マキペディア(発行人・牧野紀之)

本当の百科事典を考える

臨時校長会を笑う

2012年04月13日 | カ行
         お知らせ

sky drive「絶版書誌抄録」の中に下記のものをアップしました。矢印の右側はそのアップした場所です。

関口存男編集「独文評論」創刊号(1933年10月号)→「独文評論」
同、第3号(1933年12月号)→「独文評論」
 こんな貴重なものを或る人が入手し、寄付して下さいました。

宮本武之助著「波多野精一」日本基督教団出版部、1965年→「その他」
 波多野氏の、多分、唯一の伝記でしょう。

小島恒久著「マルクス紀行」法律文化社、1965年→「その他」
 マルクスゆかりの地を訪ねた紀行文です。こういう事をしてこれだけの成果を挙げた人も少ないでしょう。

        臨時校長会を笑う


 01、読売新聞の記事

 教職員の不祥事が相次ぐ中、県教委は03月22日、静岡市内で臨時校長会を開き、安倍徹・県教育長が「県全体の問題として、校長全員がスクラムを組んで対処してほしい」と再発防止を訴えた。その後、報道陣の取材に応じた安倍教育長は「(現状は)非常事態。オール静岡で臨むことが校長の責務」と話した。

 不祥事を受けての臨時校長会は昨年10月に続いて2回目。県内の公立高校の校長ら約120人が参加した。

 会の冒頭、安倍教育長は「この年度末に臨時校長会を開かなければいけないのは非常に残念」とした上で、「たった1つの不祥事が自分の人生に、そして静岡県全体に、ひいては教育界全体に及ぼす影響がどれくらい大きいのか、(現場の教職員に)訴えてもらいたい」と呼びかけた。

 続けて、「『自分の学校では起きなかった』と安心する気持ちもあるかもしれない。しかし、これは県全体の問題。校長先生全員がスクラムを組んで問題に対処する固い決意を持ってもらいたい」と力を込めた。

 訓話の後、報道陣の取材に応じた安倍教育長は「教員一人ひとりの心に落ちるような訴えかけを、校長からしてもらいたい」などと語った。出席した浅羽浩・県高等学校長協会会長(静岡高校校長)は「緊張感のない、使命感に欠ける教員がいる。教職員一人ひとりの心にブレーキをかける力を育てていく以外にない」と神妙な顔つきで話した。

 県教委によると、20日に県立袋井高校の教諭が窃盗未遂で逮捕されるなど、県内で今年度逮捕された教職員は8人に上っている。
(2012年3月23日 読売新聞)

 02、感想

 不祥事が起こると「臨時校長会」を開いて、教育長が何かの話をして、「再発防止の徹底」を図ります、と発表する。これが「教育行政に精通した」教育長のいつものやり方です。不祥事は起こり続けています。誰も無くなるとも減るとも思っていません。

 もちろん当事者の教育長も校長も何も変わらない事は百も承知です。定年まで「無事に」過ごして(消化試合をして)1000万円を超える年俸をもらい、何千万円もの退職金をもらい、最高の年金をもらう事だけが目的なのです。

 知事は「教育行政には構造的な問題がある」とは発言しましたが、その「構造的な問題」が何なのかは、一言も言っていません。分からないからです。研究しないからです。そして、この4月に「安倍徹氏の教育行政は堅実である」と言って再任を認めました。