいました。
ジャズが好きな人だそうで、1000枚はジャズの名盤を上げられるといっているそうです。モンゴメリーの演奏した曲や”アフロ・ブルー”を演っているので買ってみたのだけれどこれがとてもいい。5曲目などはエルヴィン・ジョーンズに捧げているなんて嬉しくなります。
ベースはブルースなんだけれど、これが素晴らしい。4曲目"Afro Blue"フルートのソロで始まって見事にテーマにはいっていくのだけれど、そこにギターがユニゾッてなんともかっこいい。
いや”アフロ・ブルー”が好きでたくさんのバージョンを聴いてきたけれど、こえコルトレーンに次いで衝撃でした。
エレキ・ギターのそれもブループの入った音とアフロ・ブルーのメロディは、まるで脳天を麻痺させるような感覚で完全に脱帽。この人を知らないジャズ・ファンは一度この演奏をきいてみてほしい。
バラカンさんはこの本であと3回もこの人を良いですと紹介している。相当気に入っているのだろう。ここまでやられてのも久しぶりだからもう少しこの人聞いてみよう。
SOUL SERENADE / THE DEREK TRUCKS BAND
Bass – Todd Smallie
Drums, Percussion – Yonrico Scott
Flute, Clavinet, Piano [Rhodes and Acoustic], Keyboards – Kofi Burbridge
Guitar, Sarod, Producer – Derek Trucks
Organ [Hammond B3], Piano [Wurlitzer], Keyboards – Bill McKay
Vocals [Drown In My Own Tears] – Gregg Allman
1. "Soul Serenade/Rasta Man Chant" (C. Ousley/L. Dixon/B. Marley) 10:37
2. "Bock to Bock" (B. Montgomery) 5:59
3. "Drown in My Own Tears" (H. Glover) 5:08
4. "Afro Blue" (M. Santamaria) 5:42
5. "Elvin" (Trucks/Smallie/Scott/McKay/Burbridge) 6:10
6. "Oriental Folk Song" (Traditional) 6:43
7. "Sierra Leone" (Trucks/Scott/Burbridge) 2:15