外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

ヨルダン料理教室とクルド料理

2018-11-19 01:51:53 | 日本における中東

 

またまたご無沙汰しておりました。

なんだか気が付いたら今年もあと少しだ。あわ、あわ、あわじしま…

 

11日、五反田の日本ムスリム協会に出向き、ヨルダンから一時帰国中の友人アブオディ(水本)佳子さんの料理教室に参加してきた。今回はその時の写真を載せる。

 

昨年夏の佳子さんの料理教室についてはこの記事をごらんくださいませ。

 

今回のメニューは「シシバラク」。トルテッリーニ(詰め物入りのイタリアのパスタ)のような、あるいは水餃子のような小麦粉料理で、ヨーグルトスープで軽く煮込んであるのが特徴。ヨルダンやシリアなどでよく食べられる家庭料理だ。ヨーグルトスープで煮込まず、ニンニク入りのヨーグルトと溶かしバター入りのサルチャ(トルコのトマトペースト)のソースをかければトルコ料理の「マントゥ」になる(マントゥのほうがサイズは小さいが)。というわけで、今回はパスタの半量を使ってシシバラク、残りの半量でマントゥを作るという趣向になっていた。佳子さんはヨルダン料理・トルコ料理ともに達人なのだ。

 

(参考)トルテッリーニはこんな形。ブイヨンのスープの具にして食べることが多い。おろしたパルミジャーノをかけると美味。

 

ちなみに、私は「シシバラク」と聞くと、「し、しばらく食べてないな・・」とかつぶやきそうになるが、大人のレディーなので我慢する。

 

生地を伸ばしてチャイグラスで丸く抜く。今回は全粒粉入りの生地なので、茶色っぽくなった。

 

ミンチと玉ねぎをスパイスや塩で味付けして具を作り、生地で包んでいく。トルテッリーニより丸っこくてかわいらしい。

 

大鍋のヨーグルトスープ。佳子さん持参のジャミード(山羊のミルクを発酵・乾燥させたもの)がベースで、非常に濃厚でクセが強い。

 

こちらはマントゥ用のヨーグルトとサルチャ

 

シシバラク、完成。いつのまにかサラダも出来ていた。皆さん、手際がいい。

 

 

マントゥも出来上がり。手前にあるのは、食後の紅茶に入れるクルミ。クルミとシナモン入りの紅茶を用意してくれたのだ。砂糖を入れて甘くするとデザートのようになって、満足感がある。私自身は、紅茶は具なし派(?)だが。味噌汁も具がない方が好き。飲むのと食べるのを両方するのが面倒だから。(横着な)

 

大皿から取り分けた分。昼間はあまり食欲がないので少なめにしたが、シシバラクもマントゥもサラダも美味しかった。特に、シシバラクのまったりとコクのあるジャミードの風味が素晴らしかった。ああ懐かしいヨルダンの味、うっとり・・・

 
 
これはデザートの「ラヤーリー・ルブナーン」(=レバノンの夜)というお菓子。セモリナ粉とミルクを練り上げた生地に、チーズクリーム(?)を重ね、ココナッツチップ、ピスタチオなどを振りかけてある。簡単ですぐ出来るのに、しみじみ美味しくて、しかもけっこう見栄えがする。レバノン・マジックか。
 
 
 
 
佳子先生、また来年もよろしくお願いしますね~
 
 
 
さて
 
話は変わるが(大して変わらないが)
 
 
先日クルド人の家庭を訪問したら、ちょうど夕食の最中で、私たちもご相伴にあずかった。
 
 
その時の料理がこちら。ヨーグルトスープで麦を煮込んだお粥のような料理
 
 
トルコ出身のクルド人の家庭の食事には、かなりの確率でヨーグルトが登場する。ヨルダンと同じだ。大量に使うため、クルド人のお母さんたちはヨーグルトを家で作っている。彼らの血はヨーグルトで出来ているに違いない。
 
 
こっちは挽肉を挟んだギョズレメのような、折りたたんだラフマジュンのような料理。これ、好きだ。
 
 
 
クルド人の家庭では、こういうトルコ製の布やシートを床に敷いて座り、輪になってご飯を食べるのが一般的。日本の中にちりばめられた中東のかけらのような風景だ。
 
 
(参考)
キューピー3分間クッキングのマントゥのレシピ
 
 
(終わり)
 
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