このブログでお笑いのことを書くのは初めてかな?
面白かった。
全部を見れたわけじゃないけれど(見れなかった時間は録画して後日)、
お笑いについて考える上でこれほど充実していて理解しやすい内容の番組は、
かつてなかったと思う。
*一流芸人&中堅芸人。
*若手&ベテラン。
*素人芸人&地方芸人。
お笑いを比較する上でプロの凄みを感じた。
30年以上に渡って第一線で活躍されている超一流芸人のやり取りの上手さは、
全てのお笑い芸人と同時放送されることでレベルの違いを認識した。
~さんまさん、タモリさん、たけしさん、紳介さん、鶴瓶さんの事。
特に、
さんまさんの会話術の持つお笑い哲学と理論。
豊富なお笑い言語を駆使した言葉のマジックは、
若手芸人の方達が<神>と崇めるに充分な経験と技術を感じたし、
若手の言葉を引き出そうと試みるパスは、
キラー・パスとして恐れられていることは有名だ。
番組中、
ジミー画伯を自由に操るさんまさんとジミー大西さんのテンポは人間業を超えていた。
ジミーさんの持つ非凡な才能を見出しフルに発揮させたことが、
その後のジミーさんの画家人生への道を開いたことは、
人と人との出会いを強く感じる。
大竹しのぶさんと笑福亭鶴瓶との会話中に、
鶴瓶さんがおじちゃんになったことを告白。
しのぶさんとさんまさんとの復縁はなさそう。
この午後11時からの一時間は、
26日のハイライトだった。
スマップの中居さんと、例年と変わらないお下劣な話題を飽きさせることもなく、
3時間以上繋ぐ件(くだり)はラジオ・トークそのもの。
今の若手の芸人さん達に欠けているものは意外とラジオ経験かな?
って感じた。
たけしさんの「オールナイト・ニッポン」やさんまさんの「ヤングタウン」。
~言葉だけで番組を進行しなければならないラジオの経験は、
トークを生業とする芸人にとっての登竜門であるべきなのだろう。
最近のお笑いタレントの成功者の多くが5分前後のネタを身振り手振りで表し、
(一発芸)すぐに人気者になる方々も多いように感じる。
しかし、
多くの方は長い下積みがあり芸に対する悩みを抱え込んだ形でLiveを経験しながら、
客席からの評価がなければテレビには出演させてもらえないとの話も聞く。
当時(2~30年前)のラジオはパーソナリティーの言葉に対して、
送られてくるハガキを頼りに長時間言葉を連射しなければいけない。
直接リスナーに電話をかけたりする場合もあるけれど基本はハガキ。
おそらく辛らつなダメ出しも多く来るだろうし、
一発芸だけでは生き残れない言葉の魅力を手に入れるには、
ラジオは最適な環境なのだろう。
さんまさんのクリスマス・ナイト恒例の番組も作りはラジオ・ネタ形式だし、
<知らない人と話しその人の持ち味を引き出す才能。>
が一流と言われるお笑い芸人の必須条件なのだろうと感じた。
たけしさんは相変わらずの飛ばしっぷりで、
ラストはまさにビートたけしの世界。
さんまさんにはない暴力的な芸風は映画にも生かされており、
親分肌のたけしさんと向上心と反発心の強いさんまさんとの絡みが、
伝説の番組「オレたちひょうきん族」のツー・トップとしての評価を得たのだろう。
さんまさんの凄さは相手を選ばないこと。
子供でも素人でも政治家等のVIPでも切り口は同じ。
~そのため欠点としてワンパターンを指摘する人もいるようだ。
さんまさんの物事の基準は視聴者の人が見ていて面白いと感じるか否か?
それと勝負には遠慮をしない代わりに芸人としての上下関係にはうるさく、
目上の人を敬うことや若手にチャンスを平等に与えたり、
慶弔のお祝いや贈答品をしたりと気の使い方が尋常ではないこともうかがえる。
タモリさんとの40分近い会話は、
まさにお笑い言語のキャッチ・ボールの応酬。
日常の出来事を話芸にするご両人の能力は超一流の証明。
10何年ぶりに再会しても当時と変わらぬスピードで展開するキャッチ・ボールは、
意外と居酒屋で親しい友人との会話そのもの。
ただし、
視聴者が何を求めているかを常に想定して会話する力は、
ベテランならではのものなのだろう。
「さんタク」はミスかな?
