夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈ら行〉

2012年12月30日 | 映画(ら行)
《ら》
『ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀』(原題:Largo Winch II)
2010年のフランス/ベルギー/ドイツ作品。
ベルギーやフランスで大人気のコミックの実写映画化、第2弾。
巨大財閥ウィンチグループの総帥が暗殺される。
総帥の死によって、隠し子ラルゴの存在が明るみに出て、
後継者としてラルゴは地位も財産も相続する。
しかし、権力を望まないラルゴは会社を売却、
全額を慈善事業に投資すると公表するのだが……。
2008年に製作された第1弾は未公開でしたが、ストーリーがわかりやすく、
第2弾だけ観ても十分おもしろい。
それにしてもラルゴ、なんでも出来すぎ。ホームズと張り合えそう。

《り》
『リミットレス』(原題:Limitless)
原作はアラン・グリンのベストセラー小説『ブレイン・ドラッグ』。
作家志望のエディは、出版契約にこぎつけたものの、まるで書けずに悩む。
そんな折り、元妻の弟と偶然出会い、謎の薬を受け取る。
人間の脳は通常20%しか使われていないが、この薬で100%活性化すると言う。
ヤバイにちがいないと思いつつ服用すると……。
小説がスラスラ書けて、語学も堪能に、株で大儲けなんてウラヤマシイ。
襲ってきた悪党の血を飲むシーンは悪趣味だけど、
副作用と上手くつきあったうえでのラストのドンデン返しはなかなか。
形無しのロバート・デ・ニーロもよろし。

《る》
『ルルドの泉で』(原題:Lourdes)
2009年のオーストリア/フランス/ドイツ作品。
フランスとスペインの国境、ピレネー山脈の麓の小さな村ルルドは、
聖母マリアが出現したと言われる地であり、
また、奇跡の水が湧き出る泉として知られる巡礼地
多発性硬化症の患者でまだ若き女性クリスティーヌも巡礼に参加。
巡礼の旅はこれが初めてではなく、というのも車椅子で参加できる旅行は限られているから。
さして信仰心が厚いとも思えない彼女だが、この旅の途中、突然立って歩けるようになる。
奇跡だと崇め祝福する人がいる一方、
なぜ他の人ではなく彼女なのかとの疑念や嫉妬が周囲に芽生えて……。
奇跡の認定や今年の巡礼者No.1の決定など、巡礼地って観光化されているのですねぇ。
元に戻るのであれば奇跡でもなんでもないという台詞が残りました。
神様ってむごい。

《れ》
『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』
思えば一昨年の《れ》は『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』でした。
地方鉄道をめぐって繰り広げられるドラマ、“RAILWAYS”シリーズの第2弾。
富山を走る鉄道の運転士、滝島は、1カ月後に定年を迎える。
専業主婦として自分を支えてくれた妻の佐和子と旅行でもと考えているが、
滝島の退職を機に、佐和子が看護師として復職したいと言い出す。
頭ごなしに反対したところ、佐和子は離婚届を置いて出て行ってしまい……。
三浦友和と余貴美子と来れば安心して観ていられます。
新入り運転士役の中尾明慶の天然&純朴さにも救われてホロリ。

《ろ》
『ロック わんこの島』
フジテレビ朝のワイドショーで紹介されて反響を呼んだ、
実在する犬“ロック”をモチーフにしたドラマ。
伊豆諸島の三宅島で民宿を営む野山一家。
小学生の芯は、子犬のときから一緒の愛犬“ロック”と毎日を過ごしているが、
2000年の8月、雄山が大噴火、全島民が島外避難を余儀なくされる。
火山灰が舞うなか、行方不明になったロックを探しにも行けず、
芯たちは東京で慣れない避難生活を送るが……。
子役のナレーションは上手すぎて入り込めず。
ボンクラ大学生に「噴火が起きて良かった」なんて言わせちゃう神経にドン引き。

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