薬屋のおやじのボヤキ

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歳を食うと肉食になる?96歳のおふくろはそうだが…

2015年01月01日 | よもやま話

歳を食うと肉食になる?96歳のおふくろはそうだが…
(最新更新 2016.11.17)

 おふくろは93歳のときまで自宅から300mほどの所にある畑に毎日のように出かけていた。その頃は、肉を食いすぎると胃もたれするようで、消化薬の助けを借りていた。また、好物のケッタッキーフライドチキンを3個届けてやると、2日に分けて食べていた。
 そのおふくろが3年少々前に酷いめまいに悩まされて1か月ほど寝たり起きたりの生活になり、何とか回復したものの、それ以降、めっきり老け込んでしまい、耳も急激に遠くなった。そして、畑仕事は自宅前の小さな菜園で少々やるだけになり、それも年々減って、昨年は気が向いたときにほんの少しやるだけになり、ほとんどしなくなった。
 これじゃ、老い先短いのではと思われるのだが、あにはからんや、ここ1年、元気度がぐんぐんアップしてきた感がする。顔の色艶もいい。何よりも食欲旺盛なのにはビックリさせられる。もっとも、まだらボケが少々出るようになったのは気になるが。

 そのおふくろが、昨年から、とみに“肉が食いてぇ”とのたまうようになった。一人住まいのおふくろであり、女房が毎日おかずを届けるのだが、順次、肉の量を増やさざるを得なくなった。そして、月に1回は、小生・女房と一緒に焼肉パーティーを開かないことには、おふくろは満足しなくなった。肉を食べる量は、小生より少ないが女房より多い。それにもかかわらず、消化薬は必要としない。また、たまにケッタッキーフライドチキンを3個届けてやるのだが、1回で全部食べてしまう。小生は2個で十分であるのだが。
 オバケのような胃袋である。そして、老け込む前より胃が丈夫になったのは間違いないことだ。いや、胃だけではない。便秘薬も必要としなくなったから、腸も丈夫になったことだろう。そして、たまにはビールや酒を少々飲むから、肝臓も元気なままだ。
 
何とも不可解なおふくろの内臓だ。どうなってるんだろう?

 12月は焼肉パーティーをやっていなかったものですから、年末近くにすき焼きにしたのですが、そのときもおふくろの牛肉の食べっぷりは見事でした。
 そこで、なぜこのように内臓が丈夫になったのかを考えてみました。
 胃の強弱は、一般的に精神的ストレスに大きく影響されます。強いストレスがかかれば、胃もたれしやすい肉はあまり食べたくなく、あっさりしたものを少々食べるに止めます。96歳となった超高齢者のおふくろにも、これは言えることでしょう。
 おふくろは、すこぶる元気だった3年少々前と同様に、その後も“あれやらなあかん、これもやらなかん”と、けっこう緊張感をもって毎日を暮らしていました。
 ほど良い精神的ストレス(本人にとってはけっこうなストレスかもしれません)がかかり続けていたことでしょう。
 ところが、年々それを言わなくなり、気が向いたときに好きなことをちょっとだけやり、それに飽きたら、やりかけであっても放ってしまうという生活に順次変わってきました。
 つまり精神的緊張感がどんどんなくなり、ノン・ストレス状態になったことでしょう。
 短絡的すぎていけませんが、このノン・ストレスによって、胃が強くなったとも思われるのです。他に、これといった原因がないものですから、可能性としては大きいのではないでしょうか。

 ところで、小生の胃はどうかと申しますと、2、3年前までは、このブログでも2、3度書きましたが、還暦を過ぎたら肉があまり食べられなくなりました。
 食べ過ぎると胃にもたれ、消化薬の助けが必要でした。
 ところが、昨年、65歳・高齢者となり、そのとき、生涯現役を通して死ぬまで店頭に立とうと、意を新たにし、無理せずにマイペースで仕事に取り組むこととしました。
 すると、毎月の売上高の多い少ないが全く気にならなくなり、肩の荷が一気に下りた気分になりました。そして、精神的ストレスがガクンと少なくなった感がしました。
 それ以来、残りの人生、楽しく過ごそう!と、毎日この繰り返しで、約1年4か月経ちました。そして、1年前あたりから、“肉が食いてぇ”と、食事の嗜好が変わってきました。
 焼肉をもりもり食べて大満足!胃にもたれることなし!消化薬不要!
 小生の胃袋も随分と丈夫になった感がします。

 そこで、ふっと思ったのが、96歳のおふくろも“肉が食いてぇ”、66歳の小生も“肉が食いてぇ”と、ほぼ同じ頃に食事の嗜好が変わってきて、これいかに?
 何か共通点はないかと考えたら、2人ともノン・ストレスになった、だから、胃が丈夫になり、肉がいっぱい食えるようになったのだ、原因はこれしかない。

 たったの2例では、「ノン・ストレス=胃が丈夫に=肉食嗜好へ」と断定することはできませんが、おふくろも小生も毎日美味しいものを腹いっぱい食べられる幸せを満喫しているところです。
 でも、おふくろは1日1.5食、小生は1日1食生活ですから、決して過食にはならず、どちらかと言えば少食ですから、特に胃の健康には非常によい食生活と思っています。
 今年も、おふくろ・小生ともに月に1回ぐらいは肉を好きなだけ食べよう!で行こうと思っています。近々の予定としては、1月は18・19日に夫婦で奥飛騨に湯治に出かけ、帰りに高山で飛騨牛を買ってくることにしていますから、19日はおふくろと焼肉パーティーです。今からこれが楽しみ!

 年頭に当たり、何か明るい話題をブログ記事にしようと思い、くだらない内容ではありますが、以上のようにキーボードを叩いてしまいました。お許しください。
 読者の皆様方におかれましても、今年は楽しい1年になりますよう陰ながらお祈り致しております。そして、今年もこのブログのご愛読のほどよろしくお願い申し上げします。
                                            2015年元旦

(2016.11.17追記)
 歳を食うと肉食傾向になるのは、どうやら本当のことのようです。原因として、アミノ酸からのタンパク質合成が加齢により不十分となり、原料のアミノ酸をたっぷり体内に取り込む必要が生じて肉を食べたくなるのではなかろうか、そんな気がします。
 なお、「肉食って健康長寿 健康人は60歳から魚を、70歳から肉を少々、体が求めます」と題して当店新聞を発行しましたので、ご覧ください。


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1 コメント

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Unknown (さら)
2015-01-05 19:10:25
はじめまして、大変勉強になります!
確かに胃腸の状態と精神状態は密接な関係がありますよね。健康と食に関しても、一方ではお肉は食べるなと言い、もう一方ではお肉を食べろと、正直迷います
糖質に関しても同じです!

しかし、私の経験からして、お肉が食べられるというのは、やはり内臓が元気だという証拠のような気もします

96歳のお母様、元気で長生きして戴きたいですね

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