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桐竹紋寿 逝く…

2017年02月25日 | 文楽

 

人形浄瑠璃文楽で女形の重鎮として活躍した
人形遣いの桐竹紋寿(きりたけ・もんじゅ、
本名寺田嘉彦=てらだ・よしひこ)さんが
2月16日死去した。
82歳。兵庫県出身。
葬儀・告別式は近親者で営んだ。 
生地の淡路島で12歳から人形を遣い始め、
1950年、二代目桐竹紋十郎に入門。
いったん紋若を名乗ったが、同年に紋寿と改名した。

嗚呼…顔馴染みの方が
また一人旅立ってしまった…。

娘、老女形、二枚目など幅広く役をこなし、
特に女形では、人間国宝の吉田簑助さんに次ぐ
演じ手だった。
ミュージシャン宇崎竜童さんらと「ロック曽根崎心中」を
共演するなど、若い世代にも文楽を印象づけた。 

『ロック曽根崎心中』
懐かしいなぁあ。
観たよぉおお。(拙宅検索中)
あったぁあ!
12年も前のことなのね。
文楽を”ただの人形劇だ”
と思い込んでいる人には、
充分に激震だったみたいで、
スゴイね!って言われたもんね。 

2003年に芸術選奨文部科学大臣賞、
2004年に紫綬褒章を受けた。
著書に「文楽・女方ひとすじ」。
昨年1月の国立文楽劇場(大阪市)
初春文楽公演「新版歌祭文」の油屋お勝役が
最後の舞台となった。 

謹んでご冥福をお祈りいたします。 

ロック曽根崎心中 (2005.7.15記)


2 コメント

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名バイプレーヤー (やたけたの熊)
2017-02-25 11:08:08
紋寿さんのお人形は、華がある方ではありませんでしたが、とっても堅実で「職人芸」のようでした。

もう20年もまえになりますが、仕事で大阪市内の地下街を歩いていたら前方から紋寿さんが来られました。わたしは紋寿さんと面識があったわけではありませんが、舞台を拝見していましたのでペコリと頭を下げました。紋寿さんはうしろを振り返られました。わたしが会釈したのは、うしろにいる人にだと思われたのです。でもうしろに人はいません。紋寿さんは戸惑いながら歩いていかれました。

お人形も、もっと自信をもって遣っていただいてもいいのに、と思ったこともありました。でもその謙虚さが、いぶし銀のような芸であり、舞台にはなくてはならない存在だったのだろうと思います。名バイプレーヤー紋寿さん。ご冥福をお祈りいたします。
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職人芸 (かしまし娘)
2017-02-27 12:48:51
やたけたの熊様
本当に「職人芸」でした。
キラキラキャラじゃなかったですが、
皆が皆、そうである必要もありませんもんね。

オオ~!
街角で擦れ違う…いいですねぇえ。
大阪やなぁあ。
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