アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

花魁、そりゃアちとそでなかろうぜ 籠釣瓶花街酔醒

2011年05月25日 | 歌舞伎

大震災の前の日に観たのが、
吉右衛門の『浮舟』



あれからちょうど2ヶ月…
またまた吉右衛門とはっ♪
不思議な縁ぃぃい。
しかも、
大好きな演目じゃぁあ~りませんか♪

2011年5月10日(火) 
新橋演舞場 夜の部 3階1列下手

籠釣瓶花街酔醒 (かごつるべさとのえいざめ)

百有余年ぶりに復活したのが
最初と最後の場面。
これでこの作品がどう変わってくるのかなぁ。
ワクワク

発端 戸田川原お清殺しの場

川原できっちゃない格好してる女が…
歌江だぁぁあ!
偶然通りかかったのが
なんと彼女を捨てた亭主(段四郎
この巡り会わせがもう…ねぇ。

グサリッッ!!!!
ヒョエェエぇぇえ!
そんなことしちゃうのかぁ。
元の女房を殺したのが次郎兵衛。
次郎左衛門のおとっつぁんなのさ。

序幕 野州千貫松原の場

切株でコックリコックリ…
これは次郎左衛門(吉右衛門)の夢!!

父親は祟られて非業の最期。
親の因果が子に報い…
こんな顔に生まれてきてしもうて…
わぁ、理由を知ってるんやね!
今まで次郎左衛門を
何度も観てきて、
この人はこの痘痕顔と
どう折り合いをつけて生きてきたのか…
そう思ってたんだけど…。

山賊(錦之助)に襲われてるところを、
侍・都築武助(歌六)に助けられた次郎左衛門。
自分の家で世話しちゃうよ…。

ニ幕目 次郎左衛門内の場、奥の場

ヒャァァア♪
治六(歌昇)がいるよぉ♪
なんでも、み~んなあのお侍に
やっとう(剣術)を習っているんだとか。

都築武助は、
病に臥せってもうダメかも…。
そんな時、訪ねてきたのが
許婚のお千代(壱太郎)とその母(秀太郎

わぁぁあ!秀太郎だぁぁあ。
お江戸で会えるとは嬉しやなぁ♪

武助は己の命の短いことを悟り
形見分けを…
次郎左衛門に渡したものは

籠釣瓶

そっかそっかそうなのかああああ。
こっから始まってたのかぁぁぁあ。

一度抜けば血を見ないと収まらない
村正の妖刀ぉぉおおお。

次郎左衛門を諭す僧(橘三郎
どことなく…悲しそうだなぁ。
嗚呼、終着点は決まっているんだね…。

あれも、それも、どれも、これも
指し示す方向は…
あの!ラストシーンっっ。

チョンパッッ!!
さぁぁあ来たよぉぉお
吉原だぁぁああ♪
ホラホラ、おのぼりさんの
次郎左衛門(吉右衛門)&治六(歌昇)が…。

省~略~!!

おいおい。書けよぉ。
八ツ橋は福ちゃんなんだじょぉぉお。
…ステキだったよ♪
このカップル好きだし♪
お目にかかれたのは5年ぶりだし♪
あの時の感動を再び♪だったわぁぁあ♪
 熱烈レポは → こちら

縁切りする八ツ橋(福助)が、
とっても悲しそうでウルっとくるんだけど…
ちょっと待った!
情夫・栄之丞(梅玉)がいるのに、
なんで身請けされようとしてたわけ…?
次郎左衛門にきちんと、
栄之丞の事を話さなかったのかな。
八ツ橋ったら、
情夫と別れられないわけでしょ。
エエ男やしなぁ♪

次郎左衛門も、
詰めが甘かったってことかなぁ。
そんな男がいることすら
考えられないくらい、
八ツ橋にノックアウトぉ
だったのかしらん。
毎日々ただただ、
ポ~~~~ッ♪♪♪
ゴールまで後一歩だ!
有頂天だった次郎左衛門が
天国から地獄へ突き落とされた時…。