ミスとしたのは寝不足の人間を炎天下の屋上(当時35℃)に連れ出し、
テントもパラソルもない環境で帽子もかぶらず進行し、
~木村さんは途中から持参の防止をかぶった。
その挙句に真っ黒なブラック・デビルの衣装を着せてコントをやらせるものだから、
間違いなく熱中症の症状が出ていた。
その症状は、
下記リンク先に記入してあるので読んでいただければ理解できると感じる。
*熱中症の予防と対策。
http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/db4099529ea1c420e9fd40ed006dd6bc
本来なら2時間くらい点滴をうって安静にしながら、
首筋や頭、脇下等を冷やせば回復するレベルの熱中症だと感じるが、
さんまさんが“吐きそう。”って言った時はかなり“危ない状態”
だったと思う。
その後の放送で精彩を欠いたのは誰の目にも明らかだった。
ハイライトの多いこの番組で異彩を放ったシーンは、
さんまさんが自分の限界(熱中症の症状)を訴え、
「HEY!HEY!HEY!」のスタジオ収録中にも係わらず、
ダウン・タウンの所へ懇願に行ったシーン。
この場面はシナリオ or リアルかの見方は難しいが、
さんまさんが仮に熱中症の症状に陥っていたとすれば、
スタジオ移動で歩いた時に心臓の鼓動がいつもの倍以上の速度に脈打ち、
息苦しさを感じていたと思う。
私の目には、
本当に番組続行の限界を感じたのではないかと考えている。
しかし次のコーナーが幸いにしてあまり語らなくても良い、
クイズ番組「ネプリーグ」だったのが良かった。
冷房の効いた室内で座った状態で待機する時間も多く、
番組後半には余裕のある会話ができる状態になっていた。
その後、「サザエさん」の時間は休むことができた。
「めちゃ×2イケてるッ!」では、
裏番組(さんまのスーパーからくりTV)を意識し仮面をつけての登場。
その存在感が番組の緊張感を高めそれぞれが個性を出そうとガチンコの表現も見られ、
お笑いの厳しさを知ったし尻込みをする芸人は見ていて弱いものを感じた。
僅かな時間の中で芸人さんの生き残り戦争と序列社会の難しさを感じたし、
リアルとシナリオのバランスを見ながら、
「ひょうきん族」や「全員集合」と言った怪物番組が、
リアルとシナリオの境界線で演じられていたことも思い出した。
午後8時以降ラストまで、たけしさんの出演もありたけしさんペースの中で、
いつものさんまさんに戻っていたように感じ安心した。
まだまだ書きたい事は多くあるがキリがないのでこの辺で。
この番組は、
私達の世代にとって「ひょうきん族」が伝説になったように、
ファンにとって、後世語り継がれる伝説になるように感じる。
<追記:7月30日夜、記入>
3日間かけて見てない時間の録画映像を確認した。
『さんま、中居の今夜も眠れない。』のコーナーで、
しのぶさんが帰った場面でテレビを消したのでその後から。
たけしさん乱入。
穂花さんの話題で盛り上がり相変わらずの下ネタを連発。
昔のラジオ時代の連射砲のようなトークと切り返しのスピードは見事。
さんま&たけしのトークは日本の古典芸能に仲間入りさせてもイイかも?
~受け継げる人、いるかな?
『復活!有名人の集まる店。』でちょっと気になったのは天津木村さん。
お正月の『さんタク』でエド・はるみさんを見かけたときに、
こんな人いるんだって思ったのと同じ匂いがした。
エドさんの持つ賢さと言葉遣いの丁重さからは考えられないぶっ飛び芸はその後大躍進。
天津木村さんも詩吟と言う日本の伝統文化と下ネタの組み合わせは新鮮。
お父さんが詩吟の師範だそうで下ネタよりも詩吟技術を注意されたとの事。
詩吟特有の発声と下ネタ以外の社会ネタとか吟じながら、
ニュータイプのぼやきネタをやればエドさん同様に言葉使いの丁寧さから人気が出るかも。
あと小島よしおさんの人形ネタは、
かくし芸大会での練習のようにその筋の専門の先生について精度を高めて欲しい。
誰も真似ができないくらいにまで精度があがれば自分が洋服やキモノを着て、
人形にも同じ服装をさせれば季節の衣装で色々なパターンを使い分けられる。
でも練習している暇がないか?
