まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

冷や汗(^^;)

2010-11-09 23:42:43 | お仕事のオキテ
昨日は5限に開催された委員会のあと、教員会議提案用の文書を作成しなければならなくなって、
予定外の残業をする羽目に陥ってしまいました。
ブワーッとものすごい勢いでがんばったのですが、
21時30分金谷川駅発の電車には間に合わないくらいの時間になってしまいました。
この電車を逃すと魔の空白スポットにはまってしまい、
次は22時54分まで、1時間半近く電車がありません。
それで、スケーティングシステムに関するどうでもいいブログを書いていたりしたわけですが、
けっきょく夕食を食べることもできないまま、福島駅に帰り着いたのは23時過ぎでした。
さすがにその時間から家でひとり寂しく夕食を作る元気もなく、
どこかで外食していくことにしました。
ラーメン屋さんとか餃子屋さんとかいろいろ悩んだ挙げ句、
けっきょく日本酒の師匠の店 「麦の花」 に行くことにしました。
もちろん翌日 (つまり今日) には白河への遠征があって早起きしなければなりませんから、
深酒するつもりはありません。
できれば日本酒もやめておいて、生ビールを一杯だけ飲んで、
つまみ類をサクッと食べて、じゃっと帰るつもりでおりました。

店に入ってみたらお客さんは誰もいません。
まあもう23時を過ぎていますので、みんな引き上げてしまったんでしょう。
とりあえずカウンターに座り、予定通り、生ビールと、
手作り餃子やら山芋の千切りやら揚げ出し豆腐なんかを注文し、
これだけ食べて飲んだらソッコー帰って12時前には布団に入ろうと心に決めます。
ところが、一品めが出てくる前のことでした。
別のお客さんがひとり、ふらりと来店したのです。
彼も、5席しかないカウンターに座るや、師匠とすぐに日本酒談義を始めます。
どうも話の様子では、どこぞの飲食店の方のようで、
師匠を凌ぐくらい日本酒に詳しい感じです。
師匠はちょうど昨日、新しいお酒を何本も仕入れてきていたようで、
どれが美味しそうか2人で相談しています。
いいなあ、美味しそうだなあと思いながら耳をダンボにして聞いていました。
2人で相当悩んだ挙げ句、「鷹勇 (たかいさみ)」 の4合瓶をチョイスしています。
こちらの店ではいつもは1合徳利でお酒を売っているのですが、
どうやら4合瓶を開けて、まるまる1本飲んでしまうつもりのようです。
そんな大人飲みしたことないなあと思いながら、私はビールをあおっていました。

するとその方は、「一緒にいかがですか。美味しいお酒はみんなで楽しむにかぎりますよ。」
と言って、私にもお猪口を差し出してくるではありませんか。
私はそんなに物欲しそうな顔をしていたのでしょうか。
うらやましいという気持ちが伝わってしまっていたんでしょうか。
とにかくそんなふうに薦められてしまうと 「ああ、どうもありがとうございます」 と、
有り難くお相伴させていただかないわけにはいきません。
3人で乾杯して、「鷹勇」 を美味しく味わい始めました。
私は日本酒のことはよくわからないので、うーん美味しいお酒だなあ、
というくらいの感想しかもてませんが、
2人は 「火入れ」 がどうの、「アミノ酸」 がどうのとマニアックな話をしています。
そのうち、燗にしたほうが香りが引き立つんじゃないかと言い出して、
1合くらい燗にして、冷やと飲み比べたりしてみます。
私はよくわからないながらに2人にお付き合いして、冷やも燗もけっこう頂いてしまいました。
ほんの少しのお相伴のつもりが相当頂いてしまいましたので、
このまま飲み逃げするというわけにもいきません。
じゃあお返しに私も1本ご馳走しましょうということで、
セレクトはお2人に任せて今度は 「隆 (りゅう)」 の4合瓶を開けることになりました。
これはまた全然違う感じのお酒で、3人でワイワイ言いながら飲んでいきました。
12時を過ぎた頃に、その人が師匠に向かって 「おめでとう!」 と言ってお酒を注ぎます。
なんと日付が変わって11月9日は師匠のお誕生日だそうで、
ちょうど30歳という記念すべき時に同席することができたのでした。
めでたいめでたいということでさらに宴席は盛り上がっていきました。

