チャンピオンの側から見ると、9ラウンドまでイライラする展開。
でも、10Rの出足の速さと、ラッシュでたたみ込むラストは圧巻。
チャンピオンの体力の余裕はあったものの、久しぶりに見事な逆転勝利を見た。
挑戦者にしてみれば、一瞬のスキをつかれた感じだろうけれど、実力差は歴然としている。
倒そうとする気迫が感じれず、挑戦者がKOで勝つイメージを持つことはできなかった。
清水選手には気の毒な言い方だけど、勝つためのボクシングを組み立て、作戦通りに進んだ試合に見えるが、プロとしての<おもしろさ>に欠ける選手に感じた。
インタビューでの内藤選手は、「ファンのために勝とうと思った試合で、8R後の判定発表で負けてるのが分かりドキドキした。」みたいなコメントを語った後、反省しきりの様子だったが、冷静にインタビューに答え、余裕が見えたのはさすが。
「内藤有利って言われると弱いんだよな。」と再び反省。
しかし、挑戦者に対しては、「顔じゃないよ。」って思ってた感じ。
勝利の安堵はあっても喜びは感じられず、勝って当たり前みたいな表情に見えたのは、私だけではないはず。
インタビューの腰を折るかのように、亀田興毅選手が乱入。
客席からは、ブーイングと歓声が半ばする雰囲気。
亀田選手の、「次は俺と。」見たいな言葉に、内藤選手も頷く。
内藤選手のセコンドは、「こんな所でいう話じゃないだろ。」みたいな声が聞こえる。
最後は、内藤選手と握手してリングを後にするが、アナウンサーは、その直談判?には触れず、「多くのライバルがいますが・・・。」とお茶を濁す。
リング上での世界戦への直談判は、プロレスの世界では見たことがあるが、ボクシングの世界では異例。
しかし、亀田選手をリングに上げたことでTBSのシナリオはできているのか???
見るほうにしては歓迎。
内藤選手の年齢を考えても、ホントに強い今のうちに、現在無敗の亀田選手と試合して、強い内藤に対し、ボクシング界を騒がせている亀田家の長男のボクシング・センスが通用するのか?
明日は、亀田興毅選手の非礼な態度に、パッシング報道があるのかな?
いろいろと話題になるのもスターの証明。
ベビー・フェイスVSヒールの、ファンが待ち望むプロの戦いのゴングは近い。
・・・?