師走は播磨屋で〆て1年の歌舞伎観劇の幕を降ろす。
っていうのが恒例になってるんだけど、今年は…
伊賀越道中双六
ギョエッッ!苦手だぁああ…。
これは試練だなぁあああ…。
吉右衛門の唐木政右衛門、待望の初役!
44年ぶりの「岡崎」、待望の上演!
記者会見だっ!
今回は「沼津」が上演されず、志津馬の足の怪我が治る件がないので、
今のところ志津馬が股五郎に傷つけられないことにするなど一部カット
される部分もございますが、全体的には丸本、元の本に忠実に上演し、
助太刀に出立できる大内記の大きさというものが出せるようにしたいと
思っています。
キョエェエ!!沼津がない伊賀越道中双六なんて!
通しなのにっ。カットするのかっ。ヘェエ!
いつもと違うムードがして面白そうな気もすけど…
私にはより越えられぬ高い壁となってしまうのかも…ぅ。
新しい倅の菊之助さんが共演してくださいます。
話としては、とても地味なものでございますけれども、
一所懸命お稽古して、派手やかな芝居にしたいと思っております。
WOOO~!!
いや、ね、播磨屋一門に菊ちゃんが出るなんて、
珍しいこともあるもんだ。
そう思ってたんだよ。そっかそっかそういうことかぁ。
菊之助さんが娘と結婚して、まだ舞台でご一緒していないものですから、
実際に舞台でどのくらい気を使うのか、あるいは向こうが使ってくれる
のかも楽しみです。
キャハハハ!笑いを取りにきたね、キッチー(吉右衛門)ったら♪
毎日楽屋でお孫ちゃんの顔が見れて、
デレデレになっちゃうんじゃないのぉ。ウフフ
舞台の上で倅と一緒に仇討という一つの目的に向かって進んでいく
という事に、とても真実味がでるような気持ちがしております。
オオ!共演ってだけでもジ~ンっとくるのにさぁ。
役の上でも親子になるんだね。
それにそれに吉右衛門にとって菊ちゃんは初息子じゃないかっ。
それじゃぁちょっと下階のゴージャスな席で!
そうしたら睡魔くんが来ないかも!
でもでも…観劇予算が…ぅぅぅ。
ええぇえい!年間予算をもうオーバーしちゃったんじゃないかっ。
恐いもんなどないわぁあぃ!
通し狂言 伊賀越道中双六 (いがごえどうちゅうすごろく)
国立劇場大劇場
2014年12月3日(水)~26日(金)
作:近松半二 ほか
序 幕 相州鎌倉 和田行家屋敷の場
二幕目 大和郡山 誉田家城中の場
三幕目 三州藤川 新関の場
同 裏手竹藪の場
四幕目 三州岡崎 山田幸兵衛住家の場
大 詰 伊賀上野 敵討の場
出演
中 村 吉右衛門
中 村 芝 雀
中 村 錦 之 助
尾 上 菊 之 助
中 村 又 五 郎
中 村 歌 六