4合瓶2本はとっくに空け、お店中に並んでいる日本酒を一口ずつ味見なんかしているときに、
ふと我に返って時計を見てみるとはや2時近く、
そこでやっと、しまった明日は、いや今日は白河に行くから早起きなんだった、
そういえばこの店には軽く夕食だけ食べに来たつもりなんだったということを思い出します。
大急ぎでお会計をしてもらい、そのお客さんとこの段階でようやく名刺交換をします。
なんとその方は日本料理店 「味乃 桃の井」 の桃井さんでした。
私は 「桃の井」 には行ったことありませんが、
お店は 「天ぷら ひら井」 のすぐ近くにあって、
桃井さんと平井さんが仲良しだということは前から知っていました。
そのうちお店にもうかがわせていただきます、今日はごちそうさまでしたと挨拶して、
やっとのことで家に帰ることになりました。
当然のことながら相当酔っていたらしく、
どうやって帰り着き、どうやって着替えて、どうやって布団に入ったのか覚えていませんが、
とにかく予定を大幅に遅れての就寝となりました。

白河へは6時53分の東北本線に乗らなければなりません。
酔っぱらってるながらにちゃんと目覚ましは5時50分にかけていたようです。
そのけたたましい音で目覚め、音を止めました。
うちの目覚ましはスヌーズ機能つきで止めても止めても5分おきに鳴ります。
さすがにまだ眠くてしょうがないし、アルコールも残っているようなので、
もう5分だけと思って、もう一度布団のなかにもぐりこみました。
ふと気づくと、ちょっと寝たような気がするのにまだ次のベルが鳴りません。
あれまだ5分経ってないのかなあと思いながら、
眠気もお酒もまったく去っていない身体をなんとか動かして時計をつかんで時間を見ました。

「7時43分」

ん?
エエーッッッ
とっくに電車に乗っていなければいけなくて、もう郡山を過ぎていてもいい時間です。
ギャボーンッ
一気に目が覚めました。
うわぁ、まずい、まずい、どうしよう。
白河の看護学校に電話をかけなくちゃ。
とりあえず平謝りに謝って、1時間目は休講にしてもらい、
なんとか2時間目だけでもやりにいくか、なんていうことまで考えたところで、
おや? 待てよ。
まだ新幹線があるんじゃないか? と思い当たりました。
新幹線なら新白河まであっという間なのです。
すぐに時刻表を調べてみると、8時1分発の新幹線が各駅停車で新白河に止まります。
この時点で7時45分。
あと5分で家を出られれば新幹線に乗れるかもしれません。
シャワーも浴びず、朝シャンもせず、ヒゲも剃らないで、
ただ酒臭い口を歯磨きだけし、そのへんに脱ぎ散らかしてあった服に着替えました。
人生でこんなに早く動いたことはなかったかもしれません。
7時50分には家を出ていました。
新幹線のチケットも買わなければいけないので、駅までダッシュしますが、
最後はわりと余裕で新幹線に乗ることができました。
そして、何食わぬ顔で看護学校に着き、
何事もなかったかのように9時から定刻通り1時間目の授業を行うことができたのです。

いやあ、それにしても 「7時43分」 の文字盤を見たときは凍りました。
完全にもうダメかと思いました。
5時50分から7時43分までのあの空白の2時間はどこへ行ってしまったのでしょうか?
一度目覚ましを止めたあと、グッスリ寝入ってしまい、
あの爆音が鳴り続けているなか平気で眠っていたのか、
無意識のうちに鳴っては止め、鳴っては止めを繰り返していたのか、とにかく謎です。
やはり早起きしなければいけない前日に飲んではいけませんね。
それに飲まないつもりなら居酒屋なんかに行くのもよくありません。
なんといっても私は意志が弱いのですから。
とはいえ、2時間も失っておきながらちゃんと仕事に穴を開けずにすんだ自分が、
ちょっぴり誇らしくもあります。
結果論から言えば、美味しいお酒も楽しみ、新しい出会いもあり、
仕事もきっちりこなし、ブログネタもできたし、
何の問題もなかった、むしろ万々歳の2日間であったと言えなくもありません。
まあそこまで正当化してしまうのはちょっとポジティブ・シンキングが過ぎますね。
あのとき大量の冷や汗をかいたことは確かですので、
こういうことが何度もあると心臓に悪いことは確実でしょう。
少しは反省して今後に生かすようにしたいと思うのでした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする