アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

観てから読んだ オネーギン

2010年12月13日 | 

ロシアの文豪A・プーシキンの
韻文小説『オネーギン』

ウ~ム。難しそうじゃわい。
だいたい、ロシア文学って
『罪と罰』を読んだだけ…。
”しんどかった”という思い出だけ…。

韻文ってなんじゃいな?
詩みたいな感じなのかな?
ドキドキしながら
読み始めてみた…ら…ら…

ホ~。プーシキンが、
作者自身として出てくるんだ。
オモロ~イ♪
水先案内人っていうか、
ツアコンみたいになったりするの。
時々、作者がこれからする事を
教えてくれたりするんだよぉ。ククク

 オネーギンはどうしているのか。
 ちょうどいい、ついでに諸君の辛抱をお願いして、
 私は彼の毎日の生活ぶりを詳しく描写しておこう。

アハハ。んでね、
田舎で退屈な生活を送ってるんだぜ。
って事を描いてくれるわけよ♪
しかもステキな言葉の連続で♪

でもって
こんな心情、小説の中に入れちゃうんだよぉ。

 ああ、読者よ、私は我にもあらず同情に胸を
 締めつけられている。
 失礼して私はひと言いってしまおう。
 ー 可愛いタチヤーナが、
 私は好きで好きでたまらなくなったのだ!

あんたが創ってんねやん。
キャハハ 

 1823年、キシニョーフ、オデッサにて
 1825年、ミハイロコフス村にて

全8章に分かれてるんだけど、
最後は必ずこういう風に書かれてるの。
日記っぽいよね。

え~っとプーシキンは
どういう人だったのかな?
モスクワの名門貴族出身なのね。
専制政治とか革命とか、
そういうものに対する感情で、
都市を追放されたり。
恋も沢山したり。
放埓な生活をしたり。
でもきちんと結婚したのか。
わぁ、奥さんのことで決闘!
そうして命を落としたっ。
まるで小説っ。

物語にス~っと入っていけたのは、
『オネーギン』という宝塚の舞台を
先に観たおかげだと思うんだけどね。

オネーギンとタチヤーナの恋

1行で書いたら
なんちゃないものみたいだけど。

極寒。そうして白樺。
華やかな社交界や舞踏会。
そんな中で、
境遇の違う男と女が出会って別れて
運命の再会があって…。

切なかった…
オネーギンもタチヤーナも…
どっちもド~ンときて
心がフルフル震えたぁ…

小説を読んで知ったのは、
タチヤーナが
オネーギンに拒まれてから
どうしたのか。

主がいなくなった家の
書斎に入れてもらって、
日がな一日彼のことを想って…。
幽霊みたいに…フラフラ…。
うわぁぁああ。
そんなに想っていたんだねぇぇ

魂の抜け殻になった娘を
母親が放っておくはずがなぁい。
いざっモスクワへ
花婿探しにレッツゴ~!

おどおどした田舎娘だったのに
いつの間にやら社交界の華に。

そ~して2人の再会。
タチヤーナの夫と、
顔見知りだったオネーギン。
家に訪ねてくる彼に、
淡々と接するその態度。

ついにオネーギンから
熱烈なラブレターを貰っちゃう。

でもオネーギンは、報われないまま…
季節が変わって春。
ターニャに会いたくって!!
ダッシュッッ。

そこで彼が見たものは
青ざめた顔、はらはらと涙を流し、
一通の手紙を読む公爵夫人の姿。

ターニャは、
やっぱりオネーギンのことを…!
そう。それはそうなんだけど、
なんで今更、こんな手紙をって、
彼女は悲しんでるわけよ。
あの頃の田舎娘ではなく、
地位も名誉もある都会の女に
恋するなんて…。

舞台だけじゃぁここまでの
彼女の気持ちは判らんかったぁ。
嗚呼、タチヤーナ

  オネーギン
   プーシキン/著
   池田健太郎/翻訳
   岩波文庫

ところで、
韻文ってどういうもんやの?

和歌とか俳句にも通じるらしい…。
う~ん。あんまりピンとこない…ぃ
”ある一定のリズムをもった文章”

アワワ!それならガッテン!
プーシキンの文章って
リズミカルなんだよぉ。
なんか、こう、
文字を追う視線が、
自然と先に先に行くのよ。
スキップしてるみたいに、軽やかに♪

こりゃぁめっちゃ
翻訳が大変だったんじゃぁ…。
な~んて思ってたら

”付録”ってところに
翻訳家池田健太郎
もがき苦しむ様子がぁ。ヒヤァァア。

ロシア文学研究家鳴海完造
という人のことも!

そっかぁ、
こういう人達がいてくれたから
私がこの作品に出逢えて、
至福の時を味わえたんだね…♪
ありがと~♪

実は、岩波文庫の
この字の小ささも好きだったりするし♪

このまま色んな
ロシア文学ワールドに嵌りたぁい。
…あっアカン!

スペインに行かなくっちゃ。
ヘミングウェイ
誰がために鐘は鳴る』(宙組公演)
っていう本を片手に、
私のことを待ってるわぁぁあ。
チックショ~~!

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