まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

新潟ひとり宴会

2010-11-13 07:21:02 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
本日、日本カント協会の学会が新潟大学で開かれるため、新潟にやってまいりました。
朝10時からの個人研究発表で司会をしなければならないので、前日に新潟入りしました。
たぶん当日の朝に出発しても間に合ったのかもしれませんが、
このあいだみたいなことがあるとマズイですので、いやが上にも慎重にならざるをえません。

せっかく前日に新潟にやってきたのですから、
夕食には新潟の郷土料理を頂くことにしました。
何年か前に日本倫理学会が新潟で開かれたことがあったので、
新潟の食に関してはある程度見当がついています。
新潟の人たちは飲んだあと、普通だったらラーメンで締めるところを、
「へぎそば」 で締めるのです。
へぎそばというのは新潟の郷土食で、つなぎに布海苔を使ったつるっとした喉ごしのおそばで、
それが、大きめの四角い木枠の器 (これを 「へぎ (片木)」 というらしい) に、
一口分ずつ丸めて盛りつけて供されます。
これが締めなので、新潟のおそば屋さんは12時過ぎまで営業しているのです。

このあいだのような失敗は繰り返せませんから、
新潟駅前の、呼び込みのお兄ちゃんがズラッと立ち並ぶ歓楽街で、
海の幸とへぎそばを同時に楽しめる店を物色して入店しました。
(居酒屋からそば屋へハシゴするのは危険と判断したわけです。)
選んだのは 「旬彩庵」 というお店です。
カウンターに1人陣取りましたが、お店の人と話ができるような造りにはなっていませんし、
幸い隣に日本酒好きの気さくなお客さんがやってくることもなかったので、
羽目を外すことなく、予定通りのペースで飲むことができました。
何はともあれまずは生ビールと刺身盛り合わせを頼みます。



佐渡島で獲れた新鮮な海の幸が豪勢に6種盛りで、なんと900円です。
ジジィの腹はもうこれだけで満腹になってしまいそうですが、
締めのへぎそばの他にせめてもう一品と思って、栃尾の油揚げを頼みました。



これも新潟ではどこのお店にも置いてある定番メニューです。
豆腐好き、油揚げ好きの私としては外すことはできません。
栃尾の油揚げはその大きさが特徴らしいですが、
今日は1人なのでハーフサイズです (380円)。
そして、生ビールはさっさと飲み干して新潟の地酒に移行します。
地酒とはいえ全国的に有名なお酒はたいてい新潟産なわけですから、
日本中どこででも飲めると言えば飲めるのですが、
今日は師匠もいないことですし、無難な路線で攻めることにしました。
最初は八海山、続いて越乃寒梅。
もちろん、恐怖の4合瓶も置いてありましたが、過ちは繰り返さず小徳利で頼みます。



越乃寒梅の徳利には 「越乃寒梅」 のラベルの名札がかけてあったのが笑いました。
たったこれだけ注文しただけでけっこうな時間楽しむことができました。
そしていよいよ、へぎそばを注文します。
「へぎ」 はけっこうデカいので、
へぎそばを頼むと最低でも2~3人前、普通は5~6人前になってしまうんですが、
メニューに 「天へぎそば (1人前)」 というのを見つけ、迷わずそれを注文しました。
へぎそばを1人前から注文できるんだあ、と (   ) 内にばかり目が行っていて、
一人前用の小っちゃいへぎが出てくるのかなあとばかり想像していたので、
持ってこられたときには一瞬ヘッ?と思ってしまいました。



そりゃそうですね。
「天」 と書いてあれば天ぷらのことですよね。
天ぷらをのせたザルがへぎの左側に乗っていますので、
だからそばの量が減って一人前のへぎそばが可能になるわけです。
「天へぎそば」 とちゃんと書いてあるのに天ぷら付きと気づかないなんて、
とんだ間抜けです。
シシトウ×2、ナス×1、エビ×2、カボチャ (大) ×1とこれまた大盛りです。
そばも普通よりはやはり多目ですので、これで1,480円はお買い得です。
これだけ大量の天ぷらまで付いているなら、締めではなくもっと早めに頼んで、
油揚げはやめておけばよかったかなあと若干後悔しましたが、
とても美味しくて、けっきょく全部ペロリと平らげてしまいました。

みんなに写メつきで実況したりしながら、1人で2時間以上楽しんでいたでしょうか。
それでも10時過ぎにはスキッと退散して、
余裕をもってホテルに帰ってくることができました。
このあいだの失態で下がり気味だった自己効力感をちょっと取り戻して、
幸せな新潟の夜となりました。
今日の学会も存分に楽しんできたいと思います。
たぶん懇親会には新潟の地酒が並ぶのでしょう。
楽しみです
コメント
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