痘痕でいっぱいの顔を歪ませて、
「花魁、そりゃアちとそでなかろうぜ」
…ッツゥゥ
胸が掻き毟られるぅぅうう。
その場を取り繕おうと、笑顔で…
ああ、アカン。引きつってるわ…ぁ。

「俺の全盛を見てくれぇ!」
って連れて来てた商売仲間にも
バカにされしてまって…ぇ。

それから四ヶ月…
突然現れた次郎左衛門。
な~んにもなかったかの様に
以前と変わらぬ低姿勢…。
でも…何かが違う…
ハッッ!!
目、目、目がぁぁぁああ。
もう心は
あっちの世界に行ってしまってるんやなぁ…。

あの時、
ボロ雑巾のよ~になって
田舎に帰って…
妖刀に囁かれたのかなぁ…。
剣術の稽古は…
いや、そんな事してないだろうな。
昼間は普通に振舞って、
夜になると…。
嗚呼…哀しいなぁ…(妄想爆走中)

八ツ橋に酒を注ぐ次郎左衛門…
「此の世の別れじゃ、呑んでくりゃれ」
アッッッ!!
八ツ橋、立ち上がった!でもっ
その裾を押さえる次郎左衛門が早かった!
怨念籠もる、次郎左衛門の一刀!
海老反って死んで行った八ツ橋…。

明かりを持って来た下女の叫び声を制そうと
「しーっ」と小さく一声発して
右手を動かしただけなのに
持っていた刀も動いて、斬り殺してしまう…。

ここ、ここの一連の動きが大好き♪
滑らかなんだよねぇえ♪

血を見ずにはいられない妖刀
「籠釣瓶は、斬れるなぁ」
とりつかれた表情で
刀を見つめる次郎左衛門

グワァァァアアア!!!!
やられたぁぁぁあああ!!!
何度観ても、
ハートにグッサリィィイイ!!

チョンチョンチョン…
ここで幕が引かれて。
ってのが、普通なんだけどさぁ。
今回は続きがあるのよ。あれよ。あれぇ。
吉原百人斬ぃぃぃ。

第三場 大屋根捕物の場

次郎左衛門の手に絡みつく
妖刀・籠釣瓶
全ての人の血を吸いつくすまで、
もぉど~にも止まらなぁぁあい。
一大スペクタクルっていうほどの
大立ち回りじゃなかったけれど、
大満足♪
だって観てみたかったんだも~ん♪
哀れ、次郎左衛門の末路…。

劇場のロビーは暗くって
いつもの鯛焼き売り場だけに灯りが…。
自動販売機も暗っ。

来たぁあ! 籠釣瓶は斬れるなぁ (2011.4.21記)
籠釣瓶花街酔醒 (2006.10.06記)


4 コメント

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新橋演舞場 (ノンタ)
2011-05-27 09:52:19
この演目、無理してでも観に行こうかと思い、結局断念したのですが…
やっぱり観に行けばよかったかなぁ~と。

ご感想ありがとうございます!
それは残念でした… (かしまし娘)
2011-05-27 12:44:31
ノンタ様
観劇した後、ツイッターにちょこっと感想をつぶやいたのですが、
こっちでド~ンと書くのが遅くなってしまって…。
大好きな演目で、大好きな座組だったので、
もっとプッシュすればヨカッタです。
観て頂きたかったぁあ。
本当に残念でした (ノンタ)
2011-06-01 13:12:18
ツイッター、
アナログ人間なので、
今だに使い方がワケワカメです…
アナログ人間 (かしまし娘)
2011-06-01 18:57:54
ノンタ様
私もアナログなもんで、めちゃくちゃ
いい加減にやってます。
根が面倒臭がり屋なもんで…。

こういうのを見て勉強してみたりもしまたが(笑)
http://d.hatena.ne.jp/rikuo/20100525

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