アグネスチャンが、2ちゃんねるで、叩かれているけれども。アグネスチャンが、ユニセフに関わっているからという理由をもって、アグネスチャンが、豊かな消費生活をしてはいけないという理由にはならないと思う。でも、2ちゃんねるをしている普通の人達は、ユニセフに関わっているという理由をもって、アグネスチャンが、豊かな消費生活を送るのは、許せないことであると、考えているようなのだからして。
日本では、NPO活動に関する、妙な幻想があるのだよね。
ある人に、『NPOと、社会福祉法人と何が違うの?』と質問され、唖然とした。世間的認識というのは、その程度のものなのだろうなと思ったが。一応、「NPOは、ただで作れるが、社会福祉法人はお金がかかる」と答えたが。社会福祉法人は、何千万、1億というお金がいって、政府に認可されないと、下りないが。NPOはただの法人格で、NPO法案設立時に、『どこの組織に認めて、どこの組織に認めないか、政府が判断するのはおかしい』と主張した人がいたせいで。申請したら、誰でも下りる。ただで、できるし。会社法人を作る方が、ずっと大変なのに。なぜか、NPO法人と聞くと、素晴らしい団体のように感じてしまう、一般的日本人がとても多いということで。
だからと言って、NPO活動がやりやすい社会かといえば、そうではなくて。NPO法人のする営利活動行為について、批判する記事を書いていた人がいた。「NPO活動をするのに、寄付金が自動的に集まるとでも、思っているのか」と思ったが。
そして、なぜか日本人は、NPO団体に、募金することが嫌いである。
2ちゃんねるで、『自動販売機で、10円のボタンがあるから、押してみたら、寄付だった』という文章を書いていた人がいたが。たった、10円の寄付に文句を書いていた人がいて、あきれた。たった、10円でさえ、募金するのが厭なのだろうかと思った。
ユニセフについて。『日本法人が、3割、事務経費として取っている』ことを持って、『ユニセフはだめである』と書いていた人が大勢いたが。私が知る限り、他の国際的、NGO組織も、皆、3割ぐらい取っている。『私の団体は事務経費の割合が少ない』と主張している団体でも、2割は取っていると思う。現地を見ないで、支援活動は出来ないから、当然のことだと思うが。
結局、日本人は、『NGO団体』に妙な幻想を抱いているが、寄付をしないという国民性なのだと思う。