スティーブ・マーカスのファンだから知らないアルバムを見つけて買ったときに、もっと気になる聞いたことのないアルバムがありました。
何とステーブ・マーカスとカウンツ・ロック・バンド名義になっていますから、これは聴きたい。
メンバーもスティーブ以外にドラムスがスティーブ・ガット、エレべがウィル・リー、ピアノがドン・グロルニック、ギターは初録音かスティーブ・カーンという何とも今グループを組んでも凄いというメンバーです。
どうやら1976年にフライング・ダッチマンからリリースされただけで、CD化はされていないようです。
これは探してみようとサーフしたら、1枚在庫がありそう、注文することができて、よくじつみたら売り切れになっていたので何ともついていました。
付いたLPのジャケはだいぶいたんでいましたが、それはどうでもいい。
さくらんぼでビールをのむのが、夏にむかう季節の約束になっていますが、それにこのLPが加わったのですが浮き浮きどがましたお休みになりました。
大好きだったラリー・コリエルとマイク・ノックがはいったバンドが68年とか69年の録音でしたから、このLPはその6年後のアルバムになるわけです。ですから残念ながら当時きいた興奮が再びおとづれたかというと残念ながそれは無理、でもそれは当たりまえのことでしょう。
冷静に考えながら聞く部分があるのは1976年の録音という時代を知っているからでしょう。
60年代後半のジャズ・ロックと言われたものが、変化しながら70年台半ばに差し掛かり、デオダートやウエザーのサウンドにとって代わっていった時代、カウンツ・ロック・バンドのスタイルも終焉を迎えていたのです。
じゃつまらないかと言うと、それは全然ない。冷静には聴いてしまいますが、これがなかなか、何がなかなかかというと、一人一人の演奏はこれその後の活躍で解る、高いレベルの演奏が聞けるのです。
B面1曲目“The Brown Rice Ooze”の激しさ、かっこよさ、ステーブ・マーカスがカウンツ・ロック・バンドはただのバンドじゃないんだぜといういうような、誇っているような演奏です。
この曲でやっぱり興奮しました。
B面スティーヴ・マーカスがただ過去のヒット・バンドをなぞっているのでない、この時代に変化したカウンツ・ロック・バンドを演っているのが解りうれしくなりました。
とまあ、興奮を書いてみても、いまから新しく聞くことは結構困難でしょうね。
SOMETIME OTHER THAN NOW / STEVE MARCUS
Drums, Percussion– Steve Gadd
Electric Bass– Will Lee
Guitar– Steve Khan
Saxophone– Steve Marcus
Synthesizer, Electric Piano, Clavinet– Don Grolnick
A1 Sometime Other Than Now
A2 The New Sado-Masochism Tango
A3 The Rites Of Darkness
B1 The Brown Rice Ooze
B2 Nazca
B3 Candles