あと、
にしおかすみこさんの涙は悔しかったのだろうな。
戦闘服のボンテージ・ファションを脱ぎ捨てて、
キャラクターを変えようと必至になっているのだろうけれど、
戦闘服を脱ぎ捨てたことで何かの戸惑いがあるのか、
芸に集中できない理由があるのか珍しい光景だった。
人の習性として、成功すると
<さらなる成功を求め精進するタイプ>と、
<有頂天になって天狗になるタイプ>と、
<自分を見つめなおし、自分の力不足に落胆するタイプ>
があるけれど、
にしおかさんの場合はある程度の成功を修めたものの次の目標を持てないままに、
キャラ断ちすることで自分に自信が持てなくなったのかな?と感じた。
*失敗することで強くなる。
*恥をかくことで、恥を捨てる。
*苦しむことで道を見出す。
たぶん長年に渡って成功している方々はみんな経験しているんだろうね。
届くかな?
頑張ってください。
最後にさんまさんのことで感心したのは、
若手との会話の中に「ドラゴン・ボール」の話題についていけないから、
全巻のマンガと全話のビデオ(DVD)を揃えて自分の肥やしにしようとする姿勢は、
日々絶えず精進につながる。
たぶん若い人の趣味趣向に合わせることで、
次のネタと相手に合わせたネタ振りを身につけていくのだろう。
マンガ?って思う人もいるだろうが、
この会話はさんまさんが、
あらゆる過去のヒット商品や現代の流行にまでアンテナを張り巡らせていることを示唆し、
その勉強熱心が止まらぬトークと間髪入れぬ切り替えしを生み出す。
のだろうと感じる。
たけしさんがオールナイト・ニッポンに出演時代、 <ブログ内:関連記事>
キオスクに並ぶあらゆる雑誌に目を通していたと友人に聞いたことがあるが、
案外本当の事かも知れない。
~そう言えばキオスクの女性(元カノ)もトークの話題になってたね。
(おしまい)
*“横澤彪氏の笑い”&“立川談志さんの落語”を語る。
→ http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20110128
~以下フジテレビHPより記事転載。
『FNS,27時間テレビ!』
~みんな笑顔のひょうきん夢列島~
~2008年7月26日午後7時⇔7月27日午後9時54分。
*オープニング。
*さんまin『はねるのトびら』
*さんまin『クイズ!ヘキサゴンII』
*さんまのいない、『しのぶと鶴瓶』
*さんま、しのぶ、鶴瓶の本音トーク。
*さんま、中居の今夜も眠れない。
*復活!有名人の集まる店。
*さんま:朝の笑顔体操。
*列島カーペット <第一部>
~FNS系列局企画
*さんまin『笑っていいとも!』
*『さんタク』
*列島カーペット <第二部>
~FNS系列局企画
*さんまin『ネプリーグ』
*さんまin『サザエさん』
*さんまのいない?『めちゃ×2イケてるッ!』
*フィナーレ。
*三宅さんの懺悔と、スッペの『軽騎兵』 ←わかる?
<フジテレビ提供の番組案内>
今回の『27時間テレビ』のテーマはズバリ「笑顔」です。
その「笑顔」を27時間通して提供し続ける総合司会を務めるのは、
しゃべらせたらこの人の右に出る者はいない明石家さんま!
1987年の第1回目と3回目の総合司会を務めて以来なんと19年ぶり!
というのも、
フジテレビのバラエティ番組の歴史を作ったともいえる三宅恵介ディレクターが、
来年で定年退職を迎えるため、
「三宅さんの頼みなら…」ということで引き受けてくれることになったのです。
今回で22回目を迎える『27時間テレビ』ですが、
過去21年間、毎年必ずこの『27時間テレビ』になんらかの形で出演し続けている、
唯一の出演者が明石家さんまなのです!
「体力的には27時間起きていてしゃべり続けることは普通のこと。」
とさらっと言ってのける明石家さんまが、
フジテレビの人気バラエティ番組に出まくり笑いと笑顔を日本全国に届けます!
なかなか観られないベテラン芸人とのトークや豪華な顔ぶれが次々登場!
『オレたちひょうきん族』の懐かしいキャラクターも復活!?
今年の『27時間テレビ』は、
27時間まるごと見逃せない!